変更実装は、変更通知に関連付けられた変更タスクが、タスクを実行するメンバーに配布されたときに開始されます。次の図にプロセスを示します。

変更通知で識別された変更が承認されると、これらの変更の実装準備が整います。前の変更プロセスのステップで、変更を単純な変更と複雑な変更に分類できることを説明しました。単純な変更はただちに実装され、変更された製品データをリリースする前にレビューはほとんど必要ありません。より複雑な変更では、組織の内部および外部のメンバーの間でタスクの調整が必要です。非常に規模の大きい変更では、実装チームによるプロジェクトの作成や、重要なマイルストーンに対して進捗を評価するための詳細な計画の作成を必要とする場合があります。調整の程度は、参加メンバーの数や、実行する変更の複雑さや範囲によって異なります。

変更通知に関連付けられたタスクの実行を担当するメンバーは、実行する作業についての電子メール通知を受信します。電子メールに記載されたタスクリンクをクリックすると、実行が必要なタスクを直接表示できます。このタスクは、各自の Windchill ホームページの「My タスク」テーブルでも確認できます。

詳細については、タスクテーブルを参照してください。

タスクページには、実行する作業に対する指示と、変更タスクを含む関連情報へのリンクが表示されます。変更タスクのリンクをクリックすると、タスク情報ページが表示されます。このページには、添付資料、変更適用オブジェクト、および結果オブジェクトのテーブルが表示されます。タスクを編集して、新しい添付資料、変更適用オブジェクト、結果オブジェクトなどの情報を追加できます。

詳細については、変更タスクの情報ページを参照してください。

添付資料は、タスクの完了に役立つ詳細な情報や指示を含むデータファイルです。添付資料には、タスクの完了時に実行された内容も記録できます。これらのデータの例として、フィールドテストの結果があります。

変更適用オブジェクトテーブルには、修正が必要なデータまたは廃止が必要なデータが含まれます。変更適用オブジェクトは、変更通知とタスクが作成されたときに、計画担当者によって追加されています。タスク実施者が、タスクを受け取った後に、変更適用オブジェクトを追加することもできます。既存の在庫部品の処理は、ドロップダウンメニューを使用して指定します。

詳細については、変更適用オブジェクトの意向の設定を参照してください。

新規オブジェクトと改訂されたオブジェクトは、結果オブジェクトテーブルに追加されます。新しいオブジェクトバージョンは、変更適用オブジェクトテーブルに含まれるオブジェクトが改訂されたときに、自動的に結果オブジェクトテーブルに追加されます。新しい部品バージョンのエフェクティビティは、結果オブジェクトテーブルで直接設定できます。

タスク実施者が作業を完了すると、タスクは完了し、ワークフローのレビューおよび監査ステップに進みます。

詳細については、変更タスクの編集を参照してください。

変更通知の計画担当者は、完了した変更タスクにレビューが必要かどうかを指定します。レビューが必要な場合、レビュータスクが作成され、レビュー担当者のメンバーに送信されます。レビュー担当者は、作業が完了していることを確認し、作業指示に従って作業が行われていることを検証します。変更通知に関するすべての変更タスクのレビューが完了すると、変更通知は監査のために、ワークフローによって変更管理者に送られます。

変更管理者 III の役割を実行するメンバーは、完了した変更通知を監査します。変更管理者は、すべてのプロセスステップが実行され、すべてのコンフィギュレーション管理規格が満たされていることを確認します。変更管理者が監査タスクを完了すると、ワークフローはリリースステップに進みます。

変更通知に関連付けられたすべての変更タスクについて、結果オブジェクトテーブルに表示された新規または修正済みのデータオブジェクトを、生産にリリースする準備ができました。変更通知ワークフローは、新しいオブジェクトバージョンをリリース済みの状態にプロモートし、部品のエフェクティビティを設定または修正して (エフェクティビティ処理が使用されている場合)、変更通知が完了したことを示す電子メール通知を送信します。変更通知が完了すると、ワークフローは変更リクエストと問題レポートを完了します。新しい製品データを、物理部品の生産に利用できるようになります。