翻訳ワークフロー状態
翻訳の状態とワークフロー
翻訳プロセスは、翻訳のコンフィギュレーションプロセス に記載されているように、オブジェクトとダイナミックドキュメントの状態に応じて、トリガされるワークフロー操作を決定します。翻訳プロセスのライフサイクルにおいてどのような状態にあるかを理解することは、翻訳ワークフロー操作を理解する上で重要です。翻訳ワークフローは、パブリッシング構造または情報構造内のオブジェクトおよびダイナミックドキュメントのライフサイクル状態を、次のように解釈します。
1. 翻訳開始の承認が完了したソースドキュメントには、「準備中の状態」プリファレンスの値を割り当てる必要があります。これは手動のステップです。デフォルトでは、これは RELEASED 状態です。
2. ソースドキュメントの翻訳の準備が完了したら、「翻訳パッケージを作成」を起動してターゲット言語を選択します。サービス構造内で使用されているすべてのソースドキュメントの言語と、使用可能な言語から選択したターゲット言語が、ダイアログボックスに表示されます。
3. 「翻訳パッケージを作成」ダイアログボックスで、承認済みのすべてのコンテンツを送信するか、すべてのコンテンツが承認されるまで待機するかを選択します。
「コンテンツはすでに承認されています」を選択した場合は、「準備中の状態」の値に設定されたすべてのオブジェクトが収集され、翻訳パッケージが作成されます。
「すべてのコンテンツが承認されるまで待機します」を選択した場合は、すべてのサービス構造オブジェクトが収集されますが、翻訳プロセスは、「準備中の状態」の値に設定された残りのオブジェクトの承認が完了するまで待機します。翻訳プロセスは残りの各オブジェクトの状態を周期的にチェックして、「準備中の状態」の値に設定されたかどうかを判断します。すべてのオブジェクトが「準備中の状態」になった後、翻訳パッケージが作成されます。
4. オブジェクトを収集している間に、ターゲット翻訳オブジェクトが作成され、それらの状態は「翻訳中の状態」プリファレンスの値に設定されます。このステップは自動的に行われます。デフォルトでは、これは INWORK 状態です。ターゲットドキュメントのコンテンツは、まだ翻訳されていないので、この段階ではまだソース言語の状態です。翻訳プロセスは、対象のオブジェクトを整列させ、翻訳パッケージを作成します。
5. 翻訳済みドキュメントが、ベンダーから返却され「外部インポートフォルダ」プリファレンスの場所に配置されると、翻訳のインポートプロセスが翻訳をインポートおよびチェックします。オブジェクトのバージョンには、チェックイン時に作業版数が適用され、これらの状態が「翻訳済みの状態」プリファレンスの値に設定されます。デフォルトでは、これは RELEASED 状態です。これも自動化されたステップです。
6. オブジェクトが、翻訳され、返却およびチェックインされた後、それらをレビューして変更または訂正する必要があります。その場合は、ドキュメントに対してさらに作業版数やリビジョンが発生します。作業版数が適用されたり改訂されたりした各ドキュメントには、常にソースドキュメントからのリンクが維持されています。ただし、各ターゲット言語は、作業版数やリビジョンについて独自のバージョンストリームを維持します。つまり、1 つのターゲット言語で翻訳されたオブジェクトが、同じソースから作成された別のオブジェクトとは異なる作業版数やリビジョンになる可能性があります。
パブリッシングには、最新バージョンのターゲット言語ドキュメントが使用されます。これには、翻訳済みのドキュメントがチェックインされていない場合は、翻訳前のソースドキュメントと同じコンテンツを持つ最初のターゲットオブジェクトを使用することも含まれています。このアプローチでは、翻訳済みのドキュメントが使用可能でない場合に、ソースドキュメントをフォールバックとして含める方法が提供されています。
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見積りパッケージを作成する場合は、ターゲットの翻訳済みドキュメントやベースラインは作成されず、ベンダーからは何もチェックインされません。
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