ThingWorx Foundation のクラスタ設定
ThingWorx Foundation をクラスタ化するには、2 台以上のサーバーが高可用性構成で動作する必要があります。
必要条件
• データベースがインストールされて動作している。
• Apache ZooKeeper がインストールされて動作している。
• Apache Ignite がインストールされて動作している。
• ThingworxStorage の共有ファイルストレージとリポジトリが設定されている。
インストール
1. ThingWorx Platform をダウンロードしてインストールします。
ThingWorx のインストールを参照してください。クラスタ内の各サーバーのインストールを完了する必要があります。
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既存の ThingWorx インストールを ThingWorx 9.3 以降にアップグレードする場合、ThingWorx がクラスタモードで動作するように設定する前に、まずアップグレード手順に従う必要があります。詳細については、 ThingWorx のアップグレードを参照してください。
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2. 各サーバーのプラットフォーム設定を更新します。
3. 1 台のサーバーを起動します。
4. /ThingworxPlatform/keystore-password ファイルをその他のサーバーにコピーします。
a. Red Hat Linux (RHEL) で実行している場合、Tomcat ユーザーが使用する keystore-password ファイルに対してフルアクセス許可を付与します。
5. その他のサーバーを起動します。
6. ThingWorx Composer でインストールを検証します。
a. ThingWorx Connection Server のアプリケーションキーを作成し、各サーバーでこの値が同じであることを確認します。
b. Thing を作成し、これが各サーバーに表示されることを確認します。
c. 非永続プロパティ値を設定し、各サーバーでこの値が更新されることを確認します。
環境変数
Apache Tomcat の実行方法に応じて、以下の環境変数を設定しなければなりません。詳細については、
Apache Tomcat のドキュメンテーションを参照してください。
• IGNITE_NO_SHUTDOWN_HOOK
ThingWorx クラスタ内のインスタンスを正常にシャットダウンするには、環境変数 IGNITE_NO_SHUTDOWN_HOOK を有効して、安全に行えるようになったときにキャッシュを手動でシャットダウンする必要があります。
• IGNITE_WORK_DIR
ThingWorx サーバーに手動で /ignite/work ディレクトリを作成する必要があります。Tomcat ユーザーは、Ignite ディレクトリとそのコンテンツへの読み取りおよび書き込みアクセス権を持っている必要があります。これは、Ignite サーバー上の opt/ignite/work ディレクトリとは異なるディレクトリであることに注意してください。
• HTTP_PORT または HTTPS_PORT
これは、クラスタ環境で ThingWorx Connection Server が ThingWorx Platform と通信するために使用するポートです。このポートを設定する必要があります。設定しなかった場合、サーバーは起動しません。
• HTTP_SERVICE_NAME または HTTPS_SERVICE_NAME
これはサービス検出で ThingWorx Platform の登録に使用されるサービス名です。同じ名前を使用してサーバーインスタンスを検索するように ThingWorx Connection Server を設定する必要があります。デフォルト設定を変更できます。
• HTTP_ADDRESS または HTTPS_ADDRESS
クラスタモードが有効になっているときに、この環境変数がシステムの起動前に定義される場合、この値は、HTTP または HTTPS のサービス検出プロバイダに登録される IP アドレスまたはホスト名です。これが定義されない場合、システムはアクティブな非仮想サイトのローカル IP アドレスを検出しようとします。
SSL/TLS の設定
ThingWorx Platform 用 SSL/TLS を設定するには、
ThingWorx Platform 用 SSL/TLS の設定を参照してください。
Akka 用 SSL/TLS を設定するには、
Akka の SSL/TLS の設定を参照してください。