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アイソメトリック図法の円と円弧
投影図のドローイングでは、特に円と円弧で問題が発生します。投影角が変更されると、長さ (これは直線と同様です) に加えて形状が変更されてしまいます。楕円になるのです。
これによって、アイソメトリック図法で円を正しく描くにはどの楕円を使うべきかという疑問が生じます。立方体を見てみましょう。アイソメトリック図法で作成した左の図では、上面に円が追加されています。右には同じ立方体を傾けたものが、側面からのビューで表示されています。
 
図に示すように、円のある領域は、前述のとおり 35 度 16 分傾いています。この傾き (楕円角とも呼びます) が使用する楕円を定義しています。ある楕円が 36 度 16 分、略して 35 度の楕円角を持つ場合、この楕円はユーザーに向けてこの角度だけ傾いた面に配置されているということです。
 
もう一つの重要な要素は、方向角です。図に示すように、立方体の側面の楕円は回転したかのように描画されています。楕円角は、3 本の主軸について同じです。方向角だけが変更されています。楕円の方向は、方向角で定義されます。方向角は、水平軸に対する楕円の直径の傾きを表します。
 
円には、投影の縮み率も適用されます。直径が 100 mm の円は、同じ直径の楕円になります。この大きな方の直径 (GD) は、楕円の長軸上になります。投影の縮み率に着目すると、アイソメトリック図法の主軸での縮み率は 81% です。主軸で測定した楕円の直径も、この倍率の縮み率が適用されます。この直径は、縮み率を適用した直径 (ND) とも呼ばれます。図で、上の楕円には縮み率が適用されており、下の楕円には縮み率が適用されていません。
円と円弧
Arbortext IsoDraw では、ポップアップメニューから適切な楕円角を選択できます。選択した値が、以降に描画するすべての楕円に適用されます。
主軸の「グリッド合わせ」機能により、楕円を描くと強制的に主軸に吸着されます。この楕円は、マウスを使用して任意の主軸に移動できます。これにより、自動的に正しい楕円角が使用されるようになります。
前述のように Arbortext IsoDraw では、アイソメトリック縮み率もまた楕円に適用されます。作業時に自動的に縮み率を適用することも、縮み率を適用しないこともできます。ただし、当然ながら同じオプションがすべてのエレメントに適用されます。
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指定した長さと角度はすべて、Arbortext IsoDraw のステータスバーに表示されます。