ウィジェットの操作 > 3D > 空間ターゲット
  
空間ターゲット
このウィジェットの機能
「空間ターゲット」ウィジェットにより、エクスペリエンス内で空間トラッキング機能を使用することができます。
このウィジェットを使用するケース
ThingMark を使用せずにサーフェス上にモデルを配置する場合に、「空間ターゲット」を使用します。たとえば、潜在的な顧客に対し、サイトの特定の場所でジェネレータがどのように見えるかを示す場合、AR エクスペリエンスの作成時に空間ターゲットを使用します。
「空間ターゲット」ウィジェットを含むエクスペリエンスを作成する場合は、以下の点を考慮してください。
モバイルデバイス上で空間トラッキングエクスペリエンスを表示している場合は、シェイクジェスチャーを実行するとトラッキングが停止し、配置モードに戻ります。トラッキングを失った場合は、デバイスを振ってトラッキングを再確立します。
HoloLens でのトラッキングを中断するには、「Hey View, update tracking」と発声するか、モデルの近くにあるメニューでリセットボタンを押します。
空間トラッキングビューが含まれているエクスペリエンスの表示は、サポートされている iOS デバイスおよび Android デバイスのみで可能です。サポートされているデバイスの詳細については、Vuforia Developer Library の「Ground Plane: Prerequisites」のセクションを参照してください。
* 
Vuforia View では、Vuforia の Ground Plane 技術の最新バージョンが使用されていない可能性があります。したがって、デバイスは Vuforia View ではまだサポートされていません。
エクスペリエンスの配置フェーズで、シーケンスによってファントム効果が無効になる場合があります。現時点では、TML 内で明示的に宣言されているすべてのモデルとモデルアイテムに対して、ファントムのレンダリングが適用されます。モデルに適用されるシーケンスにより、そのシーケンス内のすべてのモデルアイテムについて、レンダリングモードがオーバーライドされます。シーケンス内のモデルアイテムに対応するモデルアイテムが TML 内に存在しない場合、そのモデルアイテムがファントムとしてレンダリングされることはありません。シーケンスが含まれているモデルの場合、配置が完了してから、モデルに対するシーケンスの設定を行い、トラッキングが失われた場合に、シーケンスの設定を解除することをお勧めします。画面をタップして配置モードを終了すると、「トラッキング取得」イベントが発生します。デバイスを振ると、「トラッキング紛失」イベントが発生します。モデルでシーケンスの設定を行う場合や、モデルからシーケンスを除去する場合は、これら 2 つのイベントを使用します。
空間トラッキングを使用するエクスペリエンスを表示するには、Vuforia View の設定で ThingView レンダラーを有効にする必要があります。
* 
これは HoloLens デバイスには適用されません。
空間トラッキングコンテンツは、使用しているデバイスによってスケールが異なる可能性があります。
ARKit デバイスでは、トラッキングを開始するために、モデルの配置でデバイスの移動が必要になることがあります。
ARKit 以外のデバイスでは、3D オブジェクトの安定性が ARKit デバイスと比べて低くなる可能性があります。
* 
これは HoloLens デバイスには適用されません。
3D オブジェクトは、単色のサーフェス上、および透明性の高いオブジェクトまたは高反射性のオブジェクト上 (たとえば、白一色の机) には配置しないでください。その代わりに、興味深い特徴およびテクスチャを持つサーフェス上に 3D オブジェクトを配置するようにしてください。
このウィジェット固有のプロパティ、サービス、イベント、操作
一般的なウィジェットのプロパティ、サービス、イベントのリストについては、共通のウィジェットプロパティ、サービス、イベントを参照してください。
次の表に、このウィジェット固有のプロパティ、サービス、イベントを示します。
プロパティ
JavaScript
タイプ
説明
X 座標
x
number
X 軸上の空間ターゲットの位置。
Z 座標
z
number
Z 軸上の空間ターゲットの位置。
トラッキング
istracked
boolean
カメラがターゲットを認識すると有効になります。
パンジェスチャーを有効化
enabletranslategesture
boolean
エクスペリエンスで使用するパンジェスチャーを有効にし、シーンを移動できるようにします。
回転ジェスチャーを有効化
enablerotategesture
boolean
エクスペリエンスで使用する回転ジェスチャーを有効にし、2 本の指でシーンを回転できるようにします。
スケールジェスチャーを有効化
enablescalegesture
boolean
エクスペリエンスで使用するスケール (ズーム) ジェスチャーを有効にし、シーンのサイズを変更できるようにします。
サービス
JavaScript
説明
ジェスチャーの変更をリセット
resetGesture
各種のジェスチャー (移動、回転、ズーム) によって要素を移動した後に、シーンを元のサイズと位置にリセットします。
イベント
JavaScript
説明
トラッキング取得
trackingacquired
表面がカメラによって認識されたときにトリガーされます。拡張には、ターゲット (ID) と、関連付けられているメタデータが含まれます。
トラッキング紛失
trackinglost
カメラが表面を認識しなくなったときにトリガーされます。拡張には、ターゲット (ID) と、関連付けられているメタデータが含まれます。
動作中のウィジェット
ウィジェットがどのように表示されるか、以下に例を示します。
使用時に必要な最小ステップ
外観
1. 「空間ターゲット」ウィジェットをキャンバス上にドラッグアンドドロップします。
2. エクスペリエンスに表示するウィジェットをドラッグアンドドロップします。この例では、「モデル」ウィジェットを追加しました。
3. 「プロジェクト」枠の「コンフィギュレーション」 > 「エクスペリエンス」で、「ThingMark 関連付け」ドロップダウンリストから「なし」を選択します。
4. エクスペリエンスは、パブリッシュされた後、ライブラリに表示されます。エクスペリエンスを開き、カメラを平らな場所に向け、画面をタップすることによってモデルを配置します。