ThingWorx Navigate コンポーネントの概要
このトピックでは、アプリケーション全体で再使用可能な ThingWorx Navigate コンポーネントを使用してアプリケーションを開発する方法の概要を説明します。また、これらの再利用可能なコンポーネントの設定とカスタマイズに関する最良事例についても説明します。
コンポーネントを使用してアプリケーションを構築するとき、標準のコンポーネントを簡単に再利用できるだけではなく、ビジネスニーズに合わせてコンポーネントを設定およびカスタマイズできます。このアプローチにより、開発時間が短縮され、メンテナンスコストが最小限に抑えられます。また、アプリケーション全体で一貫性が確保され、製品のユーザーエクスペリエンスが向上します。
コンポーネントの一般的な情報については、ThingWorx ヘルプセンターのセクション「再使用可能なコンポーネントを使用した ThingWorx ソリューションの構築」を参照してください。ThingWorx Navigate コンポーネントは、そのセクションで使用されている用語に従って、複合コンポーネントとして分類されていることに注意してください。
ThingWorx Navigate のコンポーネント
ThingWorx Navigate のコンポーネントは既成でカスタムタスクへのアセンブリに使用できるため、コンポーネントを使用することでアプリケーション開発を効率化および簡略化します。コンポーネントをマッシュアップに挿入する場合、コンポーネントのオブジェクトタイプまたは動作をさらに設定する必要があります。これは、コンフィギュレーションドロップダウンを使用して実行できます。より高度なコンフィギュレーションは、JSON コンフィギュレーションを介して実行できます。いくつかのコンポーネントには 1 つ以上の定義済みコンフィギュレーションがあり、これは最小限の追加のコンフィギュレーションを行うだけで特殊なアプリケーションに使用できます。たとえば、アイテムリストコンポーネントには、タスク、図面、設計ファイル、部品構造、添付資料、変更適用アイテム、およびアクティビティの 7 つの定義済みコンフィギュレーションがあります。これらはそれぞれ、アイテムリストコンポーネントの特別なコンフィギュレーションです。
コンポーネントの定義済みコンフィギュレーションは、バックエンドシステムとして Windchill を使用します。そのため、Windchill で設定されているすべてのアクセス制御の設定、属性表示コンフィギュレーション、およびセキュリティラベルは、ThingWorx Navigate コンポーネントによって受け入れられます。結果として、ユーザーは、Windchill の規則で表示が許可されているものしか見ることはできません。
次のテーブルに、既存のコンポーネントとそれぞれの定義済みコンフィギュレーションのサマリーを示します。コンポーネントは、一貫性を維持するために、PTC 設計システムに基づいています。
コンポーネント
説明
定義済みコンフィギュレーション
アイテムリスト
データセットがフラットリストまたは構造ツリーとしてグリッドフォーマットで表示されます。これには並べ替え、フィルタ、サーチ、およびその他のアドバンス機能が含まれています。
アクティビティ、変更適用アイテム、添付資料、設計ファイル、図面、部品構造、タスク
属性
データは名前と値のペアの形式で表示されます。
ジェネリック
タイル
タイルのセットを表示します。各タイルには名前と値のペアの形式でデータが表示されます。タイルを使用して、主要な情報をユーザーが一目で確認できるようにハイライトできます。
ジェネリック
アイテム ID
タイトルや ID 属性など、特定のアイテムに関する基本的な ID 情報を表示します。
ドキュメント ID、部品 ID、タスク ID
進行状況
メンバーの投票や、すでに処理したメンバーの数など、アイテムの進行状況のサマリーが表示されます。
タスク進行状況
操作バー (ベータ)
使用可能な操作を表示します。通常、アイテムリストとアイテム ID に埋め込まれます。これにより、これらのコンポーネント内での操作が可能になります。
このベータコンポーネントを使用する場合、今後のリリースで更新を行わなければなりません。
なし
ThingWorx Navigate コンポーネントのコンポジション
ThingWorx Navigate コンポーネントは複合コンポーネントです。これらは複数の小規模なサブコンポーネントで構成されており、これらの組み合わせによって、ビジネス価値を付加する強力なコンポーネントが作成されます。
通常、各コンポーネントはユーザーインタフェースサブコンポーネントとビジネスロジックサブコンポーネントの 2 つの異なるサブコンポーネントで構成されています。
ユーザーインタフェースサブコンポーネント
ユーザーインタフェースサブコンポーネントは、ThingWorx の外側に作成される単一のウィジェットで、これはパッケージ化されて ThingWorx にインポートされます。これは通常、Web コンポーネントテクノロジで記述されています。
ユーザーインタフェースサブコンポーネントは、サービスを介してビジネスロジックサブコンポーネントと通信します。
ビジネスロジックサブコンポーネント
ビジネスロジックサブコンポーネントは、バックエンドシステムからビジネスデータを読み込んで処理します。
ビジネスロジックサブコンポーネントは、カスタマイズおよび拡張されるように設計されています。
コンポーネントのコンフィギュレーション
ThingWorx Navigate コンポーネントは、本質的にはコンフィギュレーション可能です。デザインタイム中に、マッシュアップにコンポーネントを追加すると、コンポーネントのすべてのコンフィギュレーションパラメータを単一の JSON コンフィギュレーションオブジェクトとして指定できます。将来的には、各パラメータを個別に設定できるユーザーインタフェースを提供する予定です。
設計上、ThingWorx Navigate コンポーネントは堅牢です。一般的な JSON コンフィギュレーションオブジェクトは多数の設定対象のパラメータで構成されています。作業を迅速化し、不要なエラーを回避するため、ThingWorx Navigate にはコンポーネントごとに 1 つ以上の定義済みコンフィギュレーションが付属しています。各定義済みコンフィギュレーションは、コンポーネントの設定時に名前が付けられ、選択できます。定義済みコンフィギュレーションを選択すると、コンフィギュレーション JSON 全体が自動的にコンフィギュレーションボックスを設定するため、コンフィギュレーション JSON 全体を作成することなくコンフィギュレーションを微調整できます。
コンポーネントと定義済みコンフィギュレーションの選択および設定の詳細については、コンポーネントの追加と設定を参照してください。
次の図は、ThingWorx Navigate コンポーネントの基本的なコンポジションを示しています。
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