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コンポーネントオブジェクトモデル
COM は、Microsoft が 1993 年に導入した、ソフトウェアコンポーネントのためのインタフェース規格です。これを使用することで、プロセス間通信と、さまざまなプログラミング言語によるオブジェクトの動的な作成が可能になります。COM は、OLE、ActiveX、DCOM などのその他の Microsoft 技術およびフレームワークの基盤です。COM の詳細については、 Wikipedia および Microsoft Windows Developer Web サイトを参照してください。 
PTC Mathcad Prime API は COM に基づいているため、C++、C#、VB、VB Script、JavaScript などのさまざまなプログラミング言語を使用してアプリケーションを構築できます。ほとんどの場合、この API は Mathcad ユーザーインタフェースにトポロジーとして準拠します。アプリケーションを起動し、ワークシートをロードし、値 (スカラー、ベクトル、または行列) を設定および取得し、ワークシートを保存し、アプリケーションを終了します。Mathcad 11 から Mathcad 15 などの以前のバージョンの Mathcad で記述されたアプリケーションスクリプトは、新しい PTC Mathcad Prime API に対応するように記述し直さなければなりません。
PTC Mathcad Prime API は、作業中の Mathcad ワークシートの内容を制御および操作するためのプログラミングインタフェースです。操作するすべての変数と結果は入力または出力として定義する必要があります。これは PTC Mathcad Prime ユーザーインタフェースから行います。
このガイドは、上記のさまざまな言語を使用するサンプルコードのコレクションで構成されています。これらの例は API の機能を示し、これには Mathcad 15 API では実現できなかった新しい概念も含まれます。
PTC Mathcad Prime API では新しいコレクション set が導入され、これにより多数の値を変更して一度に送信し、待ち時間を指定して、結果を取得できます。また、式の内部構文を表す文字列 SExpression が導入されました。これにより、API を使用して式の読み取り、解析、および書き換えを行うことができます。さらに、PTC Mathcad Prime API では、異なる単位で値を設定および取得できます。