ビジネス規則のカスタマイズ
PDMLink のオブジェクトに対して独自の検証ロジックを提供するビジネス規則を作成できます。これらの規則を使用して、変更管理プロセスまたはプロモーションプロセスで定義されているチェックポイントをオブジェクトが通過する資格があるかどうかが判別されます。評価結果に対するフィードバックを要求できます。ビジネス規則の検証はスケーラブルかつコンフィギュレーション可能です。
ビジネス規則はワークフローの実行時に利用可能な検証のフレームワークを提供します。たとえば、変更通知ワークフローを介してオブジェクトをリリースする前に、いずれの結果オブジェクトもチェックアウトされていないことを確認する必要があります。この検証を実行するビジネス規則を作成できます。
このセクションでは、いくつかの作業例を挙げながら、主にビジネス規則エンジンについて説明します。
予測される結果
この情報を得ることによって、Windchill 10.1 M010 で提供されている規則を使用したり、変更プロセス用にカスタムビジネス規則を作成したりすることが可能になります。
これにより、オブジェクトが処理可能であることを検証するビジネス規則セットと規則を使用可能になります。
前提となる知識
この情報を適用するには、次のことを理解している必要があります。
Java と XML に関連した基本的な開発
Windchill プロパティの管理
ソリューションエレメント
エレメント
タイプ
パッケージ
説明
BusinessRuleSet
Java クラス
wt.businessRules
BusinessRuleSet インスタンスは、コンテナのビジネス規則のセットをナビゲートするために使用するコンフィギュレーションです。
BusinessRule
Java クラス
wt.businessRules
BusinessRule には、実行する規則に関する情報が保持されます。各規則に、一意のコンフィギュレーション要件が関連付けられている場合があります。
BusinessRuleLink
Java クラス
wt.businessRules
BusinessRuleSet および BusinessRule への参照を保持する、オブジェクト間のバイナリリンク。各 BusinessRuleSet は、BusinessRuleLink を使用して BusinessRule に関連付けられます。
BusinessRulesHelper
Java クラス
wt.businessRules
ビジネス規則サービスとエンジンのヘルパー。
BusinessRulesEngine
Java クラス
com.ptc.core.businessRules.engine
ビジネス規則エンジンは、ビジネス規則セットで設定されている実行計画によって定義されている順序で、各ビジネス規則の検証を実行します。
BusinessRuleSetBean
Java クラス
com.ptc.core.businessRules.engine
ビジネス規則エンジンの 1 回の呼び出しによって結果の累積を生成するため、複数のビジネス規則セットとターゲットコレクション関連キーを一度に指定するときに使用されます。
RuleValidationCriteria
Java クラス
com.ptc.core.businessRules.validation
ビジネス規則セット内のすべてのビジネス規則によって使用される情報が含まれています。
RuleValidation
Java クラス
com.ptc.core.businessRules.validation
ビジネス規則バリデータのインタフェース。カスタムバリデータはこのインタフェースを実装する必要があります。
RuleValidationResult
Java クラス
com.ptc.core.businessRules.validation
1 つのビジネス規則につき 1 つの検証出力が含まれます。実行されたビジネス規則を示す規則検証キーが含まれています。ビジネス規則の検証に成功したかどうかを示す検証ステータス属性が含まれます。RuleValidationResult には、特定の WTReference に結果をリンクするターゲットオブジェクトと、レポートにオプションで表示可能なテキストを含むフィードバックメッセージのリストも含まれます。
RuleValidationResultSet
Java クラス
com.ptc.core.businessRules.validation
RuleValidationResult オブジェクトのセット。
BusinessRuleSetRelationshipDelegate
Java クラス
com.ptc.core.businessRules.relationship
特定のビジネス規則セットで評価されるプライマリビジネスオブジェクトのシードオブジェクトを取得するときに使用されます。関連委任は service.properties で登録されています。これらの委任の詳細については、「シードオブジェクトの読み込み」を参照してください。
これは役に立ちましたか?