監査データのアーカイブとパージ
監査サブシステムのパラメータ DaysOnline は、監査データがオンラインの状態を維持する期間を制御します。このパラメータは、オンラインデータをオンラインストレージ内に残す日数を指定します。デフォルトの日数は 60 です。このデフォルト値を維持した場合、スケジューラに基づいて、60 日を経過したデータはすべて自動的にオフラインストレージにアーカイブされます。
さらに、監査サブシステムのコンフィギュレーションのパラメータ maxEntriesOnlineAuditData は、監査テーブルに格納可能な最大行数を制御します。この数を超えるとオンラインデータはオフラインストレージにアーカイブされます。このパラメータのデフォルト値は 500000 行です。
システムのパフォーマンス低下を防止するため、スケジュールされた間隔で監査メッセージを自動的にアーカイブすることをお勧めします。この間隔を毎日、毎週、または毎月に設定できます。また、不要になった監査データはパージすることをお勧めします。v.8.5 の ThingWorx プラットフォームでは、アーカイブとパージは別個の操作であり、それぞれが独自のスケジューラを持ちます。
アーカイブ操作
アーカイブ操作では、すべての監査データがオンラインストレージからオフラインの AuditArchiveFileRepository に移動します。デフォルトでは、自動アーカイブ操作は毎日実行するよう設定されています。ThingWorx Composer で AuditArchiveScheduler Thing のコンフィギュレーションを変更することでこのスケジュールを変更できます。スケジュールを編集するには、次の手順に従います。
1. ThingWorx Composer にログインしている状態で、左側のナビゲーションパネルにある をクリックしてから、「Thing」をクリックします。
2. Thing のリストが表示された後、AuditArchiveScheduler をクリックします。
3. 「コンフィギュレーション」をクリックして以下に示すように「全般設定」を表示します。
4. AuditArchiveScheduler のプロパティを設定します
runAsUser - このプロパティはデフォルトでは Administrator に設定されています。このプロパティは、ScheduledEvent が発生するユーザーコンテキストを指定します。さらに、そのイベントの購読もそのユーザーコンテキストで実行されます。この設定はそのままにすることをお勧めします。変更した場合、ThingWorx Platform を再起動する必要があります。
schedule - アーカイブ操作を自動的に実行するスケジュールを定義する cron パターンを指定します。
enabled - 自動アーカイブを有効にするかどうかを指定します。チェックボックスをオンまたはオフにすることで自動アーカイブ操作を有効または無効にします。
5. 「保存」をクリックします。
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AuditArchiveScheduler には、スケジュールされたジョブが最後に実行された時刻を示す LastArchivedTime というプロパティがあります。スケジュールされたアーカイブジョブが正常に実行されるたびに、システムはこのプロパティを更新します。このプロパティは編集可能ではありますが、決して手動では編集しないでください。
アーカイブプロセスを毎日特定の時刻にトリガーするように AuditArchiveScheduler が設定されている場合、前の実行の結果にかかわらず、監査アーカイブプロセスは毎日開始します。このプロセスが失敗した場合に翌日実行するために Tomcat を再起動する必要はありません。本日のアーカイブプロセスが次にスケジュールされている開始時刻までに完了しなかった場合、実行中のプロセスは中止されません。前の実行が完了するのを待ってから、別の実行が開始されます。
パージ操作
パージ操作では、AuditPurgeScheduler のコンフィギュレーションに基づいて監査データが削除されます。パラメータ DaysOnline で指定されている日数より古いエントリが削除されます。この操作では、サブシステムのパラメータ maxEntriesOnlineAuditData で指定されている最大行数を超えるサイズの監査テーブル内のエントリの削除も行われます。デフォルトでは、パージ操作は毎日午前 0 時に実行するように設定されています。AuditPurgeScheduler に移動して編集することによって、スケジュールを変更できます。サービスの名前は PurgeAuditData です。
スケジュールを編集するには、以下の手順に従います。
1. ThingWorx Composer にログインしている状態で、左側のナビゲーションパネルにある をクリックしてから、「Thing」をクリックします。
2. Thing のリストが表示された後、AuditPurgeScheduler をクリックします。
3. 「コンフィギュレーション」をクリックして General Settings を表示します。
4. AuditPurgeScheduler のプロパティを設定します。
runAsUser - このプロパティはデフォルトでは Administrator に設定されています。このプロパティは、ScheduledEvent が発生するユーザーコンテキストを指定します。さらに、そのイベントの購読もそのユーザーコンテキストで実行されます。この設定はそのままにすることをお勧めします。変更した場合、ThingWorx プラットフォームを再起動する必要があります。
schedule - パージ操作を自動的に実行するスケジュールを定義する cron パターンを指定します。
enabled - 自動パージを有効にするかどうかを指定します。チェックボックスをオンまたはオフにすることで自動パージ操作を有効または無効にします。
5. 「保存」をクリックします。