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連立方程式の関数
find(var1, var2, ...)minerr(var1, var2, ...) - ソルブブロックにある方程式や不等式を満たす var1, var2, ... の値を返します。未知数が n 個あるときは、ソルブブロックの方程式も n 個なければなりません。行列表記法も、行列変数の解を求めることと同様に、可能です。
未知数が 1 つだけの場合、解はスカラーです。未知のスカラー変数が複数あるときは、最初の成分が var1、次の成分が var2、以下同様の成分を持ったベクトルになります。未知変数が複数ある場合、結果は解として求められた変数のベクトルです。ソルブブロック内で使用される 1 つのベクトルの 1 つの成分を求めることはできません。PTC Mathcad では誤差が最小になるように、すべての未知変数が同時に調整されます。
引数
var1, var2,... は連立方程式のスカラーまたは配列変数です。各変数の推定値はソルブブロックの上側またはソルブブロック本体で定義する必要があります。解が複素数になると思われる場合は、推定値に複素数を使用する必要があります。
その他の情報
find 関数および minerr 関数は、ソルブブロックの外部でのみ動作します。
ソルブブロック内で minerr を使用した場合、結果の妥当性を確認する必要があります。
関数 findminerr では Levenberg-Marquardt 求解アルゴリズムが使用されます。
find 関数は、問題が線形または非線形のいずれであるかなどの属性に基づいて、利用可能なアルゴリズムから適切なものを選択します。
find 関数の出力は、1 つの変数や明示的な変数名のベクトルに割り当てたり、ソルブブロック内のその他の変数名 (推定値変数を含む) の関数に割り当てることでソルブブロックをパラメータ化したりすることができます。
minerr は選択したアルゴリズムが収束しなかった場合にも、findminimize と違い、その解が収束条件に合わなかったとしても最新の許容できる反復から解を返します。収束した場合、minerrfind と同じ結果を返します。
レガシーの PTC Mathcad 関数 FindMinerrfindminerr にそれぞれ交換可能です。
リボンから小文字の関数を挿入するか、小文字/大文字の関数を手入力すると、それに自動的に「キーワード」ラベルが割り当てられます。
連立方程式が収束しない場合に、収束条件を満たさなくても求められた解を知りたいときは、minerr を使用します。
CTOL の値は非線形連立方程式の解に影響します。CTOL の値を小さく設定すると、ソルバが収束しないことがあります。この問題を解決するには、CTOL を調整してみます。別の推定値を試してみるか、不等式制約条件を追加することもできます。