ウォーターマークとセキュリティラベル
その他のオブジェクト属性と同様に、セキュリティラベル設定をウォーターマークに取り込むことができます。アセンブリや構造をパブリッシングするときに、パブリッシングするトップレベルオブジェクトにセキュリティラベルが関連付けられている場合、そのセキュリティラベルがウォーターマークに取り込まれます。セキュリティラベルの設定が構造内の子部品とは異なる場合、その違いはウォーターマークで反映されません。
セキュリティラベルとその設定はプロパティグループ内に保存されています。WindchillEPM、WindchillPart、WindchillDocument の 3 つのプロパティグループがあります。これらのプロパティグループは Creo View の構造または PVS ファイルに保存され、Creo View から表示できます。
セキュリティラベルプロパティは以下の形式で表示されます。
<PROPERTY_GROUP>_sl<SECURITY_LABEL_NAME>
ここで
<PROPERTY_GROUP> はプロパティグループに関連付けられいてるプリフィックスです。
part - WindchillPart プロパティグループ
epmdoc - WindchillEPM プロパティグループ
doc - WindchillDocument プロパティグループ
<SECURITY_LABEL_NAME> は、セキュリティラベルのコンフィギュレーションファイルでエレメント SecurityLabel または CustomSecurityLabel の name 属性として指定されているセキュリティラベル名です。
たとえば、WindchillPart プロパティグループ内の Export Control セキュリティラベルのプロパティは次のように表示されます。
part_slExport_Control
いずれかのプロパティグループから標準セキュリティラベルを選択してウォーターマークに取り込むと、サーバーのロケールに基づいてローカライズされたラベル値が表示されます。いずれかのプロパティグループからカスタムセキュリティラベルを選択してウォーターマークに追加した場合、外部値が表示されます。
最初に、製品表現はそれが表しているオブジェクト (製品表現対象オブジェクト) からセキュリティラベルを継承します。「セキュリティラベルを編集」操作を使って、製品表現に設定されているセキュリティラベルを更新します。ウォーターマークに選択可能なプロパティは、表示されている製品表現およびその製品表現対象オブジェクトによって異なります。
製品表現対象オブジェクトが部品であり、EPM ドキュメントが関連付けられていない場合
製品表現の WindchillPart セキュリティラベルプロパティはその製品表現対象部品のプロパティであり、製品表現対象部品のセキュリティラベルが更新されると必ず動的に更新されます。
製品表現が EPM ドキュメントからコピーされた場合、その製品表現の WindchillEPM セキュリティラベルプロパティは、製品表現が現在の場所にコピーされたときに設定されたセキュリティラベルです。製品表現と元の EPM ドキュメントとの間には関連がありません。
製品表現がドキュメントからコピーされた場合、その製品表現の WindchillDocument セキュリティラベルプロパティは、製品表現が現在の場所にコピーされたときに設定されたセキュリティラベルです。製品表現と元のドキュメントとの間には関連がありません。
製品表現対象オブジェクトが EPM ドキュメントであり、関連部品がない場合
製品表現の WindchillEPM セキュリティラベルプロパティはその製品表現対象 EPM ドキュメントのプロパティであり、製品表現対象 EPM ドキュメントのセキュリティラベルが更新されると必ず動的に更新されます。
製品表現が部品からコピーされた場合、その製品表現の WindchillPart セキュリティラベルプロパティは、製品表現が現在の場所にコピーされたときに設定されたセキュリティラベルです。製品表現と元の部品との間には関連がありません。
製品表現がドキュメントからコピーされた場合、その製品表現の WindchillDocument セキュリティラベルプロパティは、製品表現が現在の場所にコピーされたときに設定されたセキュリティラベルです。製品表現と元のドキュメントとの間には関連がありません。
製品表現対象オブジェクトが EPM ドキュメントであり、関連部品がある場合
製品表現の WindchillPart セキュリティラベルプロパティはその関連部品のプロパティであり、関連部品のセキュリティラベルが更新されると必ず動的に更新されます。
EPM ドキュメントから作成された製品表現の WindchillEPM セキュリティラベルプロパティは EPM ドキュメントのプロパティであり、作成元の EPM ドキュメントのセキュリティラベルが更新されると必ず動的に更新されます。
製品表現が製品表現対象 EPM ドキュメント以外の EPM ドキュメントからコピーされた場合、その製品表現の WindchillEPM セキュリティラベルプロパティは、製品表現が現在の場所にコピーされたときに設定されたセキュリティラベルです。製品表現とその作成元の EPM ドキュメントとの間には関連がありません。
製品表現がドキュメントからコピーされた場合、その製品表現の WindchillDocument セキュリティラベルプロパティは、製品表現が現在の場所にコピーされたときに設定されたセキュリティラベルです。製品表現と元のドキュメントとの間には関連がありません。
製品表現対象オブジェクトがドキュメントの場合
製品表現の WindchillDocument セキュリティラベルプロパティはその製品表現対象ドキュメントのプロパティであり、製品表現対象ドキュメントのセキュリティラベルが更新されると必ず動的に更新されます。
製品表現が部品からコピーされた場合、その製品表現の WindchillPart セキュリティラベルプロパティは、製品表現が現在の場所にコピーされたときに設定されたセキュリティラベルです。製品表現と元の部品との間には関連がありません。
製品表現が EPM ドキュメントからコピーされた場合、その製品表現の WindchillEPM セキュリティラベルプロパティは、製品表現が現在の場所にコピーされたときに設定されたセキュリティラベルです。製品表現と元の EPM ドキュメントとの間には関連がありません。
サイトでの wvs.properties の設定に応じて、製品表現対象オブジェクトに対してなんらかの操作が実行された場合に、製品表現をコピー転送できます。そのような操作には、製品表現対象オブジェクトのチェックアウト、新しい場所への製品表現対象オブジェクトのコピーと貼り付け、製品表現対象オブジェクトの改訂などがあります。製品表現がコピー転送された場合、製品表現はコピーになり、製品表現のセキュリティラベルプロパティは上記のように設定されます。
ウォーターマークの詳細については、Windchill Visualization Services Administrator’s Guide を参照してください。
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