Worker Agent 設定の概要
Worker Agent は設定されている 1 つ以上の Worker を管理する WVS サービスであり、これらの Worker を使用して Windchill のコンテンツを Creo View ビューデータファイルフォーマットに変換します。変換されたファイルは元のドキュメントに関連付けられている製品表現に WVS ローダーによってアップロードされます。Worker Agent は必要に応じて Worker を自動的に開始または停止し、リモート Worker および分散 Worker との間でファイル転送を行います。各サービスは別個のスレッドとして実行し、通常は WVS Windchill キューを処理するために設定されているバックグラウンドメソッドサーバー内で実行します。
Windchill サーバーが、データを Creo View フォーマットに (または CAD 以外のデータをほかのフォーマットに) 変換するように指示するクライアントリクエストを受信した場合、サーバーは Worker を呼び出します。この Worker は Creo View アダプタまたは別のタイプの Worker のいずれかのインスタンスです。Worker はアプリケーションのバックグラウンドセッションを開始し、指定されたオブジェクトを適切なフォーマットに変換します。
標準的な Worker 設定では、パブリッシングリクエストを受信した時点で、パブリッシャが Worker Agent にファイルを渡します。次に、Worker を起動してデータを変換し、その結果パブリッシングされたデータを Windchill に保存します。
つまり、Worker Agent から指示を受け取ると、Worker は該当するアプリケーションの非グラフィックセッションを開始して、指定されたデータをほかのフォーマットに変換します。CAD データについては、Worker が、指定されたネイティブ CAD ファイルを Creo View フォーマットに変換します。Agent は、変換するネイティブファイル、ネイティブファイルを取得する場所、および変換した出力ファイルを配置する場所を Worker に指示します。CAD 以外のデータについては、処理は似ていますが、変換に使用するアプリケーションおよび出力タイプが異なる場合があります。たとえば、PDF ファイルを作成する Acrobat Distiller または Arbortext Publishing Engine を使用する場合です。
この機能により、Windchill Visualization Services で Creo View アダプタを Worker として使用して、データの自動変換を実行できます。このモードでは、Windchill サーバーの要求に応じてネイティブオブジェクトを変換するために、Creo View アダプタを継続的に使用できます。
Creo View アダプタを Worker Agent の Worker として設定すると、サーバー制御モードで Creo View アダプタを起動する Worker スクリプトが生成されます。このモードでは、Creo View アダプタを Worker と呼びます。Worker Agent を設定して Worker を使用するには、Worker スクリプトへの完全パスが必要です。また、設定を完了するには、WVS Worker Agent サーバーのホスト名およびポート番号を入力する必要があります。
Worker Agent がリクエストを受信するポート番号は、agent.ini ファイルで定義されています。既成では、ポート番号は 5600 に設定されています。システムにこのポートを使用するその他のプロセスがある場合、Worker Agent は初期化されません。この場合、手動で agent.ini ファイルの [agent] セクションでポート設定を編集するのが、このポート番号を変更する唯一の方法です。
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Creo View アダプタは個別に設定する必要があります。各 Creo View アダプタの設定とサーバー制御パブリッシングに関する情報は、「Creo View Adapters Installation and Configuration Guide」を参照してください。
Worker を使用できるように Worker Agent を設定する際は、システムで使用する Worker のタイプに関係なく同じパターンの手順を実行します。以降のトピックでは、proeworker スクリプトを使用して Worker を起動する Creo Parametric Creo View アダプタを例として使用します。
Worker のタイムアウトの設定
多くの Worker は、Worker Agent に返送される長いタイムアウト値と短いタイムアウト値を使用して設定することもできます。これらが設定されている場合は、Worker Agent に送信された最後のタイムアウト値が使用されます。レシピファイルにおいて Worker のタイムアウトを設定する詳細については、Worker のマニュアルを参照してください。
Worker Agent の「Auto Idle Stop」と「Auto Busy Stop」の設定を調節して、システムリソースを制御できます (これらの値は、Worker Agent ウィザードを使用して Worker を設定する際に指定されます)。たとえば、CADDS 5 の場合、図面の処理が有効になっているときには、「Auto Idle Stop」を約 900 秒に設定します。Creo Parametric の場合、「Auto Busy Stop」の設定によりシステムメモリが定期的に解放されます。Worker の終了を自動化する値を設定した場合は、「Auto Start」を有効にし、適切に設定して、Worker を再起動できるようにします。
タイムアウト設定の詳細については、CAD ドキュメントのパブリッシングを参照してください。
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