QuickView を使用した大きな構造のビジュアル化
Windchill で大きな構造を効率的に読み込んでビジュアル化するには、統合された業務プロセスアプローチが必要です。基礎となる Web テクノロジにより、任意のタブにおける 4GB 以上のメモリの利用は防止されます。このため、WVS は小さなメモリフットプリントを使用しながら大きな構造を効率的にビジュアル化するための QuickView 機能を提供します。
QuickView サムネイルはアセンブリの高度に圧縮された形状オブジェクトであり、外側の目に見えるサーフェスのみを取り込むことでサーフェスを削減して読み込みを高速化します。QuickView によって、指定したエンジニアリングモジュールの外側形状を表す高度に圧縮されたシュリンクラップモジュールやサーフェスを生成、読み込み、操作できるようになります。このため、QuickView によって、1 つの軽量部品を使用して複雑な設計アセンブリを表すことで、大きなアセンブリでのシステムパフォーマンスを向上させることができます。QuickView によって、大きな構造の読み込み時間が短縮されるとともに、どこを展開して詳細情報を取得するかをより自在に制御できるようになります。
サポートされている Windchill 構造ブラウザとコンテンツブラウザ
QuickView は現在のところ以下をサポートしています。
• 部品構造ブラウザ
• CAD 構造ブラウザ
• BOM トランスフォーマ
• プロセス計画ブラウザ
• 製造リソースブラウザ
• サービス関連製品構造ブラウザ (SAPSB)
• アドバンス製造リソースブラウザ
ワークフロー
QuickView を定義する一般的なワークフローを次に示します。
1. パブリッシングプロセスによって、指定したオブジェクトの QuickView サムネイルが生成されて保存されます。
2. QuickView のプリファレンスが有効になっている場合、構造を表示しているときに、QuickView サムネイルが存在するノードでは QuickView サムネイルが読み込まれます。「QuickView」コラム内の更新された情報には、これらのノードに割り当てられているインジケータが表示されます。
3. Windchill は、QuickView サムネイルを、QuickView サムネイルとして読み込まれているノードの詳細構造まで展開するためのユーザー操作を提供します。
制限事項
• QuickView が読み込まれたビジュアリゼーションは、以下のシナリオでは精度が低くなることがあります。
◦ 部位領域フィルタ、パスフィルタ、属性フィルタ、オプションフィルタなどのフィルタを適用すると、一部の子が構造から除外されることがあります。
◦ 適用したコンフィギュレーション仕様が、QuickView と一致する正確な作業版数に解決されない場合があります。
◦ いずれかのノードに QuickView が読み込まれたビジュアリゼーションでは、子構成部品に適用されているアクセス制限に関係なく、子構成部品の外側サーフェスが表示されることがあります。
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「フィルタ後の構造を持つノードの QuickView を読み込み」プリファレンスを使用して QuickView を読み込むことができます。デフォルトでは、このプリファレンスの値は「いいえ」に設定されています。「フィルタ後の構造を持つノードの QuickView を読み込み」プリファレンスを「はい」に設定することで、QuickView を読み込むことができます。
詳細については、「プリファレンスの設定」を参照してください。
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• QuickView はサポートされている構造ブラウザでのみ読み込まれます。コンフィギュレーションコンテキスト、設計コンテキスト、ロケータエディタ、構造比較ブラウザなど、サポートされていないブラウザでは完全な構造が読み込まれます。
• WRS API および Navigate アプリケーションでは QuickView 機能はサポートされていません。
• ImageLink 関連部品と CAD で表現されている部品で、構造ビジュアリゼーションの「QuickView」コラムに表示される状態と読み込まれた状態が一致しないことがあります。