ドローイングシートのフォーマットとペン属性の環境設定について
要求条件から発生する 2 つの最も重要な環境設定は、そのドローイングをどこまで最終製品として出すのかということと、どこまで細かく描画するかということです。ドローイングシートのフォーマットとペン属性を適切に設定することが、重要になります。
ドローイングシート用フォーマットの指定
シートの向きは、後でドローイングがドローイングシートいっぱいに描かれているように設定します。
たとえば、スペアパーツカタログの分解図には通常、横長が最も適しています。取扱説明書のイラストでは、形式 (および方向) は説明文の隣にイラストの占めるページの大きさで決まります。
後でドローイングのスケール変更が必要にならないように、ドローイングシートのサイズを選択します。たとえば、ドローイングを大幅に縮小する必要がある場合、印刷時に線が「互いにくっついて」しまうことがあります。また、大きすぎる形式で作成されたドローイングも、オンラインマニュアルではあまりに縮小されすぎて、画面上で見えにくくなってしまいます。
つまり、ドローイングを何に使用してもよいように、通常はサイズを 1:1 に設定しておくのが最良と言えます。
ペン属性の指定
最終使用時にドローイングを縮小するかどうかにかかわらず、イラストをどこまで詳細に描画するかを検討します。線の数を多くするなどして、詳細に描き込めばよい図面になるというものではありません。印刷物でも画面上での表示でも、ペン属性の再生にはかぎりがあります。また、拡大表示してドローイングを作成する場合には、テスト実施してからサイズを小さくすることもあります。たとえば、ドローイングをエクスポートする場合などです。テスト結果を検討します。ドローイングが特に詳細にわたる場合には、ペンの太さに注意してください。