BusinessWorks でのビジネスロジック
Windchill ESI BusinessWorks アプリケーションに変更を加える前に、カスタマイズ担当者はコードの構造に精通している必要があります。これにより、カスタマイズが Windchill ESI の設計全体と一貫したものとなり、効率的に実装されます。テクニカルサポートで問題の場所を容易に特定できるように、カスタマイズはできるだけ区分化する必要があります。
機能
Windchill ESI BusinessWorks アプリケーションは、次のようないくつかの主な機能を実行します。
• JMS インタフェースを介して Windchill とメッセージを交換する
• Windchill から Oracle Applications 配布ターゲットにビジネスデータを転送する
• Oracle Applications 配布ターゲットの要件に従ってデータを変換する
◦ オブジェクト番号をパディングしたり、Oracle Applications で必要なキー用に値を連結したりするなど、式や関数を適用する
◦ 欠落しているデータを定義済みのデフォルト値で補う
◦ 相互参照によって値リストフィールドを変換する
• Oracle Applications 配布ターゲットへの必要な一連の API 呼び出しのデータをステージングおよび転送する
• XML スキーマから Oracle Applications のネイティブフォーマットにデータを変換する (Adapter for Oracle Applications によって実行)
• トランザクション管理: リリーストランザクション全体とそのコンポーネントサブトランザクションの整合性を維持する
• エラー処理
• Logging
• 結果とエラーメッセージを Windchill に返す
マッピングとフィルタ
システム間のデータマッピングは、次の 2 つの主要な手順によって実行されます。
• Windchill ESI データモデルから共通ビジネスオブジェクト (CBO) スキーマへのマッピング
• CBO スキーマから Oracle Applications API スキーマへのマッピング
後者のマッピングでは、次に示すように、いくつかの段階のフィルタが必要です。
• マスタープロセスフロープロセスは、パブリッシングトランザクションでのビジネスオブジェクト処理全体の適切な順序を決定します
• 各ビジネスオブジェクトのサブプロセスは、削除操作、追加操作、変更操作の正しい順序を決定し、それぞれのデータに作業版数を適用します
• 各ビジネスオブジェクトのサブプロセスは、各オブジェクト作業版数に正しい順序で必要な Oracle Applications API を呼び出します
コード構造
全体として、Windchill ESI BusinessWorks アプリケーションは、"マスタープロセスフロー" と、各 Windchill ESI ビジネスオブジェクト (変更通知、部品、BOM、ドキュメント、リソース、ルーティング) を対象とした複数のサブプロセスで構成されています。マスタープロセスフローは、Windchill との大部分の JMS 通信、オブジェクト処理の全体的な順序、およびトランザクション管理を制御します。
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6 つのメインオブジェクトサブプロセスが実行された後、マスタープロセスフローは特別な 7 番目のサブプロセスを呼び出して、変更通知を最初に作成したときに確立された一時的な変更通知エフェクティビティ日付を更新します。すべてのプロセスが、必要なときにはいつでも、デフォルト、相互参照、エラー処理、ログ作成のために共有サービスルーチンへのインライン呼び出しを行うことができます。
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テクニカルアーキテクチャ
EAI ソフトウェアコンポーネントで使用されるファイル (FilesToRead_ORA.properties、ESIORADefaults.properties、ESIORAEmailMessageLookups.properties、ESIORAErrorHandlingCodes.properties、ESIORALookups.properties、ESIORAMessageLookups.properties) は、UTF-8 エンコード形式で保存する必要があります。システムインテグレーターまたはカスタマイズ担当者は、Windchill ESI を設定する場合、多くのテキストエディタでデフォルトのフォーマットとして使用されている標準的な ASCII ファイルではなく、UTF-8 ファイルとしてこれらのファイルを保存することに注意してください。Microsoft Windows ユーザーは Microsoft ワードパッドではなく Microsoft メモ帳を使用することをお勧めします。UNIX ユーザーは、emacs および vi は UTF-8 標準の採用に対する対応が遅いので、使用しているテキストエディタの現在の UTF-8 サポート状況を確認してください。
各ファイルのヘッダーには、適切な使用方法と更新方法に関する詳細情報が含まれています。