Arbortext IsoDraw > User's Reference > 3D モード > 3D ツール > アセンブリ分解ツール
  
アセンブリ分解ツール
 
この「アセンブリ分解」 ツールを使うことにより、大規模なアセンブリユニットのコンポーネントを特定の座標軸に沿って自動的に分解できます。個別のパーツが、立体的に分離します。分解表示では、パーツ同士が重ならない距離にパーツが離れます。アセンブリユニットのすべてのコンポーネントが 1 つの座標軸上にある場合 (ベアリング、フランジ、締め付け具を伴うシャフトなど) は、ドローイング全体に直接このツールを選択できます。コンポーネントが主軸に対して異なる方向に加えられているアセンブリユニットの場合 (傾斜ねじ込み栓付きのギアハウジングなど) は、まず 1 つの方向 (座標軸) にあるすべてのコンポーネントを選択します。
コンポーネント (ねじ込み栓など) が主軸の周辺にある場合、3D 選択軸を使って分解する前に目的に適する軸を作成できます。座標軸を後から選択しない場合は、自由軸上にある選択されたパーツが分解されます。
「オブジェクト」ウィンドウまたは「矢印」 ツールを使って、特定の座標軸上のアセンブリすべて、またはすべてのアセンブリ (1 つの座標軸を伴うドローイング) を選択しました。「アセンブリ分解」ツールをクリックします。
次のダイアログボックスが表示されます。
アセンブリを分解するときに軸となる座標軸を指定できます。選択する座標軸は、ドローイング上でコンポーネントが置かれている座標軸と一致する必要があります。自由軸がない場合は、「自由軸」オプションは選択できないグレー表示となり機能しません。
方向
この設定によって、アセンブリ分解表示に使用する軸として選んだ自由軸の方向を指定します。個別のアセンブリを選択する場合は、それらが組み立てられた方向にまっすぐ分解します。
「正方向」を選択する場合は、アセンブリは座標軸名の表記 (X、Y、Z) 方向に分解します。「負方向」を選択する場合は、その反対方向に分解します。「両方向」を指定すると、パーツは座標軸に沿って両方向に分解します。この場合の方向は、アセンブリの大きさおよび方向に応じます。
アセンブリ分解ツールを自由軸上で使用する場合は、青い軸上の矢印は上方向を指定します。
アセンブリごとに、座標軸に沿って移動できます。
設定を完了した後に「OK」をクリックします。選択されたアセンブリが、設定に従って分解されます。「キャンセル」をクリックすると、アセンブリの方向を変えずにダイアログボックスが閉じます。
ここに示される例では、X 軸および「下方向」の方向が選択されています。
次の例は、処理過程を示しています。
組み立てられた状態の「ブラケット」アセンブリユニット、止め具が X 軸に沿って「負方向」に分解されているブラケット、止め具およびカバーが Y 軸に沿って「正方向」に分解されているブラケットを、それぞれ示しています。