ライセンスと Creo View ランタイムのトラブルシューティングのヒント
この章では、Creo View および PTC ライセンスサーバーのインストール時によくある問題について説明します。この付録ではまた、一般的なデバッグ技法についての説明や、PTC Web サイトで利用できるその他の情報源の紹介もします。
トラブルシューティングリスト
次の問題のリストをざっと眺めて、問題が起きていないかどうかを確認します。情報は次の形式で提示されています。
症状: 問題の説明。
原因: 問題の原因。
解決方法: 問題を解決するための手順の説明。
ライセンスサーバーに接続できない
症状: Creo View の開始時に、「起動」(Startup) ダイアログボックスにエラーメッセージが表示される。
原因: ライセンスサーバーが動作していないか、ライセンスクライアントがサーバーを見つけられない。
解決方法: ライセンスサーバーマネージャと ptc_d デーモンが実行中であることを確認します。ライセンスクライアントがホスト名でサーバーに ping を送信しようとして ping が失敗する場合は、ネットワークの問題があります。
ライセンスが無効
症状: エラーメッセージ Invalid license が表示される。
原因: ライセンス情報が正しくない。
解決方法: 「FLEXnet ライセンスエディタ」(FLEXnet license editor) に戻って、情報がライセンスパックに表示されているとおりに入力されていることを確認します。ライセンスがリストされていない場合、「FLEXnet ライセンスエディタ」(FLEXnet license editor) に戻ってテキストがハイライトされていないことを確認します。
すべてのライセンスが invalid としてリストされている場合、ライセンスパックの PTC Host_ID が「FLEXnet ライセンスエディタ」(FLEXnet license editor) に表示されたものと対応していることを確認します。たとえば、サーバーが 1 行、デーモンが 1 行の場合、単一のサーバーを表します。サーバーが 3 行でデーモンが 1 行の場合は障害許容の 3 台構成構成を示します。PTC HOST_ID に関連しない行をすべて除去します。
増やした行には空白行を含めることができません。続きの文字 (\) はすべて、最終行を除く各行の終わりにあることを確認します。ライセンスのいくつかが有効でその他が無効な場合、「ライセンスファイル」(License File) ウィンドウで無効なフィーチャー名の行を検索し、テキストを修正します。
ライセンスコードを電子メールで受け取った場合、ヘッダーやフッターなどの余分なテキストはすべて除去します。もう 1 つのオプションは、無効なライセンスを「FLEXnet ライセンスエディタ」(FLEXnet license editor) ウィンドウで削除することです。
FlexNet Publisher が起動に失敗 (3 台構成構成)
症状: 3 台構成サーバーをインストールおよび設定した後、PTC ライセンスサーバーが起動しない。
原因: ライセンスを配布する前に 3 台構成構成の 3 台のパートナーのうち 2 台が実行中 (定足数) という要件が満たされていない。
解決方法: シェルウィンドウまたはコマンドプロンプトで、<FLEXnet_Installation_Directory>\bin を変更します。「ptcstartserver」と入力します。
一般的なデバッグのヒント
ptc.log ファイルはライセンスサーバーのアクティビティを記録します。これは “\FLEXnet Admin License Server\logs\” にあります。このファイルには、問題発生時に確認すべき有用な情報があります。
トラブルシューティングのための変数の設定とツールのインストール
Creo View インストールには、トラブルシューティングのためのソフトウェアが含まれています。ソフトウェアをインストールして、トラブルシューティング環境変数を次のように設定します。
Creo View デバッグシンボルのインストール
Creo View デバッグシンボルとは、Creo View および Creo Illustrate のすべてのプログラムのトラブルシューティングを行うためのバンドルファイルです。Creo View がクラッシュした場合、Windows のデフォルトメカニズムではなく、設定されたトレースファイルによって詳細情報が収集されます。デバッグシンボルのインストール手順は、次のとおりです。
1. <installer_directory>\installers\debug_symbols に移動します。
2. プラットフォームに応じて、インストーラ CreoView_Client_Debug_Symbols_64.exe をダブルクリックします。
「Creo View Debug Symbols Setup」ダイアログボックスが開き、「PTC のお客様との契約書」(PTC Customer Agreement) ページが表示されます。
3. 利用条件を確認して、「使用許諾契約書に同意します」(I accept the terms in the License Agreement) を選択します。
4. 「インストール」(Install) をクリックします。デバッグシンボルがインストールされます。
5. デバッグシンボルの使用開始に必要なその他の手順を読むには、「View the Creo View Debug Symbols usage instructions」を選択します。
6. 「完了」(Finish) をクリックします。
デバッグシンボルをアクティブ化にするには、対応する環境変数を設定する必要があります。次のセクション、「トラブルシューティングにおける変数の使用」を参照してください。
トラブルシューティングにおける変数の使用
Creo View の実行時のトラブルシューティングを支援するには、次の環境変数を使用します。
• PVIEW_PROC_TRACE=<full or relative file path>\pvtrace.log - 実行中の Creo View プロセスのそれぞれに一意のログファイルを作成します。設定したパスに保存するログファイルは、pvtrace_<process number>.log という名前になります。
• PVIEW_CATCH_EXCEPTIONS=1 - デバッグシンボルを使ってトラブルシューティング情報を収集します。情報はすぐ前で定義されたトレースファイルに保存されます。デバッグシンボルをインストールする場合、この変数を設定する必要があります。
オンライン情報
注文やライセンスサポートを含む新規および既存ユーザー向けのさまざまな情報については、
www.ptc.com/ja/support を参照してください。
カスタマーサポートガイド ではオンラインツールやその他のサポートサービスが提供されています。14,000 以上の技術文書の知識ベースをサーチしたり、参照ドキュメントをダウンロードしたりできます。
「カスタマーサポートガイド」(Customer Support Guide) と
「サポートへのお問い合わせ」(Contact Support) には
eSupport ページからアクセスできます。FlexNet Publisher の診断用環境変数の詳細については、
FlexNet Publisher License Administration Guide を参照してください。