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例: 通常の定義およびグローバル定義の配置
結果に影響を与えるので、通常の定義とグローバル定義を配置する際はご注意ください。
PTC Mathcad ではワークシートの計算時に、ワークシート全体に 2 回の処理を行います。
1 回目は、グローバル定義のみを評価し、通常の定義はすべて無視します。
2 回目は、通常の定義、通常の評価、シンボリック評価を評価します。
ワークシートに通常の定義およびグローバル定義を交互に配置した際、この 2 回の計算パスが結果にどのような影響を与えるのか、以下のシナリオで説明します。
通常の変数におけるグローバル変数の定義
1. 通常の定義演算子を使用して、定数値を変数 u に割り当てます。
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2. グローバル定義演算子を使用して、変数 u を含む式を f1 に割り当てます。
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1 回目のパスが適用される際は、通常の定義は無視されます。f1 の割り当ては、u の値が f1 の評価時に不明なので、失敗します。
3. 変数 u および f1 を評価します。
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別のグローバル変数におけるグローバル変数の定義
1. グローバル定義演算子を使用して、変数 v に定数値を割り当てます。
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2. グローバル定義演算子を使用して、変数 v を含む式を f2 に割り当てます。
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1 回目のパスが適用される際に、v の値が f2 の評価時に判明しているため、f2 の割り当ては成功します。
3. 変数 v および f2 を評価します。
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4. グローバル定義演算子を使用して、式を割り当てます。ただし今回の式は、下で定義されているグローバル変数を含んでいます。
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グローバルな割当は、上から下、左から右という順序で評価されるため、1 回目のパスで w の値が f3 の評価時に不明であるため、f3 の割り当ては失敗します。
5. 変数 w および f3 を評価します。
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変数 w の評価は、定数としてグローバルに定義されているため成功します。しかし 1 回目のパスが適用される際に、変数 f3 は、その値が f3 の評価時に不明である w に依存しているため失敗します。
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