障害許容の有効化
レプリケーションパッケージを圧縮するプロセスは、障害のあるオブジェクトおよびリンクがパッケージに含まれている場合には失敗することがあります。オブジェクトまたはリンクで障害が発生する理由は複数考えられます。たとえば、別の PLM システムから Windchill に移行されたデータが適切に更新されず、データの破損が発生する場合があります。
「送信用にパッケージを Zip で圧縮」ダイアログボックスの「障害許容を有効化」するチェックボックスをオンにすることで、レプリケーションパッケージのベース送信または差分送信を障害許容にすることができます。
障害のあるオブジェクトおよびリンクがレプリケーションパッケージに含まれている場合でも、障害許容送信の圧縮プロセスは失敗しません。障害のあるオブジェクトおよびリンクは ZIP ファイルから除外され、「送信コンテンツ」テーブルでも除外されているものとしてリストされます。障害のあるオブジェクトに依存するオブジェクト (障害のある親部品に依存する子部品など) は ZIP ファイルに含められますが、受信者には送信されません。「障害許容を有効化」チェックボックスがオフになっているときに、障害のあるオブジェクトおよびリンクがパッケージに含まれていると、送信は失敗します。
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「障害許容を有効化」機能は Windchill 12.0.2.0 以降のリリースでのみサポートされています。Windchill 12.0.2.0 から Windchill 12.0.1.0 または Windchill 12.0.0.0 にパッケージをインポートする予定である場合、パッケージをエクスポートする際に「障害許容を有効化」チェックボックスをオンにしないでください。
場合によっては、障害許容送信の圧縮プロセスが失敗することがあります。詳細については、障害許容送信の失敗を参照してください。
com.ptc.windchill.wp.faulttolerance.isenabled プロパティを true に設定すると、「障害許容を有効化」チェックボックスがデフォルトでオンになります。このプロパティのデフォルト値は false です。「障害許容を有効化」チェックボックスがオンになっている場合、欠落しているコンテンツの追跡が暗黙的に有効になります。
障害のあるオブジェクトおよびリンクが修正されると、差分送信には以下のオブジェクトのみが含められます。
以前の送信でスキップされ、現在は修正された障害のあるオブジェクトおよびリンク。
以前の送信でスキップされ、障害のあるオブジェクトが修正された関連依存オブジェクト。
新規作成されたオブジェクト。
更新された障害のないオブジェクト。
以前のパッケージではアクセス不可で、現在はアクセス可能なオブジェクトおよび欠落しているコンテンツ。
Windchill レプリケーションパッケージの「ZIP 送信」コマンドラインユーティリティを使用して障害許容を有効または無効にすることもできます。詳細については、コマンドラインユーティリティを使用した障害許容の有効化を参照してください。
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