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HLS/HSV カラー表現
RGB はデジタル画像ファイルのカラー表現として最も普及しています。その理由として、人間の目は赤、緑、青への感度が高い光受容円錐体を使用して色を知覚していることと、もう一つの理由として、RGB はコンピュータのモニタへの表示が容易であるということがあります (モニタでは目の円錐体にほぼ相当する赤緑青の発光体が使用されています)。
ただし、このほかにも画像のカラーを表現するさまざまな方法があります。
たとえば、HLS/HSV モデルでは、色を三原色の重ね合わせとして表すのではなく、色相、彩度、輝度の値を使用します。このカラー表現は RGB よりも直感的ですが、色相の値が 360 度連続しないなど、画像を計算する上でいくつかの問題点があります。しかしながら、画像計算のタイプによっては、色相、彩度、輝度が別々の値になっていることが役に立ちます。
HSV の六角錐
スミスの HSV (色相、彩度、値) モデルでは、次に示す六角錐が使用されます。
彩度は、白とピクセルカラーを結ぶ半径方向の直線の長さによって表されます。
値は六角錐の頂点からの高さによって表されます。
色相は、白と赤を結ぶ直線からの角度によって表されます。
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HSV では、値が最大の 1.0 (0 から 255 スケールでは 255) の場合にのみ、彩度が最大になります。
HLS の双六角錐
HLS (色相、輝度、彩度) モデルは HSV モデルとほぼ同じですが、逆六角錐ではなく双六角錐が使用されます。このモデルでは、
色相と彩度は HSV 方式と同じ方法で定義されます。
輝度の定義方法は HSV 方式の値とは少し異なります。HLS では、輝度が 0.5 (0 から 255 スケールでは 127) の場合にのみ、彩度が最大になります。輝度の値が大きくなるにしたがい、色が淡くなります。
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追加情報
HLS と HSV のどちらも、人間の目が知覚した赤、緑、青の明るさの相対的な差を輝度/値によって補正するため、HLS の輝度または HSV の値が同じでも色によって明るさは異なります。
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