チャートへの基準線の追加
基準線は、データをチャート上の参照値と比較する際に使用できる垂直または水平のマーカーです。基準線は点線で、軸上の特定の値を基準にして設定されます。この線は、以下のような 1 つ以上の定数値を基準にしてチャートデータを視覚化することによって、コンテキストを追加します。
• 性能判定基準またはしきい値
• 最小または最大
• 平均
|
セカンダリ Y 軸があるチャートに基準線を表示することはできません。
|
基準線の値は、ReferenceLineNValue プロパティを使用し設定できます。チャート上のダイナミック値に基づいて基準線を表示するには、このプロパティにデータサービスのパラメータをバインドします。次の図は、Y 軸上に 2 本の基準線がある棒グラフウィジェットを示しています。
チャートタイプと軸データタイプに応じて、X 軸または Y 軸に基準線を表示できます。基準線は、数値や日付の値などの連続データタイプでのみ表示できます。基準線を表示できるチャートウィジェットは以下のとおりです。
• 棒グラフ
• 折れ線グラフ
• ウォーターフォール図
• スケジュール表
| パレート図では、しきい値に対してのみ基準線を使用できます。 |
チャートに基準線を追加するには、次の操作を行います。
1. キャンバスで標準のチャートウィジェットを選択するか、「エクスプローラ」パネルを使用します。ウィジェットのプロパティは、「プロパティ」パネルにリストされています。
2. 「プロパティ」パネルで、NumberofReferenceLines プロパティを使用して、チャートに表示する基準線の数を指定します。最大 24 本の線を追加できます。基準線ごとに、追加のコンフィギュレーションプロパティが表示されます。
3. 以下のプロパティを使用して、チャート上の各基準線を設定します。
◦ ReferecneLineNLabel - チャートの基準線の横に表示するラベルを入力します。
◦ ReferecneLineNValue - 基準線のデータ値を設定します。
◦ ReferenceLineNAxis - 線を表示するチャート軸を指定します。このプロパティは、連続データを持つ 2 本の軸がチャートにある場合にのみ表示されます。
4. 「保存」をクリックして、マッシュアップ上のウィジェットの変更を保存します。
次のテーブルは、サポートされているチャート上の基準線を設定する際に使用されるプロパティを示しています。
プロパティ名 | 説明 | ベースタイプ | デフォルト値 | バインド可能 | ローカライズ可能 |
---|
NumberOfReferenceLines | チャートに表示する基準線の数を指定します。最大 24 本の基準線を追加できます。基準線ごとに、その他のプロパティが追加されます。 | NUMBER | 0 | Y | N |
ReferecneLineNLabel | 基準線のテキストラベルを設定します。 | STRING | 該当なし | Y | Y |
ReferecneLineNValue | 基準線の値を設定します。軸のタイプに基づいて数値または日付の値を指定できます。チャートのデータ範囲外の値を指定すると、基準線は表示されません。 | NUMBER または DATETIME | 0 | Y | N |
ReferenceLineNAxis | 基準線に使用する軸を指定します。このプロパティは、数値や日付の値などの連続データを持つ 2 本の軸がチャートに含まれている場合にのみ使用できます。基準線 N を表示する際に使用する軸を指定します。 | STRING | X 軸 | N | N |
| 数本の基準線が近接して表示され、そのラベルが実行時に衝突すると、これらの基準線は自動的に非表示になります。チャートをズームインしたとき、またはデータ範囲が変更された後に両方のラベルを表示するために十分な間隔ができたときに、非表示の線が表示されます。 |
2 本の基準線が近接して表示され、これらの線のラベルが衝突すると、しきい値のラベルの 1 つが非表示になります。チャートをズームインしたとき、またはデータ範囲が変更されて両方のラベルをレンダリングするのに十分な間隔ができたときに、ラベルは表示されます。
チャートへの垂直の基準線の追加
ウィジェットの「プロパティ」パネルの ReferenceLineNAxis プロパティを使用して、基準線を水平または垂直に表示できます。次の図は、散布図タイプに設定されている折れ線グラフウィジェットを示しています。
この例では、散布図チャートに数値を持つ 2 本の軸があり、X 軸または Y 軸に各基準線を表示できます。