PTC Worker デーモンの実行
このセクションに記載されている手順に従って、プログラムまたはサービス (デフォルト) として実行するように PTC Worker デーモンを設定できます。Windows インストーラは、PTC Worker デーモンを Windows サービスとして設定します。必要に応じて、サービスによって使用されるユーザーアカウントを変更できます。インストールプロセス中にこの設定をスキップした場合でも、コマンドプロンプトから Worker デーモンを手動で実行できます。
PTC Worker デーモンサービスのログインアカウントの変更
1. デフォルトでは、PTC Worker デーモンの Windows サービスは、ローカル SYSTEM アカウントとして実行されるようにインストールおよび設定されています。Windows コントロールパネルの「サービス」(Services) ユーティリティを使用して、実行時アカウントのログを変更することもできます。
◦ PTC Worker デーモンサービスの「プロパティ」(Properties) ウィンドウを開きます。
2. 「ログオン」(Log On) タブで「アカウント」(This account) をクリックし、実行時に使用するアカウントを選択します。「参照」(Browse) を使用して「ユーザーの選択」(Select User) リストを表示し、リストから名前を選択します。たとえば、管理者アカウントから Worker デーモンを実行できます。
パスワードを入力し、「OK」をクリックします。これで、選択したアカウントが Worker デーモンをサービスとして実行できるように設定されました。
プログラムとしての Worker デーモンの実行
以下の手順では、Worker デーモンをプログラムとして実行する方法について説明します。
Worker デーモンを起動する方法はいくつかあります。Worker デーモンは、前述のようにバックグラウンドでサービスとして実行できるだけでなく、プログラムとして実行することもできます。Worker デーモンをプログラムとして実行するには、以下のいずれかのオプションを選択します。
• WorkerDaemon.exe ファイルをダブルクリックして、Worker デーモンを起動します。以下の注記で説明するように、Worker マシンの Worker デーモン実行ファイルは常に動作している必要があります。
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ユーザーが Worker マシンをログオフすると、Worker デーモンプロセスは終了します。ログアウトする代わりにワークステーションをロックして、Worker デーモンを実行中のままにできます。この場合、マシンはセキュリティ保護された状態に維持されます。ワークステーションをロックするには、Ctrl + Alt + Del キーを押して、「コンピュータのロック」(Lock Computer) をクリックします。
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• コマンドラインパラメータを使用して Worker デーモンを起動します。デフォルトでは、Worker デーモンはポート 601 で通信します。Worker デーモンの起動時にコマンドラインパラメータとしてポート番号を指定すると、Worker デーモンが別のポートを使用するように設定できます。
• 「自動開始」(Auto Start) を使用して Worker デーモンを起動します。Worker デーモンへのショートカットを作成して以下のディレクトリに格納しておくと、コンピュータの起動時に Worker デーモンが自動的に起動します。
%ALLUSERSPROFILE%\Start Menu\Programs\Startup
%ALLUSERSPROFILE% は、Windows が通常デフォルトで環境変数としているもので、"すべてのユーザー" プロファイルのディレクトリを指しています。
Worker デーモンログファイルについて
Worker デーモンでは、WorkerDaemon.exe と同じフォルダ (<Adapters\x86e_win64\obj) にログファイルが作成されます。これは、Worker デーモンの問題のデバッグ時に参照する重要なファイルです。Worker デーモンがサービスとして実行されると、ログファイルの名前は WorkerDaemonSvc.log になり、Worker デーモンがプログラムとして実行されると、ログファイルの名前は WorkerDaemon.log になります。ログファイルには、Worker デーモンの実行時間、受信したコマンド、通信しているポートなどがその他のイベント情報とともに表示されます。
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すべての Worker デーモンプロセスは、ポートとサービスの名前に関係なく、同じログファイルに書き込まれます。
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