委任の編集 (CATIA V5)
既成の委任
Windchill には、CAD ドキュメントに関連する追加情報をカスタムシステムパラメータとして渡すための既成のメカニズムが用意されています。
パラメータをカスタマイズするには、サーバー側プリファレンス、「Workgroup Manager クライアント」 > 「カスタムシステム属性とファイルプロパティをマッピング」をサイトレベルで設定します。
この値は、CAD ツールでパラメータまたはプロパティとして表示される CAD ドキュメントに関連するオブジェクトの追加属性のリストです。
この値は、CAD プロパティと Windchill 属性のペアのコンマ区切りリストであり、次のフォーマットで指定します。
<name_of_CAD_property>:<relatedObjectCode>.<WindchillAttributeName>
ここで、
説明
有効な値
name_of_CAD_property
これは CAD ツールでのパラメータまたはプロパティの名前です。
PART_REVISION
relatedObjectCode
これは関連オブジェクトの識別に使用される文字列です。
docMaster
associatedPart
relatedECN
promote
WindchillAttributeName
これは Windchill における関連オブジェクトの属性の論理名または内部名です。
CAD ドキュメントマスターのソフトタイプ属性
部品の属性
関連部品のブール、日付、整数、実数、実数 (単位付き)、または文字列タイプのソフトタイプ属性
lifeCycleState
lifecycleTemplate.name
name
number
orgid
view.identity
partType
関連 ECN の場合
number
orgid
resolutionDate
プロモートの場合
number
promotionDate
orgid
approvers
approveDates
reviewers
reviewDates
* 
ソフトタイプの属性の場合、CAD ツールに送信される値は、オブジェクトの「情報ページ」に表示される表示値です。表示値では「属性処理」プリファレンスと「タイプおよび属性の管理」設定が使用されますが、レンダリング用のデータユーティリティを使用した複雑な表示のカスタマイズはサポートされていません。
この機能は、パラメータを挿入するときに使用可能な、カスタマイズされたサーバー側の委任 CustomModeledAttributesDelegate がない場合にのみ使用できます (カスタム委任については次のセクションを参照)。
関連付けられた部品の場合:
この機能は、CAD ドキュメントとの間に「オーナー」、「貢献イメージ」、「イメージ」、「貢献コンテンツ」タイプの関連付けがある部品をサポートします。
選択される部品バージョンは、CAD ドキュメントの情報ページの関連部品テーブルとほぼ同じです。
同じ部品の複数のリビジョンが CAD ドキュメントに関連付けられている場合、各部品の最新リビジョンが返されます。
サーバー側プリファレンス「操作」 > 「自動関連付け」 > 「CAD ドキュメントに複数部品の構築を許可」を「はい」に設定することで、複数の構築関連付けを許可するようにシステムが設定されている場合、複数の部品が返されることがあります。この場合、各関連部品の情報が区切りフォーマットで返されます。使用される区切り記号は、サーバー側プリファレンス「Workgroup Manager クライアント」 > 「複数の関連オブジェクトに使用するカスタムシステム属性の区切り記号」によって定義されます。
関連 ECN の場合:
CAD ドキュメントリビジョンが結果オブジェクトとして変更通知に含まれている場合、ECN に関する属性が CAD パラメータに送信されます。
CAD ドキュメントリビジョンが複数の変更通知に含まれている場合、使用される区切り記号は、サーバー側プリファレンス「Workgroup Manager クライアント」 > 「複数の関連オブジェクトに使用するカスタムシステム属性の区切り記号」によって定義されます。
却下された ECN はリストされません。
プロモーションリクエストの場合:
CAD ドキュメントバージョンがプロモーションリクエストに含まれている場合、プロモーションリクエストに関する属性が CAD パラメータに送信されます。
CAD ドキュメントバージョンが複数のプロモーションリクエストに含まれている場合、使用される区切り記号は、サーバー側プリファレンス「Workgroup Manager クライアント」 > 「複数の関連オブジェクトに使用するカスタムシステム属性の区切り記号」によって定義されます。
却下されたプロモーションリクエストはリストされません。
カスタム委任
Windchill では、ダウンロード時にオーサリングアプリケーション部品にパラメータを挿入するために使用できるサーバー側委任が提供されています。このメカニズムを利用して、サーバーからオーサリングアプリケーションに情報を渡し、その情報をほかのオーサリングアプリケーションパラメータと同じように使用できます (たとえば図面フォームに情報を配置する場合など)。PTC または PROI で始まるパラメータは、予約済みのシステムパラメータと見なされ、カスタマイズによって適用することはできません。カスタマイズでこれらのパラメータを追加しても、ダウンロードサービスで無視されます。
* 
カスタム委任を使用するようにシステムを設定している場合、サーバー側プリファレンス「Workgroup Manager クライアント」 > 「カスタムシステム属性とファイルプロパティをマッピング」で定義されている属性は使用されません。PTC 委任だけがそのプリファレンスをチェックします。
カスタマイズされたパラメータはダウンロード時にクライアントに提供され、チェックインなどの Windchill 操作の後の CAD アプリケーションセッションでは更新されません。
たとえば、カスタマイズされたパラメータに CAD ドキュメント番号の値が割り当てられている場合、その値はダウンロード時にクライアントに提供されます。後からオーサリングドキュメント番号が変更されても、CAD アプリケーションセッションまたはクライアントキャッシュ内の値は自動的に更新されません。カスタマイズを可能にするのは、Windchill のサービス代理メカニズムです。
以下の手順でカスタマイズプロセスを説明します。
1. インタフェース ModeledAttributesDelegate を実装する Java クラスを作成します。このインタフェースの定義は以下のとおりです。
package com.ptc.windchill.uwgm.proesrv.c11n;
import java.util.Collection;
import java.util.HashMap;
import wt.util.WTException;
public interface ModeledAttributesDelegate
{
// getAvailableAttributes() returns
// HashMap<String, Object> which contains
// HashMap<Attribute name, Attribute type>
HashMap getAvailableAttributes();
// getModeledAttributes(Collection docs) returns
// HashMap<input object, HashMap<Attribute name,
Attribute value>>
HashMap getModeledAttributes(Collection docs)
throws WTException;
}
以下の場所にある実装例を参照してください。
<Windchill ホーム>/codebase/com/ptc/windchill/uwgm/proesrv/c11n/DefaultModeledAttributesDelegate.java
2. PTC から提供されているカスタムシステム属性を DefaultModeledAttributesDelegate で既成で使用できます。ただし、site.xconf ファイル (<Windchill> 内) を次のように変更して、サーバー上のカスタマイズサービスを指定できます。
<Service context="default"
name="com.ptc.windchill.uwgm.proesrv.c11n.ModeledAttributesDelegate"
targetFile="codebase/service.properties">
<Option cardinality="singleton"
requestor="java.lang.Object"
serviceClass="com.ptc.windchill.uwgm.proesrv.c11n.DefaultModeled
AttributesDelegate"/>
</Service>
serviceClass の値の代わりにクラスのパスを使用します (com.ptc.windchill.uwgm.proesrv.c11n.DefaultModeledAttributesDelegate をクラスへのパスで置き換えます)。
xconfmanager ツールを使用して変更を service.properties ファイルに適用します(xconfmanager -p を実行します)。
3. Windchill を再起動します。
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