区切り ASCII データファイル
ASCII ファイルの読み書きには次の 3 つの関数を使用します。
• READPRN("file") - ASCII ファイルの内容を含む配列を返します。
ファイルは、データが行と列に配置され、スペースまたはタブで区切られた ASCII テキストでなければなりません。テキストヘッダーも使用できます。ただし、READPRN は最初に見つけた数値からデータが始まるものと見なすので、ヘッダーには数字を入れないでください。複素数、文字列、または入れ子配列値を PRN ファイルに書き込む場合、READPRN で配列を再構築できるヘッダーが作成されます。READFILE を使用することで、さらに多くの種類のファイルを読み込んで、細かく制御できます。
データファイルには、工学、複素数、または文字列形式の数字、または入れ子配列を含めることができます。ただし、16 進数、8 進数、2 進数のデータは使えません。
バイナリファイルを読み込むには、READBIN を使用します。ほかのアプリケーションのファイル形式を読み込んだりほかのインポートオプションを使用したりするには、データコンポーネントを使用します。
• WRITEPRN("file", M, [rows, [cols, ["decsymb"]]]) - 配列 M の内容を区切り ASCII ファイルに書き込みます。
実行するためには、PTC Mathcad ワークシート内の定義式は次のように代入文または評価文でなければなりません。
• APPENDPRN("file", M) - 配列 M の内容を区切り ASCII ファイルの末尾に書き込みます。配列の列数は、既存ファイルの列数と一致している必要があります。ファイルが存在しない場合、APPENDPRN によって作成されます。ファイルを書き込むには、WRITEPRN の例に示されているように関数を評価する必要があります。
引数
• "file" にはファイル名またはフルパス名を指定します。絶対パスでない場合、現在の作業ディレクトリに対する相対パスとして処理されます。
• M は配列です。WRITEPRN ではスカラーも使用できます。
• rows (オプション) は、ファイルに書き込む行列 M の最初の行を指定するスカラー、または書き込む行列 M の行の範囲を指定する (両端を含む) 2 成分ベクトルです。この引数を省略すると、WRITEPRN は行列のすべての行をファイルに書き込みます。
• cols (オプション) は、ファイルに書き込む行列 M の最初の列を指定するスカラー、または書き込む行列 M の列の範囲を指定する (両端を含む) 2 成分ベクトルです。この引数を省略すると、WRITEPRN は行列のすべての列をファイルに書き込みます。
• decsymb (オプション) は使用する小数点記号です。"." (ピリオド) のみが指定できます。
追加情報
• rows と cols はどちらも 1 から始まる添字です。
• ORIGIN は READPRN または APPENDPRN の振る舞いに影響しません。
• PRNPRECISION ワークシート変数は、WRITEPRN または APPENDPRN が使用する有効桁数を定義します。
• PRNCOLWIDTH ワークシート変数は WRITEPRN または APPENDPRN によって ASCII ファイルに作成される列の幅を指定します。
• オプションの引数は最後の引数から順番にのみ省略できます。たとえば、WRITEPRN では、rows を省略して cols および decsymb を指定することはできません。rows を省略した場合、cols の値が rows として使用されます。
