ライセンスの取得と設定
この章では、ライセンスの取得や更新の方法について説明します。また、Creo View のサードパーティライセンス管理ソフトウェアである PTC ライセンスサーバーのインストール手順についても説明します。次の場合を除いて、Creo View のインストール前に PTC ライセンスサーバーマネージャをインストールしておかなければなりません。
• 無限数のノードロックライセンスを購入している場合。お使いの製品のライセンスタイプについては、セールスドキュメントを参照してください。
• Creo View Lite または Creo View Express のユーザーである場合。
ライセンスサーバーは Creo View と同じサーバーにインストールする必要はありません。
PTC では、Flexera Software, Inc. の FlexNet Publisher をライセンスサーバーとして使用します。ライセンス管理ソフトウェアの概要と利点については、
ライセンス管理ソフトウェアを参照してください。PTC ライセンスサーバーをインストールする際には、
FlexNet Publisher License Administration Guide が役立ちます。
Creo View をインストールまたは更新する際は必ず、PTC によってリリースされた最新の FlexNet ソフトウェアであることを確認してください。
ライセンスサーバーマネージャの使用
ライセンスサーバーマネージャは、FlexNet ライセンスを使用する PTC ソフトウェアに最初にアクセスします。適切なベンダーデーモンに接続して処理を引き継ぎます。ライセンスサーバーマネージャの動作は、次の目的で行われます。
• ベンダーデーモンを起動し、保持して異なるソフトウェアからのライセンス権を受け取ります。
• 特定のソフトウェアのリクエストを正しいベンダーデーモンに送信します。
ライセンス管理をするライセンスサーバーマネージャには、次の 2 つのバージョンがあります。
• lmadmin - グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使用
• lmgrd - コマンドラインインタフェースを使用
現在、PTC の製品には、Windows プラットフォーム向け lmadmin、およびその他すべてのプラットフォーム向け lmgrd に基づくライセンスサーバーマネージャが同梱されています。バージョン 11.13.x.x またはそれ以前の ptc_d ベンダーデーモンとともに既存のライセンスサーバーを使用している場合、最新版へのアップグレードが必要です。
システム要件の確認
ライセンスサーバーマネージャソフトウェアのインストール要件は、次のとおりです。
• すべての Microsoft Windows プラットフォームにおいて、PTC ライセンスサーバーをインストールするためには管理者権限が必要です。
• ソフトウェアをインストールする前に、Windows システムに TCP/IP (Transmission Control Protocol/Internet Protocol) がインストールされており、正しく設定されていなければなりません。
次に進む前に
ライセンスサーバーマネージャのインストールに関して必要な次の情報をすべて収集します。
• 電子メールで送付された製品コードを書き留めておきます。ライセンスファイルを電子メールで受け取っている場合、ディスクの安全な場所に保存します。
• lmgrd ベースの PTC ライセンスサーバーがインストール済みであり、lmadmin への移行を選択している場合、移行の前に次の操作を行います。
1. システムで実行中の lmgrd サービスまたはプロセスをすべて停止します。
2. 既存のライセンスサーバーインストールの license.dat ファイルを安全な場所に保存します。
3. 以前のインストールを完全にアンインストールします。
ライセンスの取得
既存のライセンスを生成または更新して、Creo View の最新ソフトウェアを使用する必要があります。ライセンスにより、コンピュータでの実行が認められたエディションとオプションのモジュールが決まります。Creo View MCAD または Creo View ECAD のライセンスは、次の 2 つの方法で取得できます。
• 新規のお客様 - PIM インストーラ (PTC Install Manager) を使用します。次のセクションを参照してください。
• 既存のお客様 - 既存のツールを使用します (必須)。「既存のお客様のライセンス」のセクションにお進みください。
Creo View は Flexera Software Inc. の FLEXnet Publisher 11.10.x 以降によって駆動される PTC ライセンスサーバーを使用します。別の Creo アプリケーションでこのライセンスサーバーをすでに実行済みである場合、Creo View の最新バージョンをサポートするようにライセンスファイルを更新するだけで済みます。新規ユーザーの場合、またはライセンスサーバーの期限が切れている場合は、フローティングライセンスを使用する際に PTC ライセンスサーバーをインストールする必要があります。
新規のお客様のライセンス
PTC Install Manager は、新しいお客様のライセンスインストールプロセスを合理化します。出荷確認のお知らせにあるリンクを使用してください。セールスオーダー番号 (SON) およびお客様番号に関連付けられているアップグレードされた PTC アカウントが必要です。開始するには、次のリンク先で、ユーザー名とパスワードを使用してアカウントを更新してください。
PTC サポートのアカウントをお持ちでない場合、次のリンクから取得できます。
PIM インストーラを使用するライセンスを取得するには、次の手順を実行します。画面上にも手順が表示されます。
1. 出荷確認のお知らせにあるリンクをクリックして PIM インストーラを起動します。
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ライセンスを適用するマシン上でインストーラを実行する必要があります。これは、ライセンスサーバーに対するフローティングライセンスと単一クライアントマシンに対するノードロックライセンスの両方に該当します。
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2. ユーザーアカウント名 (通常、電子メールアドレス) を入力し、その後 SON (セールスオーダー番号) を入力します。ライセンスファイルがダウンロードされます。フローティングライセンスの場合、PTC ライセンスサーバーもインストールされます。
3. 「次へ」(Next) をクリックします。ライセンス契約が表示されます。
4. ライセンス契約に同意し、「次へ」(Next) をクリックします。メッセージが表示されます。
5. ライセンスファイル設定のネットワーク カードを確認し、「次へ」(Next) をクリックします。このステップにより、ライセンスのホスト ID が自動的に指定されます。メッセージが表示されます。
6. ライセンスファイルを指定します。インストーラによってライセンスがダウンロードされ、該当する場合はライセンス サーバーがインストールされます。
ノードロックライセンスは、画面に表示されたパスに従い、ローカルに保存されます。ライセンスタイプのコピーは、ステップ 2 で使用したアカウントのファイルに記載されているアドレスに電子メールで送信されます。
既存のお客様のライセンス
既存のお客様は既存のライセンスツールを継続して使用する必要があります。
カスタマーサポートガイド ページにアクセスし、
「ライセンス」(Licensing) をクリックしてから、ライセンス管理の手順に従います。
PTC ライセンスサーバーのインストール
お買い上げのソフトウェアの製品コードが記載された PTC からの電子メールを受け取った後、スタンドアロンの PTC ライセンスサーバーをインストールします。
Installing and Configuring the Standalone License Server ガイドのインストール手順に従います。
ライセンスの借用と返却
サーバーから独立して作業する場合 (たとえば、自宅や顧客サイトでラップトップを使って作業する場合) は、ライセンスを一時的に借用する必要があります。ライセンスは、Windows でのみ借用できます。このライセンスは 14 日後に期限切れとなりますが、ほかのユーザーが利用できるように、ライセンスは必要なときにだけ借用することをお勧めします。
ライセンスの借用と返却には、ソフトウェアに付属する実行ファイルを使用します。引数を指定してファイルを実行し、必要なバージョンとオプションのライセンスを借用します。次の操作を行います。
1. サーバーに接続したコンピュータでコマンドプロンプトを開きます。
2. 短いヘルプメッセージを読むには、<Creo View installation location>\bin\pvlicense_borrow.exe と入力します。
3. コマンドラインに次のように引数を追加します。
◦ ライセンスを借用する場合は、-borrow の後に借用する機能とオプション、およびライセンスの終了日を入力します。「例: 借用するライセンスの選択」を参照してください。
◦ ライセンスを返却する場合は、-return の後に返却する機能またはオプションを入力します。
◦ 現在借用しているライセンスとその有効期限の一覧を表示するには、—list と入力します。
4. Enter キーを押します。
5. 借用したライセンスが使用できるかどうかを確認するには、コンピュータをネットワークから切断して、Creo View を実行します。
ライセンスを借用するための一般的なコマンドライン構文の構造は、次の要素で構成されます。pvlicense_borrow [-server LicenseServerInfo] dd-mmm-yyyy[:hh:mm] LicenseFeature [+LicenseOptions]
一般的なライセンス借用要求は、次のようになります。D:\Users\myname>"C:\Program Files\PTC\Creo <release_number>\View\bin\pvlicense_borrow.exe" -borrow 31-dec-2012 pvmcadpro +largeaddress +interference +animation +designcheck
例: 借用するライセンスの選択
Creo View ライセンスで使用できるフィーチャーは、次のとおりです。
ライセンスフィーチャー
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説明
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pvmcadpro
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Creo View MCAD
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pvecadpro
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Creo View ECAD
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pvstandard
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ProductView Standard
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pvbatchprint
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バッチ印刷ユーティリティ - 複数のファイルをサーバー制御の一括処理ジョブで印刷します。
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pvbatchinterference
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バッチ干渉検出ユーティリティ - 複数の干渉検出照会をサーバー制御の一括処理ジョブで実行します。
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Creo View MCAD を購入した場合、次のオプションを使用できます。
Creo View MCAD のオプション
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説明
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+largeaddress
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Massive assembly - 極めて大きなアセンブリを開きます。詳細については、 概要の章で「Massive Assembly の要件」を参照してください。
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+interference
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Interference detection - 干渉の構造を解析します
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+animation
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Animation - アニメーションを作成します
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+designcheck
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Design check - コラボレーションおよびレビューのためのタグを付けます
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