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例: 比較方向の指定
役立つ結果を得るためには比較の順序が重要です。次の 2 つの例では、2 つの ECAD 設計を比較する場合の方向と MCAD と ECAD を比較する場合の方向について説明します。
2 つの ECAD 設計を比較する場合の方向
2 つの ECAD 設計を比較する場合、古い方の設計を「最初のアイテム」(First Item) にし、新しい方の設計を「2 番目のアイテム」(Second Item) にします。たとえば、このような設計でコンポーネント U1 は次のように表示されます。
original.eda - コンポーネント U1 が含まれています。
updated.eda - コンポーネント U1 は含まれていません。これは ECAD ユーザーによって元の設計から削除されました。
U1 が削除されたという正しい結果を得るため、比較を次のように定義します。
「最初のアイテム」(First Item) - original.eda
「2 番目のアイテム」(Second Item) - updated.eda
この順序を逆にした場合、U1 が設計に追加されたものとして表示されます。
MCAD と ECAD を比較する場合の方向
正しい順序を指定した場合、MCAD と ECAD の比較結果に基づいて設計を同期化できます。
MCAD ユーザーの場合、MCAD ファイルを「最初のアイテム」(First Item) として指定し、ECAD ファイルを「2 番目のアイテム」(Second Item) として指定します。このようにして比較を定義した場合、結果には新しい ECAD アイテムが設計への追加として表示されます。この後、Creo View ECAD Validate を使用して、これらのアイテムを MCAD 設計に追加するよう Creo Parametric にメッセージを送信できます。この順序を逆にした場合、新しい ECAD アイテムは「最初のアイテム」(First Item) のみに存在するので、MCAD モデルからの削除として表示されます。このような結果を Creo Parametric に送信した場合、存在しない構成部品が削除されます。
ECAD ユーザーがネイティブ ECAD ツールに結果を送信しようとする場合には、ECAD ファイルを「最初のアイテム」(First Item) として指定します。この結果には、MCAD ファイルに対する変更が ECAD 設計への追加または ECAD 設計からの削除として表示されます。この後、IDX ファイルを ECAD ツールに送信する際に、ECAD データを MCAD データと簡単に同期化できます。