マッシュアップの移行
レガシーマッシュアップは、現在のバージョンの ThingWorx でレガシーとしてリストされているウィジェットとレイアウトが含まれているマッシュアップです。「マッシュアップ移行」ダイアログボックスを使用して、レガシーマッシュアップを最新のテーマ指定されたウィジェットとレスポンシブレイアウトに更新できます。移行をスキップしてこのダイアログボックスを非表示にすることができます。ただし、最新の Web コンポーネントウィジェットとテーマを利用できるように、できるだけ早くレガシーウィジェットを移行することをお勧めします。
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カスタムスタンドアロンウィジェット、またはプラットフォームにインポートされた拡張機能の一部であるウィジェットは、移行されません。
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移行の前に
1. 移行する前に、マッシュアップのコピーを作成することをお勧めします。これにより、予期しない問題が発生した場合でもマッシュアップを保持できます。コピーを作成するには、次のいずれかの操作を実行します。
◦ マッシュアップの複製:
a. マッシュアップエンティティレベルで、 > の順にクリックします。
b. マッシュアップのコピーの名前を入力し、「保存」をクリックします。
◦ マッシュアップのエクスポート:
a. マッシュアップエンティティレベルで、 > の順にクリックします。
b. マッシュアップをシステム上の安全な場所に保存します。
2. マッシュアップへの移行の影響について十分に理解しておいてください。ランタイムでマッシュアップを移行、保存、およびプレビューできます。ただし、保存して現在のセッションを終了した後で移行を元に戻すことはできません。セッションを終了する前に移行を元に戻すには、ツールバーの
をクリックします。
3. Mashup Builder で、レガシーウィジェットに適用されているスタイルを確認します。次の表に、各種スタイルでの移行サポートをリストします。
レガシーウィジェットのスタイル | 移行サポート |
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デフォルトスタイル定義 | 「レガシースタイルのテーマ」をマッシュアップに適用した場合に移行されます。 | デフォルトスタイル定義エンティティに対するカスタマイズは移行されません。 |
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カスタムスタイル定義エンティティ | 「マッシュアップ移行」ダイアログボックスを使用して、ウィジェットスタイルプロパティとして移行されます。 |
カスタム CSS | サポートされていません。CSS スタイルがマッシュアップ内のウィジェットに適用されている場合、CSS スタイルを手動で更新する必要があります。 |
ThingWorx でのレガシーマッシュアップの移行
1. プラットフォームでマッシュアップを開き、「編集」をクリックして Mashup Builder ワークスペースでマッシュアップを開きます。「マッシュアップ移行」ダイアログボックスが開きます。
2. 「概要」タブで、移行する内容を選択し、「次へ」をクリックします。
◦ 「レガシーウィジェット」 - レガシーウィジェットを、Web コンポーネントに基づくテーマ指定された最新のウィジェットに置き換えます。
◦ 「セキュリティで保護されていない関数」 - 現在のマッシュアップ内のセキュリティで保護されていない関数を置き換えます。
◦ 現在のセッションでの移行をスキップするには、「キャンセル」をクリックします。
◦ 移行メッセージを永久に非表示にするには、「今後、このメッセージを表示しません」チェックボックスをオンにして、「キャンセル」をクリックします。「その他」メニューの「マッシュアップを移行」操作を使用して、後でマッシュアップを移行できます。
3. 「スタイルテーマ」タブで、移行後にマッシュアップに適用するスタイルテーマを選択します。「PTC 収束テーマ」、「レガシースタイルのテーマ」、または「カスタムテーマ」を使用してマッシュアップを移行できます。
次のイメージは、デフォルトスタイル定義のレガシーウィジェットを使用するマッシュアップの例を示しています。
マッシュアップを移行すると、レガシーウィジェットとレガシースタイル定義は、Composer のスタイルテーマエンティティを使用してスタイル設定された Web コンポーネントウィジェットに置き換えられます。Web コンポーネントへの置換が行われない標準ウィジェットはスタイル定義を使用してスタイル設定されます。
次の表に、レガシースタイルの移行で使用可能なオプションを示します。
PTC 収束テーマ | レガシースタイルのテーマ | カスタムテーマ |
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すべてのレガシーウィジェットとそのスタイルをテーマ指定されたウィジェットに置き換えます。レガシーウィジェットに適用されているカスタムスタイルは、「PTC 収束テーマ」内の新規および更新された設計に置き換えられます。スタイルテーマを後で変更できます。ただし、現在の編集セッションを終了した後でウィジェットの置換を元に戻すことはできません。 | マッシュアップ内のすべてのレガシーウィジェットを Web コンポーネントウィジェットに置き換えて、「レガシースタイルのテーマ」をマッシュアップに適用します。このスタイルテーマでは、レガシーウィジェットのデフォルトスタイル定義のルックアンドフィールが維持されます。 必要に応じて、「カスタムスタイル定義をウィジェットスタイルプロパティに移行します」の横のチェックボックスをオンにすることで、カスタムスタイル定義を移行できます。レガシーウィジェットに適用されているカスタムスタイル定義エンティティは、「スタイルプロパティ」パネル上のスタイルプロパティとして移行されます。 | サーバーで使用可能な任意のカスタムスタイルテーマエンティティを選択します。カスタムスタイルテーマでは、マッシュアップ内のすべてのテーマ指定されたウィジェットの色、フォント、線、およびその他のエレメントを編集できます。テーマ内のスタイルを編集するには、Composer でスタイルテーマエンティティの「スタイル」タブを開きます。「スタイルプロパティ」パネルを使用して、個々のウィジェットに特定のカスタマイズを適用できます。 「レガシースタイルのテーマ」オプションと同様に、カスタムスタイル定義をウィジェットスタイルプロパティとして移行することもできます。 |
| サーバー上のその他のマッシュアップを移行する際に選択を忘れないようにするには、「この選択を保存」チェックボックスをオンにします。 |
4. 「レビュー」タブで、移行後に置き換えられるレガシーウィジェットとレガシー関数のリストを確認します。
現在のマッシュアップ内のレガシーウィジェットごとに、次の詳細がリストされます。
◦ 「ステータス」 - アイテムが移行に含まれるかどうかを示します。
のマークが付いているウィジェットまたは関数は移行されません。
◦ 「タイプ」 - レガシーウィジェットまたはレガシー関数のアイコン。
◦ 「名前」 - ウィジェットの DisplayName プロパティの値。
◦ 「リマインダー」 - 移行ステータスに関する追加情報。
デフォルトでは、リストはステータスによって並べ替えられます。リストアイテムを名前、タイプ、または説明によって並べ替えることができます。
5. 「移行」タブで、表示されている移行コンフィギュレーションのサマリーを確認してから、「移行」をクリックします。
レガシーウィジェットとレガシーレイアウトが移行され、選択したスタイルテーマがマッシュアップに適用されます。
| 移行を元に戻すには、現在の編集セッションを終了する前にツールバーの をクリックします。 |
6. 移行されなかった、セキュリティで保護されていない関数がマッシュアップに含まれている場合、「リマインダー」パネルまたは「関数」パネルを確認し、これらの関数を手動で移行します。
7. 「保存」をクリックして、更新されたマッシュアップを保存します。
マッシュアップの確認
マッシュアップを移行した後で、次の手順を実行します。
• マッシュアップを表示し、コンテナのレイアウトを確認します。
◦ 各コンテナを選択し、必要に応じて、「レイアウト」パネルで整列、配置、およびラップ表示のオプションを設定します。
◦ 必要に応じて、アイテムのサイズと余白のプロパティを調整します。「プロパティ」パネルで、各ウィジェットのサイズ設定プロパティを設定できます。
• 画面サイズが異なる複数のデバイスでマッシュアップの外観をチェックし、レイアウトを調整します。「モバイル設定」タブでモバイルビューの設定を行うこともできます。
• マッシュアップエンティティの「カスタム CSS」タブで、すべてのカスタム CSS スタイルを更新します。レガシーウィジェットの CSS 規則が置き換え先のウィジェットと互換性がない場合があります。
| レガシーウィジェットのカスタム CSS スタイル規則は移行されません。 |
• マッシュアップ内のバインドが移行され、正しく動作していることを確認します。マッシュアップ内のアイテム間のバインドを確認するには、
「バインド」パネルを使用します。バインドの詳細については、
マッシュアップ内のバインドの表示を参照してください。
• 「関数」パネルで作成された関数を確認し、必要に応じてそのオプションとバインドを修正します。
移行後の最良事例の詳細については、
移行後の最良事例を参照してください。