BOM の作成者
BOM の情報は、複数の異なるソースから取り込まれます。この情報は時間とともに発展し、最初に情報を入力したグループとは別のグループによって後で変更されることもよくあります。特に素材と色に関する情報は、継続的に更新および変更されます。製品は、ドロップ、追加、変更、優先順位の変更などの過程を伴うだけでなく、さまざまな開発状態を経て生産されるので、BOM を最初から最後まで完成させるには長い時間がかかります。これらの変更の内容、および変更の理由と開始者を把握することが重要です。BOM を作成および編集するためのアクセス許可は特定のグループに限定される場合があり、製品のさまざまな開発段階に応じて付与されます。
デザインチーム
デザインチームは、BOM に取り込まれる情報を最初に生成するチームで、製品の「外観」を構成する素材とトリムの入力も担当します。デザインは、同時に多数の製品に適用されます。これらの製品のいくつかは同じ布地で生産されたり、一緒に販売される同じコレクションを構成したりすることが考えられます。これらの製品のグループは同じテーマを持つことが多いので、トリム、パッケージング、およびラベルの多くが製品間で類似していたり、同じであったりします。
コンポーネントは BOM に直接入力することもできますが、多くの場合、個別にリスト化されているか、関連製品とともにトリムシートに記載されています。トリムシートなどのフォームは、色とトリムの選択を製品間で標準化する (関連製品と一貫した「外観」を持たせる) ために使用されます。これらは、最初のサンプルを作成するときの基準としても使用されます。トリムとソースに関する最初の選択を行うのはデザイン部門ですが、製品の生産と見積りを担当する他部門がこれらの選択に影響を及ぼす場合もあります。
布地とトリムの追跡に使用されるフォームは Excel を使用して作成されることが一般的で、多くの場合、電子メール、共通ドライブ、またはハードコピーによって配布および共有されます。
サンプルまたはパターン作成チーム
サンプルまたはパターン作成チームも、BOM エントリに影響を及ぼします。
パターンまたはサンプルの作成者は、衣類に適した裏地または芯地の選択に影響します。また、ボタンのサイズと数、ジッパーのサイズ、肩パッドのサイズなど、素材の決定にも影響を及ぼします。パターンの寸法や縫製/裁断の方法によって影響を受けるコンポーネントはいずれも、この段階で影響を受ける可能性があります。CMT 見積りシナリオでは、この情報は裁断師向けの必須情報として入力され、後で特定の製品の BOM に取り込まれることが考えられます。
仕様作成者
仕様作成者は、製品の布地、裏地、およびトリムの各コンポーネントの機能面を総合してまとめ、これらを仮バージョンの BOM に入力します。アパレル用の仕様作成者の BOM は通常、布地、トリム、およびパッケージとラベル用のセクションに分割されます。フットウェアの場合は、アッパー、ボトム、パッキング、およびロゴと装飾を含むことが考えられます。
この段階では、製品のすべてのコンポーネント、および製品の生産に使用されるすべてのカラーウェイに関して選択が行われます。多くのアイテムは、自社開発、または染色による色合わせ (DTM: dyed to match) です。その他のアイテム (ジッパー、芯地、ヘムテープなど) は自社開発ではなく、色の選択は代わりにサプライヤコードに基づきます。
BOM をコンパイルする際の仕様作成者の検討事項
製造メーカーが 5 つの色で製品を生産し、その製品が 5 色のトリムを使用する場合は、25 種類の色選択を行う必要があります。アイテムおよびアイテムの色は、製造メーカーとサプライヤの両方に共通する用語で指定する必要があります。このプロセスを整理するために、カラーウェイが作成されます。ほとんどの場合、シェル布地の物理的な見本、または色の表現に使用される色規格がなくては、色の選択を行うことはできません。使用できる色は、シーズンとグループの規格に基づいています。実際の色サンプルや規格が個別に取り込まれる場合があります。つまり、BOM は継続的に編集され、素材を注文するために参照されます。
サプライヤに関する最終的な意思決定を行う前に、BOM に素材が追加されることがよくあります。これらのアイテムは通常、素材ライブラリ内に存在せず、実際の素材とサプライヤの情報が得られるまでのプレースホルダーの役割を果たします。
多くの場合、BOM にリストされているコンポーネントごとに、大量の情報を追跡する必要があります。この情報は、企業によって、またユーザーの役割によって異なります。情報は製造メーカー、サプライヤ、コスト、あるいは素材のステータスや承認状況に固有の場合があり、情報を利用または入力するユーザーグループによっても異なる場合があります。
製品の構築に必要なすべてのアイテムを BOM にリストする必要がありますが、この要件に関連する特殊な状況も存在します。ほとんどの場合、製造メーカーがすべての素材とトリムを選択します。BOM にリストされている一部の素材を製造メーカーが提供することもありますが、ほかの素材は工場から発注することが予期されています。シェル布地は製造メーカーによって発注され、残りのコンポーネントは工場によって発注されることも考えられます。割当量、および両者間でのアイテムの輸送が、CMT または FOB コストでアイテムが供給されるか (またはコストに含まれるか) どうかに影響を及ぼす可能性があります。場合によっては、コンポーネントが製造メーカーに供給されるかどうかを BOM によって指示する必要があります。
BOM 内で色の配置を伝達する必要があることもよくあります (スキーウェアの「色ブロック」など)。表形式の情報と視覚情報の両方が必要です。
布地とトリムの購買担当者/資材所要量計画の担当者
これらのグループは、BOM を使用して素材とトリムを発注します (これは通常、工場またはベンダーによって行われます)。発注書は、BOM 内の情報に基づいて作成されます。スタイルのグループに対してコンポーネントを発注できるように、類似した製品をグループ化できます。素材の最適なプライシングが得られるように、さまざまなスタイルまたはコレクションのコンポーネントをまとめて一括発注を行うことができます。
ソーシングと見積り
ソーシングと見積りの部門も BOM を操作する必要があります。製品が生産される場所は、素材のタイプ (傷つきやすいシルクか、分厚い木綿か)、および布地の産地によって決まる可能性があります。複数の製品をグループ化して、同じ工場で生産する場合もあります。一般的な例としては、同じ布地を使用する製品が挙げられます。さらに、製品の開発がさらに進んだ後で、生産量を調整することもあります。
見積りと経理
見積りと経理の部門は、製品を製造する工場に信用状を発行します。BOM にリストされる素材は、このプロセスの重要な要素です。
品質と生産 (エージェントおよび工場)
エージェントおよび工場を担当する品質チームと生産チームは、BOM を使用して、完成した製品の組み立てに正しい素材とトリムが使用されているかどうかを確認します。
関税コンプライアンス
関税コンプライアンス部門は、BOM を使用して製品を輸入するための正しいコードを選択します。例としては、衣類タイプ、布地または毛糸の内容物、毛糸の太さ、トリム素材 (骨、レザー、金属など) が挙げられます。