単一マシンでのファイル同期化が有効になっていない複数の Worker の設定
Worker ごとに個別の設定フォルダと起動スクリプトを使用すると、複数の Worker を設定できます。CAD アプリケーションが各 Worker プロセスに一意なランタイム環境と設定を必要とする場合、この方法を使用します。
この手順は、主にファイル同期化が有効になっていない Windchill CAD Worker 設定に関連しています。以下の MCAD アダプタとその関連 CAD アプリケーションでは、同じ Worker タイプの同一マシンでのファイル同期化が有効になっていない複数の Worker がサポートされています。
• Creo Parametric
• Autodesk Inventor
• CATIA
• NX
• Creo Elements/Direct Modeling
workermonitor、workerhelper、およびすべてのアダプタで –DA オプションを使用できます。これを使用して、同一マシンで一意な Worker 定義を作成します。
複数の Worker を設定するには、以下の手順を実行します。
1. マシンに必要な各 Worker のエイリアスを選択します。たとえば、Worker マシン proeworker では、proeworker_1、proeworker_2、proeworker_3 のようになります。
2. Worker マシンで、proe2pv_config ユーティリティを使用して、必要な Worker に 1 つずつ同一の設定を作成します。たとえば、proe1_setup、proe2_setup、proe3_setup などです。
3. 各 proeworker スクリプトを編集して <AdapterInstall>\x86e_win64\obj\proe2pv 実行ファイルの後に -DA <alias name> を 1 つ目の引数として追加します。workermonitor (8.0 以上のサーバー) コマンドラインまたは workerhelper (8.0 より前のサーバー) コマンドラインで同じ操作を行います。次に例を示します。
◦ 8.0 以上のサーバーの場合
"<AdapterInstall>\x86e_win64\obj\workermonitor" -UH -s
"<AdapterInstall>\x86e_win64\obj\proe2pv" -DA proeworker_1 -vt -r proe2pv.rcp
◦ 8.0 より前のサーバーの場合
"<AdapterInstall>\x86e_win64\obj\workerhelper"
"<AdapterInstall>\x86e_win64\obj\proe2pv" -DA proeworker_1 -vc -vn worker
ここで、<AdapterInstall> は、アダプタのインストールフォルダです。
4. Worker マシンのホスト名に対して Worker エイリアスがそれぞれ決定されるように、%SystemRoot%\System32\ drivers\etc\hosts ファイルを編集して Windchill サーバーを設定し、さらに以下のようなエントリを追加します。
<worker-ip-addr><hostname><alias-name_1><alias-name_2><alias-name_3>.
次に例を示します。
123.456.789.1 proeworker proeworker_1 proeworker_2 proeworker_3
5. 各設定の proeworker スクリプトを修正して、ランタイム環境において発生する可能性のあるコンフリクトを回避できます。たとえば、HOME パス、TEMP 領域、PTC_WF_ROOT フォルダなどを設定できます。
6. 各 Worker の Worker 定義は、Worker 設定ウィザードを使用して設定します。(Worker ホスト名にエイリアス名を使用して) 名前を付けたそれぞれの Worker を、1 つのインスタンスを持つ別々の Worker として追加します。
複数の Worker を作成して 1 台のマシンで別々に実行できるようになりました。
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• CAD ツールによっては、同一マシンで複数インスタンスを実行できません。プロセスを正しく分離するために、特殊な設定を必要とするものもあります。
• -DA オプションは主に Creo ローカルキャッシュを制限するために使用します。ただし、このオプションはローカルデータが破損する恐れのある CAD アプリケーションにも使用できます。
• 同一マシン上で複数の Windchill ファイル同期化が有効になった CAD Worker 設定の詳細については、 参照ドキュメントのソフトウェア一覧表を参照してください。
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