CAD ファイルの変換中に発生するエラー
CAD ファイルを変換できない場合に、その原因を究明するために役立つヒントをここに示します。
エラーによるインポートのキャンセル
Arbortext IsoDraw は、インポートをキャンセルしてエラーメッセージを表示します。
次のいずれかのエラーが発生した可能性があります。
1. サポートされていないフォーマットのファイル。
2. サポートされないエレメントを含むファイル。IGES ファイルのソリッド要素などが含まれます。
3. メモリ不足や読み込みエラーなど、一般的なエラー。
このような場合は、まずファイルフォーマットが対応フォーマット (IGES、VRML、Wavefront、DXF、または AutoCad-DWG) かどうかをチェックします。次に、Arbortext IsoDraw がエラーメッセージを伴うログファイルを作成したかどうかをチェックします。このファイルは、CAD ファイルがあるディレクトリと同じディレクトリに存在します。一般のテキストエディタを使って開くことができます。
ファイルがインポートされましたが、何も表示されません。
このような現象は、多くの場合インポートされたオブジェクトが CAD システムの座標系を使用していることによって発生します。オブジェクトが表示されているドローイング領域から大きく離れた場所に配置されていること、またはサイズが非常に大きいことが考えられます。次の手順を試してください。
1. 「エクステント」 ツールをクリックします。ドローイング全体が画面上に表示されます。
2. プレビューモードに切り替えて、「ウィンドウ」メニューに戻ります。これにより、白で描かれた線を見つけやすくします。
3. それでも何も表示されない場合は、インポート中にエラーが発生した可能性があります。ソースファイルのフォルダ内にあるログファイルでエラーをチェックしてください。
4. 3D データを再度 2D に変換します。3D ウィンドウにはすべてのエレメントは表示されず、一部のエレメントは投影後に表示されます。
一部のエレメントしか表示されない
処理速度および時間が原因で、3D オブジェクトが 3D モードでラフに表示されます。またテキストエレメントは表示されません。2D エレメントへの変換が完了すると、すべてのエレメントが表示されます。
隠線処理が行われない
サーフェス情報を含まない CAD ファイルをインポートしたか、ダイアログボックスで「ワイヤフレーム」オプションを選択しています。
IGES、VRML、Wavefront フォーマットによるアセンブリの構造が識別されない
データ生成元の CAD システムでは、対応する内容が作成されません。
アセンブリ構造の細部が、CAD プログラムからエクスポートするときに、該当するフォーマットで取り込まれませんでした。