ThingWorx Docker の概要
ThingWorx 9.3 以降のバージョンの場合
ThingWorx 9.3 を起動するには、ThingWorx Docker コンテナを実行する前にセキュリティ CLI Docker イメージを構築しなければなりません。ThingWorx Docker のセットアップ、構築、および設定セクションのトピックには、セキュリティ CLI Docker イメージの設定、構築、およびコンフィギュレーションに関する詳細情報が記載されています。必要な手順の概要を以下に示します。
1. Java、ThingWorx Security ツールアーカイブ、およびテンプレートプロセッサアーカイブをダウンロードします。
2. 更新されたパラメータを使用して、Security CLI Docker イメージの build.env を更新します。
変数名
デフォルト
コメント
JAVA_ARCHIVE
jdk-11.x.x-linux-x64.tar.gz
amazon-corretto-11.0.8.10.1-linux-x64.tar.gz
staging フォルダに存在する Java アーカイブのファイル名。
SECURITY_TOOL_VERSION
securityToolVersion
セキュリティツールライブラリのバージョン
SECURITY_TOOL_ARCHIVE
securityToolFileName
staging フォルダに存在するセキュリティツールライブラリの名前。
TEMPLATE_PROCESSOR_ARCHIVE
template-processor-12.1.0.11-application.tar.gz
staging フォルダに存在するテンプレートプロセッサアーカイブのバージョン。
3. 次のコマンドを実行してイメージを構築します: ./build.sh
構築プロセスが完了すると、以下の Docker イメージが使用可能になります。security-common-cli-${セキュリティツールのバージョン}
ThingWorx Docker の概要
Dockerfile を使用して作業をただちに開始するには、以下の手順を実行します。
1. Java をダウンロードして staging フォルダに配置します。リリースアドバイザーで互換性情報を確認します。
ダウンロードした Java バージョンに合わせて build.env を更新します。
2. ThingWorx をダウンロードして staging フォルダに配置します。
ThingWorx 成果物には Thingworx-Platform-[Postgres|Mssql|Azuresql]-<バージョン>.zip という名前が付いています。必要に応じてファイル名を変更し、build.envPLATFORM_VERSION<バージョン> を指定します。
3. Apache Tomcat をダウンロードして staging フォルダに配置します。リリースアドバイザーで互換性情報を確認します。
ダウンロードした Tomcat のバージョンに合わせて build.env を更新します。
4. 永続化プロバイダとして MS SQL を使用する場合、互換性のあるバージョンの Microsoft JDBC ドライバーをダウンロードします。リリースアドバイザーで互換性情報を確認します。
ダウンロードした JDBC ドライバーのバージョンに合わせて build.env を更新します。
5. 使用する永続化プロバイダに応じて、./build.sh <タイプ> と入力します。
<タイプ> には以下のいずれかの値を指定できます。
postgres
mssql
azuresql
6. 必要な永続化プロバイダの docker-compose-<タイプ>.yml ファイルを更新します。
postgres の場合、postgresql セクションと platform セクションの両方で TWX_DATABASE_USERNAMETWX_DATABASE_PASSWORD、および TWX_DATABASE_SCHEMA を指定し、platform セクションで THINGWORX_INITIAL_ADMIN_PASSWORD を指定します。この環境を起動するためには、postgresql セクションと platform セクションの両方でまったく同じ変数を定義してください。その他の postgres 変数とその詳細は、Docker Hub で入手できます。
* 
既存の実装の制限により、TWX_DATABASE_USERNAMETWX_DATABASE_SCHEMA と一致していなければなりません。また、TWX_DATABASE_USERNAME を "postgres" にしてはなりません。
mssql の場合、platform セクションで TWX_DATABASE_PASSWORD および THINGWORX_INITIAL_ADMIN_PASSWORD を指定します。
7. docker compose -f docker-compose-<タイプ>.yml up -d と入力します。
作業の準備が整い、URL localhost:8080/Thingworx から Docker イメージにアクセスできるようになります。
これは役に立ちましたか?