パブリッシングするドキュメントの決定
デフォルトでは、RevisionControlled オブジェクトに対する、ドキュメントとの関連付けに関する変更を表す情報のみがパブリッシングされます。配布ターゲットにすでにパブリッシングされている情報は再度パブリッシングされません。
以下の例は、ターゲットエンタープライズシステムに何がパブリッシングされるかを示しています。ここでは WTPart 作業版数を使って説明していますが、セクション 3.8.1 の注記に記載されているいずれかの RevisionControlled オブジェクトの作業版数である場合があります。
1 つのドキュメントと 1 つの配布ターゲットを持つ部品
上の図は、配布ターゲット 1 に割り当てられ、ドキュメント (DOC 1) が添付されている部品 100 作業版数 A を示しています。この部品作業版数とドキュメント作業版数が以前に配布ターゲット 1 にパブリッシングされたことがない場合、その部品がパブリッシングされるときに、ドキュメントとドキュメントリンクもパブリッシングされます。ドキュメントはサブエレメント <AddedDocuments> に表示され、ドキュメントリンクはサブエレメント <AddedDocmentLinks> に表示されます。Windchill ESI RPC 応答の XML 構造の詳細については、Windchill Enterprise Systems Integration Open Application Programming Interface Guide を参照してください。
ドキュメントが追加された部品
この図では、部品 100 作業版数 A (DOC 1 が添付) がすでに配布ターゲット 1 にパブリッシングされています。2 つ目のドキュメント (DOC2) が部品 100 作業版数 B に追加され、パブリッシングされます。ドキュメント (DOC2) が以前に配布ターゲット 1 にパブリッシングされたことがない場合、ドキュメント (DOC2) と関連ドキュメントリンクが配布ターゲット 1 にパブリッシングされます。これにより、ドキュメント (DOC2) は ESI RPC 応答の XML エレメント <AddedDocuments> に表示され、リンクは XML エレメント <AddedDocumentLinks> に表示されます。これに対し、ドキュメント (DOC2) がターゲットエンタープライズシステムにすでに存在する場合、そのドキュメントのドキュメントリンクはパブリッシングされますが、ドキュメント (DOC2) はパブリッシングされません。これにより、ドキュメント (DOC2) は XML エレメント <UnchangedDocuments> に表示され、ドキュメントリンクは XML エレメント <AddedDocumentLinks> に表示されます。
同じドキュメントを持つ 2 つの部品
この図では、部品 100 作業版数 A (DOC 1 が添付) がすでに配布ターゲット 1 にパブリッシングされています。部品 200 作業版数 A が部品 100 と同じドキュメントでパブリッシングされ、そのドキュメントの作業版数が同じである場合、部品 200 の XML エレメント <AddedDocumentLinks> にドキュメントリンクのみがパブリッシングされます。ドキュメントの作業版数が異なる場合、そのドキュメントはドキュメントに対する変更として XML エレメント <ChangedDocuments> にパブリッシングされ、そのドキュメントリンクは追加されたドキュメントリンクとして XML エレメント <AddedDocumentLinks> にパブリッシングされます。
ドキュメントが除去された部品
上の図では、部品 100 作業版数 A (DOC 1 および DOC 2 が添付) がターゲット 1 にすでにパブリッシングされています。ドキュメント 2 が部品 100 作業版数 B から除去され、パブリッシングされました。作成される唯一の XML エレメントは、部品とドキュメントの間のリンクの詳細を表す <DeletedDocumentLinks> です。このドキュメントは、別の部品に関連付けられている可能性があるので、除去されません。
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この場合も、上記のユースケースシナリオは、WTPart 作業版数だけでなく、サポートされているすべての RevisionControlled オブジェクトの作業版数に適用されます。さらに、<AddedDocuments>、<ChangedDocuments>、<DeletedDocumentLinks> などの XML エレメント名は、デフォルトの ESI 応答メタ情報ファイルを使用した結果として生成されます。
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初めてパブリッシングされたドキュメントは、ESI 応答の <AddedDocuments> エレメントに表示されます。パブリッシング済みドキュメントの新規作業版数は、Windchill ESI プリファレンス「作業版数をチェック」の値が「はい」と「いいえ」のどちらに設定されているかに応じて、それぞれ <ChangedDocuments> または <UnchangedDocuments> エレメントで送信されます。パブリッシング済みドキュメントの新規リビジョンは、常に <ChangedDocuments> エレメントで送信されます。ドキュメントのライフサイクル状態に対する変更は、そのドキュメントに対する変更と見なされます。したがって、ライフサイクル状態を変更した後でパブリッシング済みドキュメントの作業版数をパブリッシングすると、その作業版数は <ChangedDocuments> エレメントで送信されます。これらはすべて、ドキュメントが RevisionControlled オブジェクトとともに送信されるか、スタンドアロンでパブリッシングされるかにかかわらず適用されます。
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