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レガシーシンボリックエンジンと新しいシンボリックエンジンの違い
PTC Mathcad Prime 6.0.0.0 で導入された新しいシンボリックエンジンは、PTC Mathcad Prime の以前のリリースで使用されていたレガシーシンボリックエンジンに置き換わるものです。この置換は透過的ですが、ユーザーが注意しなければならない違いがいくつかあります。
PTC Mathcad Prime 6.0.0.0 で導入されたシンボリックエンジン
レガシーシンボリックエンジン
ユーザーへの影響
評価された式の未定義の変数が実数だと仮定します。
このような変数は複素数だと仮定します。
評価が異なります。前提の下で、結果は数学的に正しいままです。
未定義の入力引数は実数だと仮定しますが、a+b*1i または 2+5*1i の形式の定義済みの引数は受け入れます。
このような引数は複素数だと仮定します。
評価の表示が異なります。結果は数学的に正しいままです。
多くの場合、評価の定式化は異なる結果をもたらします (引数の順序やその他の視覚的な違いなど)。
ex を評価し、キーワード series を指定して、2 つエンジンの結果を比較します。
評価の表示が異なります。結果は数学的に正しいままです。
レガシーシンボリックエンジンが返す結果と異なる場合でも、数学的に正確な結果を返します。
Ai(z)/Ai.sc(z) を評価し、2 つのエンジンの結果を比較します。
評価の表示が異なります。結果は数学的に正しいままです。
シンボリックキーワード “float, n” を使用して浮動点小数計算の結果の精度を指定する場合:
変数 n には、任意の正の整数を指定できます。
表示される値は、選択した数字を切り上げた結果です。
シンボリックキーワード “float, n” を使用して浮動点小数計算の結果の精度を指定する場合:
変数 n には、1 ~ 250 の任意の正の整数を指定できます。
表示される値は、選択した数字を切り捨てた結果です。
キーワード float を使うと桁数の制限がありません。
丸めが異なります。
レガシーシンボリックエンジンでサポートされていなかったいくつかのシンボリック式の評価が、新しいシンボリックエンジンではサポートされています。レガシーシンボリックエンジンでサポートされていた一部のシンボリック式の評価は、この初期リリースの新しいシンボリックエンジンではサポートされていませんが、今後のリリースで追加される予定です。
以前は返らなかった一部の評価が、返るようになります。初期リリースでは一部の評価が提供されませんが、今後のリリースで追加される予定です。