組織ドメインのアルゴリズム
Windchill では、各組織コンテキストは関連する組織参加者と同じドメインに割り当てなければなりません。これは、組織参加者がすでに存在し、特定のドメインにすでに関連付けられているかもしれないからです。新規組織コンテキストを作成するとその裏で次の手順が実行され、組織参加者のドメインとの関連付けが変更される可能性があります。
1. Windchill により、適切なドメインが存在するかどうかが判断されます。
組織と同じ名前のドメインがサイトレベル /User ドメインの子としてすでに存在し、同じ名前の組織参加者がドメインに関連付けられている場合、新規ドメインは作成されません。
組織と同じ名前のドメインがサイトレベル /User ドメインの子としてすでに存在し、同じ名前の組織参加者がドメインに関連付けられていない場合、新規ドメインが作成され、ネーミングアルゴリズムを使用して一意な名前が作成されます。ネーミングアルゴリズムの詳細については、ドメインの作成を参照してください。
組織と同じ名前のドメインが存在せず、同じ名前の組織参加者が存在しない、またはデフォルトドメイン (/User または /User/Unaffiliated) のいずれかと関連付けられているものと同じ名前の組織参加者がいる場合、組織の名前の付いたドメインがサイトレベル /User ドメインの子として作成されます。
組織と同じ名前のドメインが存在せず、別のドメインに関連付けられている同じ名前の組織参加者がいる場合、新規ドメインは作成されません。
2. 組織参加者をドメインに関連付けます。
同じ名前の組織参加者がすでに存在し、/User ドメインまたは /User/Unaffiliated ドメインに関連付けられている場合、前のステップで作成されたドメインに再度関連付けられます。
同じ名前の組織参加者がすでに存在し、別のドメインに関連付けられている場合、組織参加者は同じドメインに関連付けられたままとなります。
同じ名前の組織参加者が存在しない場合、組織参加者を作成して前のステップで作成したドメインに関連付けます。
3. 組織コンテキストを作成して、組織参加者に関連付けられているドメインに関連付けます。これは、ステップ 1 で作成したドメインの場合も、組織参加者が最初に関連付けられていたドメインの場合もあります。
4. ステップ 1 で作成したドメインは、ドメインが組織参加者に関連付けられていないかぎり、サイトレベルから組織レベルに移動されますが、ドメイン名は組織名と同じではありません。
5. ドメインにはアクセス制御規則が作成されます。
新規ドメインがステップ 1 で作成されているか、既存の /User/<組織名> ドメインがステップ 3 の組織コンテキストに関連付けられている場合、次のアクセス制御規則がドメインに対して作成されます。
タイプ
状態
参加者
アクセス許可
WTOrganization
すべて
全参加メンバー
+
読み取り
OrgContainer
すべて
全参加メンバー
+
読み取り
WTObject
すべて
組織管理者
+
フルコントロール (すべて)
OrgContainer
すべて
<組織参加者>
+
読み取り
組織コンテキストがステップ 3 で以前から存在するその他のドメインに関連付けられていない場合、アクセス制御規則は作成されません。ビジネスニーズを満たすために、アクセス制御規則を代替ドメインに作成することを推奨します。
* 
アクセス制御ポリシー規則は特定のドメインに関連付けられるため、組織でドメインが変更された場合、ユーザーのアクセス制御も変更されることがあります。新規組織コンテキストを作成する前に移動する組織のドメインに関連付けられているポリシーは注意深くレビューして、アクセス制御の問題を回避してください。
次の例では、Umbrella Division という名前の組織参加者がすでに存在し、そのドメインはサイトレベル /User ドメインです。サイトレベルの /User/Umbrella Division ドメインは存在しません。新規組織コンテキストを作成すると、次のようになります。
1. サイト管理者により新規組織コンテキストが作成され、「組織名」に参加者 Umbrella Division が選択されます。
2. 参加者 Umbrella Division に関連付けられているドメインは /User ドメインの子であるため、Umbrella Division という名前の新規サイトレベルドメインが /User ドメインの子として作成されます。
3. 参加者 Umbrella Division は、新しい /User/Umbrella Division ドメインに移動されます。
4. Umbrella Division 組織コンテキストが作成され、参加者 Umbrella Division と /User/Umbrella Division ドメインに関連付けられます。
5. /User/Umbrella Division ドメインがサイトレベルから組織レベルに移動されます。
6. /User/Umbrella Division ドメインに次のアクセス制御規則が作成されます。
タイプ
状態
参加者
アクセス許可
WTOrganization
すべて
全参加メンバー
+
読み取り
OrgContainer
すべて
全参加メンバー
+
読み取り
WTObject
すべて
組織管理者
+
フルコントロール (すべて)
OrgContainer
すべて
Umbrella Division
+
読み取り
次の例では、Construction Machinery Corporation という名前の組織参加者がすでに存在し、そのドメイン Machinery Division はサイトレベル /User ドメインの子です。新規組織コンテキストを作成すると、次のようになります。
1. サイト管理者により新規組織コンテキストが作成され、「組織名」に参加者 Construction Machinery Corporation が選択されます。
2. 参加者 Construction Machinery Corporation はサイトレベル /User/Construction Machinery Corporation ドメインでないドメインに関連付けられているため、新規ドメインは作成されません。
3. 参加者 Construction Machinery Corporation は既存のドメインに関連付けられたままになります。
4. /User/Machinery Division ドメインはサイトレベルのままです。
5. Construction Machinery Corporation 組織コンテキストが作成され、参加者 Construction Machinery Corporation と既存ドメインに関連付けられます。組織参加者に関連付けられたドメインがすでに存在するため、アクセス制御規則は作成されません。
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