レプリケーションパッケージ管理者グループ
レプリケーションパッケージを操作するユーザーは、既成のレプリケーションパッケージ管理者グループを使用できます。レプリケーションパッケージを使用すると、1 つ以上の製品またはライブラリの設計データコンテンツを、社内にインストールされている複数の Windchill 間で複製できます。この複製を担当するユーザーは、パッケージを使用した外部コラボレーションの担当者とは異なるため、独立したグループを使用できます。レプリケーションパッケージのオブジェクトを表示して操作を完了できるのは、レプリケーションパッケージ管理者グループのユーザーだけです。グループにはポリシーアクセス制御規則が適用され、グループのユーザー以外はレプリケーションパッケージを操作できません。
デフォルトでは、レプリケーションパッケージ管理者グループのポリシーアクセス制御規則は、各組織コンテキストの /Default ドメインに定義されています。したがって、レプリケーションパッケージ管理者グループのユーザーは、組織以下のすべてのコンテキストでレプリケーションパッケージを作成または管理できます。レプリケーションパッケージ管理者グループのユーザーに対して、一部のコンテキストでのレプリケーションパッケージの作成を制限するには、レプリケーションパッケージオブジェクトに製品またはライブラリレベルで追加のアクセス制御規則を設定します。
レプリケーションパッケージ管理者グループにより、これらのタイプの異なるパッケージを操作できるユーザーが分離されます。作成の権限や、ほかの社内システムに複製される情報を確認する権限に関する対応は、企業ごとに異なります。たとえば、すべてのユーザーに権限を与える方法や、コンテキスト管理者が権限の付与を許可されていない場合は権限を制限する方法などがあります。
レプリケーションパッケージおよびその関連する送信へのアクセスは、主に 2 つの方法で制限できます。
レプリケーションパッケージとその関連する送信だけを含む、専用のコンテキストまたはコンテキストのセットを作成する。
レプリケーションパッケージとその関連する送信をほかのオブジェクトと同じコンテキストで管理し、レプリケーションパッケージとその関連する送信が存在する専用のドメインを設定する。
レプリケーションパッケージの専用コンテキスト
レプリケーションパッケージを管理する方法として、すべてのレプリケーションパッケージとその関連する送信だけを保持する (ほかのオブジェクトデータを含まない) 専用のコンテキストを作成します。このコンテキストのチームメンバーは、レプリケーションパッケージ管理者グループだけにします。社内での必要性に応じて、専用のレプリケーションパッケージコンテキストが複数必要となる場合もあります。
1. ユーザーをサイトレベルのレプリケーションパッケージ管理者グループに追加します。
2. 製品コンテキストまたはライブラリコンテキストを作成します。詳細については、新規製品の作成および新規ライブラリの作成を参照してください。
3. レプリケーションパッケージ管理者グループを、コンテキストチームの役割に追加します。詳細については、メンバーの追加を参照してください。
4. ほかのすべての製品コンテキストまたはライブラリコンテキストで、次のポリシーアクセス制御規則を設定します。
ドメイン
オブジェクト
状態
アクセス許可
参加者
/Default
レプリケーションパッケージ
すべて
! フルコントロール (すべて)
レプリケーションパッケージ管理者グループ
* 
このステップの完了に失敗すると、レプリケーションパッケージ管理者グループのユーザーは、すべてのコンテキストのパッケージを表示、作成、および操作できるようになります。このステップでは、レプリケーションパッケージオブジェクトへのアクセスのみを処理しています。サーチによる関連する送信への制限付きアクセスは処理されません。
詳細については、アクセス制御規則の作成と更新を参照してください。
レプリケーションパッケージの専用ドメイン
レプリケーションパッケージを管理する別の方法では、レプリケーションパッケージとその関連する送信を、ほかの Windchill オブジェクトと同じコンテキストに共存できるようにします。レプリケーションパッケージとその関連する送信は、コンテキスト内でほかのオブジェクトとは別のドメインに存在することになります。レプリケーションパッケージに関連付けられた送信へのアクセスを制限するには、追加の設定が必要です。次の設定プロセスの一部は、レプリケーションパッケージとその他の Windchill オブジェクトを保持するコンテキストごとに、繰り返しが必要となる場合があります。
* 
レプリケーションパッケージの管理が必要なコンテキストで専用ドメインのみを作成すると、専用のドメインとコンテキストを組み合わせて使用できます。
1. ユーザーをサイトレベルのレプリケーションパッケージ管理者グループに追加します。
2. 「ポリシー管理」ユーティリティを使用して、目的のコンテキストに新規ドメインを作成します。詳細については、ドメインの作成を参照してください。
* 
新規ドメインは、レプリケーションパッケージとその関連する送信が存在する予定のコンテキストごとに作成する必要があります。コンテキストにドメインがない場合は、新規パッケージの作成時にレプリケーションパッケージタイプを選択できません。
3. レプリケーションパッケージタイプのタイプベースのプロパティを更新して、新規ドメインを指定します。
詳細については、パッケージのタイプベースのプロパティを参照してください。
4. 必要な場合は、「パッケージドメインを表示」プリファレンスを「いいえ」に設定します。プリファレンスを「いいえ」に設定すると、ユーザーはパッケージのドメインを変更できなくなり、セキュリティに関する問題が発生するのを防げます。
5. 必要な場合は、レプリケーションパッケージの維持を禁止する任意の製品コンテキストおよびライブラリコンテキストで、次のポリシーアクセス制御規則を設定します。このステップは、レプリケーションパッケージを管理するコンテキストの数を制限している場合にのみ実行します。
ドメイン
オブジェクト
状態
アクセス許可
参加者
/Default
レプリケーションパッケージ
すべて
! フルコントロール (すべて)
レプリケーションパッケージ管理者グループ
* 
このステップの完了に失敗すると、レプリケーションパッケージ管理者グループのユーザーは、すべてのコンテキストのパッケージを表示、作成、および操作できるようになります。
詳細については、アクセス制御規則の作成と更新を参照してください。
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