プロパティキーの定義
プロパティキーは、持ち越しプロパティを考慮する必要があるコンテキストを定義します。ここで、コンテキストによって、ユーザーが特定の部品タイプに対して特定の操作を実行した場合にのみ、その属性または関連付けを持ち越すように指定されます。
プロパティキーは次のフォーマットで設定します。
copy over delimiter.module name.action name.mode.fully qualified class name.container class name(optional).container name(optional)
以下のテーブルで、プロパティキーのエレメントについて説明します。
キーエレメント
エレメントの値
copy over delimiter
BOM Transformer の場合: com.ptc.windchill.mpml.copyOver
SAPSB の場合: com.ptc.arbortext.windchill.copyOver
module name
変換操作を使用する場合に適用されます。
BOM Transformer の場合: mapsb
SAPSB の場合: sapsb
action name.mode
次のような操作を使用する場合に適用されます。
「新規下流部品」「新規部品として貼り付け」: newPart.create
「新規下流ブランチ」「新規ブランチとして貼り付け」: newBranch.create
「対応リンクを作成」: create
「すべての下流対応オブジェクトを更新」「現在の上流対応オブジェクトに更新」: update
fully qualified class name
部品の場合: wt.part.WTPart
部品マスターの場合: wt.part.WTPartMaster
部品の親子関係の場合: wt.part.WTPartUsageLink
部品サブタイプの場合: 部品のクラス名にサブタイプの内部名を追加します。
container class name
製品の場合: PDMLinkProduct
ライブラリの場合: WTLibrary
コンテナクラス名の指定はオプションです。
container name
Windchill での製品の表示名。製品にアクセスする権限が必要です。たとえば、Drive System などです。
コンテナ名の指定はオプションです。
* 
コンテナの詳細を指定しなかった場合、プロパティ設定は Windchill 内のすべてのコンテナに適用されます。プロパティを特定のコンテナだけに適用する場合、コンテナの詳細を指定します。ただし、コンテナの詳細を指定しない場合、別のコンテナまたはすべてのコンテナに類似のプロパティがすでに存在するかどうかを確認する必要があります。オーバーライドの問題を回避するためにこのようなプロパティをすべて除去し、コンテナの詳細を指定した新規プロパティを追加します。
変換操作のプロパティキー
次の例では、部品、部品サブタイプ、および部品の親子関係について、BOM トランスフォーマでの「新規下流部品」および「新規部品として貼り付け」操作のプロパティキーを定義しています。
部品
com.ptc.windchill.mpml.copyOver.mapsb.newPart.create.wt.part.WTPart
部品サブタイプ
com.ptc.windchill.mpml.copyOver.mapsb.newPart.create.wt.part.WTPart.org.rnd.SoftType
このプロパティキーは、WTPart のサブタイプである SoftType について定義されています。キーを定義する際には、ドット (.) を使用して、サブタイプの内部名とその親タイプのクラス名を区切ります。
* 
サブタイプのプロパティを設定していない場合、そのサブタイプに定義されている属性が持ち越されると、その親タイプに設定されているプロパティが使用されます。
部品の親子関係
com.ptc.windchill.mpml.copyOver.update.wt.part.WTPartUsageLink
このプロパティキーは、上流から下流に部品の親子関係の属性と関連付けを持ち越すために定義されています。
対応リンクの作成/更新のプロパティキー
次の例では、部品、部品サブタイプ、および部品の親子関係について、対応リンクを作成および更新する操作のプロパティキーを定義しています。これらの操作には「対応リンクを作成」「すべての下流対応オブジェクトを更新」、および「現在の上流対応オブジェクトに更新」があります。
部品
com.ptc.windchill.mpml.copyOver.create.wt.part.WTPart
com.ptc.windchill.mpml.copyOver.update.wt.part.WTPart
* 
プロパティキー com.ptc.windchill.mpml.copyOver.update.wt.part.WTPart は、「変更を下流に適用」などの調整操作にも使用できます。
部品サブタイプ
com.ptc.windchill.mpml.copyOver.create.wt.part.WTPart.org.rnd.SoftType
com.ptc.windchill.mpml.copyOver.update.wt.part.WTPart.org.rnd.SoftType
このプロパティキーは、WTPart のサブタイプである SoftType について定義されています。キーを定義する際には、ドット (.) を使用して、サブタイプの内部名とその親タイプのクラス名を区切ります。
* 
サブタイプのプロパティを設定していない場合、そのサブタイプに定義されている属性が持ち越されると、その親タイプに設定されているプロパティが使用されます。
部品の親子関係
com.ptc.windchill.mpml.copyOver.create.wt.part.WTPartUsageLink
com.ptc.windchill.mpml.copyOver.update.wt.part.WTPartUsageLink
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