単一マシンでのファイル同期化が有効になっていない複数の Worker の設定
Worker ごとに個別のセットアップフォルダと起動スクリプトを使用すると、複数の Worker を設定できます。CAD アプリケーションが各 Worker プロセスに一意なランタイム環境と設定を必要とする場合、この方法を使用します。
この手順は、主にファイル同期化が有効になっていない Windchill CAD Worker 設定に関連しています。以下の MCAD アダプタとその関連 CAD アプリケーションでは、同じ Worker タイプの同一マシンでのファイル同期化がされていない複数の Worker がサポートされています。
• Adapter for Siemens PLM NX。これは、以前は Unigraphics、または UG-NX と呼ばれていたものです。
• Adapter for Creo Parametric — 複数のファイル同期化およびファイル同期化がされていない Worker をサポートしています。
• Adapter for Autodesk Inventor
• MCAD 以外のフォーマットのアダプタ - Creo Illustrate、PGL、JT、STEP、DGN、IGES、GBF/GAF、VRM/WRL、STL/STLA、および DWFx/DWFX が含まれます。
• Adapter for Thumbnail
• Adapter for Interference Engine
複数の Worker を設定するには、以下の手順を実行します。
1. Windchill サーバーで必要な各 Worker のエイリアスを選択します。たとえば、Worker proeworker では、proeworker_1、proeworker_2、proeworker_3 のようになります。
2. Worker マシンで、アダプタ設定ユーティリティを使用して、必要な Worker に 1 つずつ、同一の設定のセットアップフォルダを複数作成します。たとえば、proe2pv_config では、proe1_setup、proe2_setup、proe3_setup のように作成します。コンフィギュレーション中に、各コンフィギュレーションの「Worker エイリアス」(Worker Alias) ボックスで選択したエイリアス名を指定します。
3. Worker マシンのホスト名に対して Worker エイリアスがそれぞれ決定されるように、サーバーマシン上の %SystemRoot%\System32\ drivers\etc\hosts ファイルを編集して Windchill サーバーを設定し、さらに以下のようなエントリを追加します。
<worker-ip-addr><hostname><alias-name_1><alias-name_2><alias-name_3>.
次に例を示します。
123.456.789.1 proeworker proeworker_1 proeworker_2 proeworker_3
4. 各コンフィギュレーションの Worker スクリプト (proeworker など) を修正して、ランタイム環境において発生する可能性のあるコンフリクトを回避できます。たとえば、HOME パス、TEMP 領域、PTC_WF_ROOT フォルダなどを設定できます。
5. 各 Worker の Worker 定義は、Worker Agent 管理ウィザードを使用して設定します。(Worker ホスト名にエイリアス名を使用して) 名前を付けたそれぞれの Worker を、1 つのインスタンスを持つ別々の Worker として追加します。
複数の Worker を作成して 1 台のマシンで別々に実行できるようになりました。
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• CAD ツールによっては、同一マシンで複数インスタンスを実行できません。プロセスを正しく分離するために、特殊な設定を必要とするものもあります。
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