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組み込み定数 NaN (Not a Number) について
組み込み PTC Mathcad 定数 NaN は、欠落している値または間違った値を表します。これは行列のその他の内容から容易に区別可能な配列エントリなので、データセット内の欠落した値を表すときに便利です。PTC Mathcad の行列は空のプレースホルダーを持つことができないので、この定数は便利です。定数 undefined は、シンボリック計算で欠落している値を表します。
NaN および undefined
NaN の数値は NaN です。つまり、ワークシートに NaN= と入力した場合、PTC Mathcad では NaN が返り、これに「定数」ラベルが割り当てられます。
NaN をシンボリックに評価すると、結果は undefined 定数になります。
undefined の数値は NaN です。つまり、ワークシートに undefined= と入力した場合、PTC Mathcad では NaN が返り、これに「定数」ラベルが割り当てられます。
NaNundefined はよく似ていますが、シンボリックに比較した場合と数値的に比較した場合では異なります。
PTC Mathcad は、NaNundefined を含む計算を処理し、正しい結果を返します。例:
NaN 関連関数
論理式比較演算は数値に対してのみ使用できるので、NaN を検出するにはIsNaN関数を使用します。NaN を別の値に再定義すると、NaN ではなくなり、IsNaN関数は 0 を返します。NaN は専用の関数によってのみ処理できます。その他の関数に NaN を渡した場合、エラーまたは不正確な結果が返ります。
NaN に関連した関数は、以下のようなものです。
NaN 組み込み定数だけを扱います。
NaN 組み込み定数を 1 つ以上の指定した配列要素として書き込みます。それ以外の場合、関数は 1 つ以上の指定した配列要素を読み込んで、NaN 定数が含まれているかどうかをチェックします。
NaN 定数を含む指定した行を除外できます。
NaN 定数以外 (数値や文字列など) はすべて無視します。
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