MPMLink でのプリファレンス
プリファレンスは特定の操作が実行されたときのシステムの動作を定義します。Windchill MPMLink に設定されているプリファレンスによって、MPMLink ブラウザからアクセスする製造データの動作が決まります。
プリファレンスの設定については、プリファレンス管理およびプリファレンスの設定を参照してください。
次の表で、「プリファレンス管理」ユーティリティで使用可能な MPMLink のプリファレンスについて説明します。
プリファレンス
説明
「新規親子関係のオカレンスを自動的に作成」
このプリファレンスは、新しい親子関係でオカレンスを自動的に作成するかどうかを制御します。「はい」 (デフォルト) に設定した場合、関連部品構造ブラウザに新規または既存の部品を挿入するか、製造リソースブラウザに新規または既存のリソースを挿入すると、オカレンスが自動的に作成されます。
プロセス計画のプレイバック中に、エンティティの位置を自動的に保存
このプリファレンスは、プレイバック中の「位置を更新」操作の動作を制御します。「はい」に設定した場合、プレイバック中に「位置を更新」操作を実行すると、「位置を更新」ダイアログボックスが開くことなくエンティティの位置が自動的に保存されます。リソース、EPM ドキュメント、操作参照部品、連産品親子関係部品、および原材料に適用されます。「いいえ」 (デフォルト) に設定した場合、「位置を更新」ダイアログボックスで新しい位置を編集して保存できます。
「標準管理特性を自動的に作成」
このプリファレンスは、Windchill での標準管理特性の作成を制御します。「はい」に設定した場合、管理特性として指定されているアノテーションとともに CAD モデルをチェックインすると、標準管理特性が自動的に作成されます。「いいえ」に設定した場合、Windchill で手動で標準管理特性を作成しなければなりません。デフォルト値は「いいえ」です。
「プロセス計画に複数のアセンブリからの割当を許可」
このプリファレンスは、プロセス計画ブラウザのツリーピッカーツールバーにある「アセンブリを自動割当」操作を使用したときに自動割当を実行するかどうかを制御します。「はい」に設定した場合、以前の部品割当に基づいて新規部品がオペレーションに自動的に割り当てられます。「いいえ」に設定した場合、複数のアセンブリからプロセス計画への割当は許可されません。
製造部品構造の関連情報
BOM トランスフォーマでの拡張データ、管理特性、材料部品、材料セット、連産品オブジェクトの表示を制御します。「拡張データ」「管理特性」、および「材料」で次のいずれかの値を選択します。
「自動的に表示」 - オブジェクトは常に BOM 構造に表示されます。
「表示」 - BOM 構造でプライマリ部品を右クリックし、「特定情報を表示/非表示」 > 「My 関連情報を表示」の順に選択すると、オブジェクトが表示されます。
空白 - オブジェクトは BOM 構造に自動的に表示されません。
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材料部品、材料セット、連産品オブジェクトの表示は「材料」で制御します。
収集されたすべての最新代替部品を含む
「すべての最新代替部品を収集」操作の動作は、このプリファレンスで設定した値によって異なります。このプリファレンスに設定可能な値は、「すべて」、「なし」、および「初期選択のみ」です。「収集されたすべての最新代替部品を含む」プリファレンスは、操作関連のプリファレンスです。たとえば、「改訂」操作を使用して代替部品の親部品を収集する場合、プリファレンス管理ユーティリティの「改訂」 > 「コレクター」 > 「収集されたすべての最新代替部品を含む」にある「収集されたすべての最新代替部品を含む」プリファレンスで適切な値を設定する必要があります。
調整アシスタンス基準
上流部品と下流部品の間の差異を調整するための基準を指定します。デフォルト値は「期限切れ」です。詳細については、BOM トランスフォーマでの矛盾の検出と解決をクリックしてください。
最初に選択したオブジェクトにコンフィギュレーション仕様を適用
最初に選択したオブジェクトに、選択したコンフィギュレーション仕様を適用するかどうかを指定できます。デフォルト値は No です。
変更通知を介して "材料" の履歴をトラック
変更通知を介して材料部品の使用履歴をトラックします。「はい」に設定した場合、関連付けられている完成部品で材料部品を追加、更新、置換、または除去する際に、有効な変更通知または変更タスク番号を指定する必要があります。
このプリファレンスは以下の操作に適用されます。
BOM トランスフォーマでの「材料を挿入」
「フォルダコンテンツ」テーブル、「サーチ結果」テーブル、またはオブジェクトの情報ページでの「製造オブジェクトを一括更新」
BOM トランスフォーマでの「材料を置換」
BOM トランスフォーマでの「除去」操作
BOM トランスフォーマの「材料」テーブルでの材料関連付けの属性の更新。
下請けに出された部品の子を使用不可にする
構造内で下請けに出された部品で、下請けに出された部品の子の使用可能/使用不可を設定します。「いいえ」に設定すると、下請けに出された部品のすべての子が使用可能になります。「はい」に設定すると、下請けに出された部品の子は使用不可になります。使用できない部品は暗色表示されます。デフォルトは「いいえ」です。
供給部品の子を使用不可にする
構造内で供給された部品で、供給部品の子の使用可能/使用不可を設定します。「いいえ」に設定すると、供給部品のすべての子が使用可能になります。「はい」に設定すると、供給部品の子は使用不可になります。使用できない部品は暗色表示されます。デフォルトは「いいえ」です。
オブジェクトサーチの自動補完
オブジェクトのサーチで、自動補完を有効または無効にできます。デフォルトでは、自動補完は有効になっています。
自動補完オプションの数を設定
オブジェクトのサーチ時に表示する自動補完オプションの最大数を指定します。デフォルト値は 50 です。
デフォルトのエフェクティビティの日付
「部門情報を管理」ウィンドウでプラント情報を編集するためのフィルタ基準を設定するときに、デフォルトのエフェクティビティの日付を指定します。「エフェクティビティの日付」を「今日」または「なし」に設定します。デフォルト値は「今日」です。
構造内のすべての矛盾サーチ結果をハイライト
構造内のすべての矛盾サーチ結果をハイライトします。デフォルト値は「いいえ」です。
「構造を比較」パネルから矛盾サーチを開始した後で、構造内のすべての矛盾をハイライトし、すべてのサーチ結果を選択するには、「はい」を選択します。
「構造を比較」パネルから矛盾サーチを開始した後で、構造内のすべての矛盾をハイライトせず、サーチ結果を選択しない場合、「いいえ」を選択します。
List of applicable department data types
Windchill から部門データオブジェクトを作成するときに適用する部門データのタイプを指定します。このプリファレンスは、ユーザーレベルとサイトレベルで使用できます。
Visualization タブの構造を必要時に読み込む
プロセス計画ブラウザの「Visualization」タブで、自動的に、または必要に応じて、部品構造をロードできます。デフォルト値は「いいえ」で、部品構造は自動的にロードされます。「はい」に設定されている場合、部品構造を読み込むには手動操作が必要です。特に大規模な部品構造をロードするときに、このオプションを使用して、必要に応じて部品構造をロードできるように設定することで、パフォーマンスの低下を防ぐことができます。「Visualization」タブツールバーの 「構造を Creo View に読み込む」をクリックして、部品構造を手動でロードします。このプリファレンスが「いいえ」に設定されているとき、 「構造を Creo View に読み込む」操作は無効になっています。
部門データを自動的に作成
部門データオブジェクトをプラントデータの作成時に自動的に作成するか、プラントデータを作成した後でローダーを介して作成するかを指定します。オブジェクトを自動的に作成するには「はい」を選択し、ローダーを介してオブジェクトを作成するには「いいえ」を選択します。デフォルト値は「いいえ」です。
部門データを作成するための部品タイプ
マッピングされているプラントデータタイプに従って部門データオブジェクトを作成可能な部品タイプを指定します。部門データタイプとプラントデータタイプのマッピングは、「プラントデータの部門データのタイプ」プリファレンスで定義します。
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「部門データを自動的に作成」プリファレンスが「はい」に設定されている場合、部門データオブジェクトが自動的に作成されます。「いいえ」に設定されている場合、オブジェクトを手動で作成する必要があります。
プラントデータの部門データのタイプ
プラントデータのタイプごとに、作成可能な部門データオブジェクトのタイプを指定します。プリファレンス「特定のプラントデータを持つビュー」に入力されている値に基づいて、プラントデータのタイプがリストされます。
部品タイプの部門データのタイプ
部品タイプに作成する部門データオブジェクトのタイプを指定します。プリファレンス「部門データを作成するための部品タイプ」に入力されている値に基づいて、部品のタイプがリストされます。
関連する部門データオブジェクトを含める
選択した部品またはプラントデータオブジェクトに関連する部門データオブジェクトのうち、どれをデフォルトでコレクターウィンドウに表示するかを指定できます。
最初に選択および収集した部品またはプラントデータオブジェクトの部門データオブジェクトを表示するには、「すべて」を選択します。
最初に選択した部品またはプラントデータオブジェクトの部門データオブジェクトのみを表示するには、「初期選択のみ」を選択します。
部門データオブジェクトを非表示にするには、「なし」を選択します。
「自己対応リンクを作成」操作の基準の制限
「自己対応リンクを作成」操作を使用している場合にのみ、自己対応リンクの作成を制限する基準を指定できます。このプリファレンスのデフォルト値は Null です。
Type:<Part Type1,PartType2> というフォーマットで値を指定します。例: Type:wt.part.WTSubPart1プリファレンスの値フィールドで指定されている部品タイプには、自己対応リンクは作成されません。最初の例では、部品タイプ WTSubPart1 とその下の子部品には自己対応リンクは作成されていません。
それ自身への対応リンクのメンテナンス
上流からそのまま再使用されている下流作業版数に存在するそれ自身への対応リンクを、上流構造で変更があった場合に自動的に更新するか、エンドユーザーが手動で更新するかを指定します。有効なオプションは「手動」または「自動」です。自動モードでは、構造内のすべてのノードに対して自己対応リンクが作成されるわけではありません。構造変換操作を使用している場合、第 1 レベルの再使用されているノードにのみリンクが作成されて維持されます。
基準によって構造の展開を中止
指定した基準で構造の展開を停止できます。次のフォーマットで値を指定します。
Type:< part type>
例: Type:wt.part.WTSubPart1
構造キャッシュを有効化
BOM トランスフォーマおよび SAPSB セッションでキャッシュを生成するかどうかを指定します。デフォルト値は「いいえ」です。このユーザーレベルのプリファレンスでは、BOM トランスフォーマと SAPSB のパフォーマンスを改善するために構造コンテンツのデフォルトの処理動作を制御します。
セッションの構造情報全体をキャッシュに保管するには、「はい」を選択します。これによって BOM トランスフォーマでの操作のパフォーマンスが改善されます。
セッションの構造情報をキャッシュに保管しない場合、「いいえ」を選択します。
既存の下流オブジェクトの再使用を許可
「新規下流部品」操作が呼び出された場合に既存の下流オブジェクトを再使用するかどうかを指定します。デフォルト値は「はい」です。「いいえ」に設定した場合、既存の下流オブジェクトは再使用されません。「はい」に設定した場合、既存の下流オブジェクトが再使用されます。
APSB 操作の適用されたフィルタを考慮
下流構造を更新する際にレビュー操作と更新操作でフィルタ基準を考慮するかどうかを指定します。デフォルト値は「いいえ」です。
フィルタ基準を考慮するには、「はい」を選択します。下流構造が更新および再表示され、フィルタ基準に従って構造が表示されます。
フィルタ基準を無視するには、「いいえ」を選択します。下流構造が更新および再表示され、フィルタ基準を考慮せずに構造が表示されます。
レビュー操作には次のようなものがあります。
もう一方で対応部品を選択
もう一方で対応オカレンスを選択
もう一方で対応親子関係を選択
上流の置換する部品に対する、下流の部品の暗示的置換
下流部品を上流の置換する部品に置き換えるかどうかを指定します。デフォルト値は「いいえ」です。
下流構造内の選択した部品を以下に置き換えるには「はい」を選択します。
上流の置換する部品 (上流部品に下流対応部品が存在しない場合)。
下流対応部品 (上流の置換する部品に存在する場合)。上流の置換する部品に複数の下流対応部品が存在する場合、警告メッセージが表示されます。
下流部品を上流の置換する部品に置き換えない場合、「いいえ」を選択します。
BOM トランスフォーマ/SAPSB でプラント特有のフィルタを許可
BOM トランスフォーマおよび SAPSB の「フィルタを編集」ダイアログボックスで「プラントフィルタ」タブを有効にします。このタブでは、BOM トランスフォーマおよび SAPSB でプラントのフィルタが許可されます。これはサイトレベルのプリファレンスです。デフォルト値は「いいえ」です。「はい」に設定した場合、BOM トランスフォーマと SAPSB で「プラントフィルタ」タブが表示されます。
特定のプラントデータを持つビュー
これはサイトレベルのプリファレンスです。このプリファレンスに有効な値を指定した場合にのみ、「プラントを割当」操作を使用できます。デフォルト値は Null です。このプリファレンスは、さまざまなビューのプラントデータオブジェクトタイプを定義します。値は以下の 2 つのフォーマットで指定できます。
ViewName1:Type1 Plant Data,ViewName2:Type2 Plant Data
Plant1:com.ptc.windchill.extended.data.extendedfData.PlantSpecificExtendedData,Plant2:com.ptc.windchill.extended.data.extendedData.PlantSpecificExtendedData,Plant3:org.rnd.PlantData,Plant4:org.rnd.PlantData
Type1 Plant Data:ViewName1,ViewName2;Type2 Plant data:ViewName3,ViewName4
com.ptc.windchill.extended.data.extendedData.PlantSpecificExtendedData:Plant1,Plant2; org.rnd.PlantData:Plant3,Plant4
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どちらのフォーマットでも使用できます。プリファレンスを定義するときにこれらのフォーマットを組み合わせて使用することはできません。
適用可能なビューのリスト
BOM トランスフォーマおよび SAPSB コンポーネントで使用できる、適用可能なビューのリストを定義します。データはコンマ区切り値のリストとして入力します。例: Design, Manufacturing, Service
プラント特有のビューのリスト
有効なプラント特有のビューのリストを定義します。リストされるビューは、組織内の実際のプラントを表します。プラントオブジェクトをコンマ区切りリストとして指定します。例: Plant1, Plant2, Plant3このプリファレンスの動作は、「適用可能なビューのリスト」プリファレンスに設定されている値によって異なります。デフォルト値は「Null」で、その場合、「適用可能なビューのリスト」プリファレンスで指定されているビューが考慮されます。
Visualization タブの構造を必要時に読み込む
プロセス計画ブラウザの「Visualization」タブで、自動的に、または必要に応じて、部品構造をロードできます。デフォルト値は「いいえ」です。「いいえ」に設定されている場合、部品構造が自動的に読み込まれます。「はい」に設定されている場合、部品構造を読み込むには手動操作が必要です。特に大規模な部品構造をロードするときに、このオプションを使用して、必要に応じて部品構造をロードできるように設定することで、パフォーマンスの低下を防ぐことができます。「Visualization」タブツールバーの「構造を Creo View に読み込む」をクリックして、部品構造を手動で読み込みます。このプリファレンスが「いいえ」に設定されているとき、「構造を Creo View に読み込む」操作は無効になっています。
対応オカレンスの分析に対して配置を許可
これはサイトレベルのプリファレンスです。デフォルト値は「はい」です。「はい」に設定した場合、構造の反対側にあるいくつかのオカレンスと同じ絶対位置を持つオカレンスが消費済みと考えられます。
リンクされたすべての作業版数を作業版数テーブルに表示
選択したオブジェクトにリンクしたオブジェクトのすべての作業版数を表示するようにするには、「真」を選択します。
選択したオブジェクトにリンクしたオブジェクトのすべての作業版数を表示しないようにするには、「偽」を選択します。コンフィギュレーション仕様に一致する作業版数のみが表示されます。
「親子関係オプションを更新」のデフォルト選択
「真」に設定した場合、下流の親子関係を処理して、上流 BOM で少なくとも 1 つの有効なオカレンスリンクが見つかるようにします。
上流と下流の間のコンフィギュレーション仕様およびフィルタ基準を同期化
このプリファレンスは、選択したオプションに基づいて、コンフィギュレーション仕様とフィルタを上流と下流の間で同期させます。
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