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BOM トランスフォーマでのプラントフィルタについて
BOM トランスフォーマでは、1 つのプラントを 1 つ以上の部品に割り当てることができます。プラントに部門データオブジェクトを作成することもできます。BOM トランスフォーマのプラントフィルタでは、プラント情報と部門データ情報を使用して、部品構造に表示される部品が決定されます。プラントフィルタをほかのフィルタと組み合わせて使用することで、特定のコンフィギュレーション管理や設計タスクに重要な関連部品だけを構造に表示できます。
詳細については、ビデオをご覧ください。大きなウィンドウでビデオを視聴するには、ビデオのタイトルをクリックします。これにより、新しいタブで YouTube のビデオが開きます。
定義式は、部品が特定の条件に含まれるかどうかを制限するために使用します。定義式の詳細については、「定義式の割当」を参照してください。
プラントフィルタでは 1 つまたは複数の定義式が使用され、この定義式は 1 つまたは複数の属性と値の比較によって構成されています。定義式と比較をどのように組み合わせて、部品構造で表示する部品を決定するか、その方法を理解することが重要です。
プラントフィルタ定義式の例:
{Plant Data: View = Berlin}
{Logistics State = In Work}
{Plant Data: View = Berlin AND (Logistics State = In Work)} AND {Plant Data View = Berlin AND (Production. State = In Work)}
{Plant Data: View = Berlin AND (Logistics State = In Work)} AND {Plant Data View = Berlin AND (Production. State = In Work)} という定義式は、以下の節から構成されています。
Plant Data: View = Berlin,
(Logistics State = In Work)
{Plant Data: View = Berlin AND (Logistics State = In Work)}
Plant Data View = Berlin, Production. State = In Work
{Plant Data View = Berlin AND (Production. State = In Work)}
* 
「プラントフィルタ」タブは、「BOM トランスフォーマ/SAPSB でプラント特有のフィルタを許可」プリファレンスの値が Yes に設定されている場合にのみ表示されます。
考慮事項:
「プラントフィルタ」タブでは、次の操作も実行できます。
プラント割当に基づいてツリー構造をフィルタする。
プラントが割り当てられていない部品を識別する。
その後、「プラントを割当」操作を使用して、プラントをこれらの部品に割り当てることができます。
プラントフィルタは、プリファレンス「プラントフィルタを特定の部品タイプに適用」で部品タイプに対して選択された値によって決まります。「値」フィールドで、1 つまたは複数の部品タイプを選択します (たとえば、wt.part.WTSubPart1、com.ptc.ElectricalPart、com.ptc.SupplierPart)。その後、プラントフィルタは、指定した部品タイプを持つ部品と、これらの部品タイプの子部品に適用されます。プリファレンスで指定されている部品タイプのいずれかがアプリケーションによって検出されると、その部品タイプを持つ部品にプラントフィルタが適用され、残りの部品タイプは無視されます。デフォルトの設定では、プラントフィルタが構造全体に適用されます。
プラントフィルタが適用されていて、部品がプラントフィルタ基準を満たしている場合、グリフは部品のプラント割当のステータスを示します。プラントフィルタが有効な場合、プラント割当に関連した部品のステータスを示す次のようなグリフが部品に表示されます。
グリフ
説明
グリフなし。部品アイコンのみ
部品にプラントが割り当てられていません。
* 
グリフはプラントフィルタが適用されている場合にのみ表示されます。プラントフィルタが適用されていない場合は、部品にプラントを割り当てても、グリフは表示されません。
部品に割り当てられているプラントは、「フィルタを編集」ダイアログボックスの「プラントフィルタ」タブに設定されているプラントフィルタ基準を満たしています。
ステータスは不明です。部品に割り当てたプラントがフィルタ基準を満たしているかどうかは不明です。 をクリックして構造を再表示し、最新のステータスを取得します。部品がプラントフィルタ基準を満たしていれば、 が表示されます。そうでない場合、部品はフィルタ基準を満たしていないので、構造には表示されなくなります。
プラント割当がない部品は、次のプリファレンスに有効な値が指定されている場合にのみ表示されます。
「プラントが割り当てられていない子部品をリスト」 - 基準を満たす親の、プラント割当のない子部品を表示するかどうかを定義します。デフォルトは「はい」です。
Yes に設定した場合、親部品がプラントフィルタ基準を満たしていれば、プラントが割り当てられていないすべての子部品が表示されます。
Yes に設定した場合、子部品のいずれかがプラントフィルタ基準を満たしているという理由で親部品がプラントフィルタ基準を満たしている場合は、プラントが割り当てられていない子部品は表示されません。
No に設定した場合、プラントが割り当てられていない子部品は表示されません。
「プラントのフィルタリングで親が条件を満たす場合、特定の子部品を除外」 - 親がプラントフィルタ基準を満たしている場合に除外する子部品を指定します。値フィールドで、除外する子部品の部品タイプを選択します。デフォルト値は null です。Type:wt.part.WTSubPart1 のように、複数の部品タイプを選択できます。この例では、プラントフィルタ基準を満たす親部品の、部品タイプ WTSubPart1 を持つ子部品は表示されません。このプリファレンスは、「プラントが割り当てられていない子部品をリスト」の値が Yes であるときにのみ機能します。
プラントコンフィギュレーション仕様を適用する際には、プラントコンフィギュレーション仕様が適用される対象の部品から始まり、その最下位の子部品まで順に進みます。プラントフィルタは、最下位の部品から最上位の部品まで順に適用されます。
上記の構造で、GC0000031、Wheels ASSEM、A.1 (設計) にプラントコンフィギュレーション仕様を適用する場合は、GC0000031、Wheels ASSEM、A.1 (設計) から始まり、GC0000037、HUB_CAP、A.1 (設計) まで構造をたどって適用されます。
GC0000031、Wheels ASSEM、A.1 にプラントフィルタを適用する場合は、GC0000037、HUB_CAP、A.1 (設計) から始まり、GC0000031、Wheels ASSEM、A.1 (設計) まで構造をたどって適用されます。
プラントコンフィギュレーション仕様は、部品の関連プラント割当に基づいて部品の正しいバージョンを取得するのに役立ちます。プラントフィルタは、関連プラント割当に基づいて構造内の部品をフィルタします。
プラントコンフィギュレーション仕様またはプラントフィルタを適用する場合は、次のプロパティの値を true に設定してください。
com.ptc.windchill.enterprise.data.changeEDLinkCarryfwdBehaviour=true
デフォルトでは、このプロパティの値は false に設定されています。True に設定すると、プラントデータオブジェクトの以前のリビジョンが部品のリビジョンを複数定義している場合、プラントデータオブジェクトの以前のリビジョンから最新の部品リビジョンへのリンクがシステムから除去されます。
例: プラントフィルタ
次の構造について考えてみましょう。
上記の構造では、Plant 1 がプラントフィルタ基準です。
プラント割当
「プラント割当なしの部品、およびプラント割当ありで部門データなしの部品を含む」チェックボックスがオンになっている場合、プラントを割り当てるために構造の準備を行います。
上記のフィルタされた構造では、プラント割当がない部品 Part 5Part 10 が表示されています。「プラントを割当」を使用して、プラントをこれらのような部品に割り当てることができます。
部品にプラントを割り当てる方法の詳細については、部品へのプラントの割当を参照してください。
プラントフィルタ
「プラント割当なしの部品、およびプラント割当ありで部門データなしの部品を含む」チェックボックスがオフになっている場合、プラント割当に基づいて構造をフィルタします。
フィルタされた構造では、Plant 1 が割り当てられている部品が表示されます。Subassembly 2 はフィルタ基準を満たしていませんが、子部品の 1 つがフィルタ基準を満たしているので表示されます。
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