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共有場所からのプリファレンスのロード
Creo Illustrate のプリファレンスを一元管理できます。プリファレンスは共有場所に保存されており、ユーザーのコンピュータにコピーされます。共有場所に接続していない場合でも共有プリファレンスを使用できます。共有プリファレンスは shared_prefs.xml および必要なその他すべてのファイルを含む ZIP ファイルとして保存されます。ユーザーはこのいずれかの場所から共有プリファレンスをロードできます。場所が次に示す順序でチェックされ、最初に見つかった場所からのみプリファレンスがロードされます。
1. HKEY_LOCAL_MACHINE レジストリエントリ
2. HKEY_CURRENT_USER レジストリエントリ
3. 環境変数 ILLUSTRATE_SHARED_PREFERENCES
Cadence Allegro と APD の共有プリファレンスの設定
このセクションでは、ローカル Allegro インストールを使用することなく Cadence Allegro および APD 設計ファイルを開く方法について説明します。
Cadence Allegro と APD の共有プリファレンスを設定するには、次の手順に従います。
1. Creo Illustrate クライアントで、「ファイル」(File) > 「オプション」(Options) の順にクリックします。Creo Illustrate「オプション」(Options) ダイアログボックスが開きます。
2. 1 つ以上のプリファレンスを設定し、「OK」をクリックします。変更が user_prefs.xml ファイルに保存されます。
3. テキストエディタでファイル user_prefs.xml を開きます。ステップ 2 で設定したプリファレンスのエントリを見つけ、新規ファイルにコピーします。
4. このファイルを admin_prefs.xmlserver_prefs.xml、および shared_prefs.xml として保存します。
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Cadence Allegro によって抽出されるファイル (.acceptedAllegroExtracta) が admin_prefs.xmlserver_prefs.xml、および shared_prefs.xml と同じ場所に保存されている必要があります。
5. 1 つ以上のプリファレンスをロックするには、それらのプリファレンスの定義に属性 locked=”True” を追加します。
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属性 lockeduser_prefs.xml ではサポートされていません。
6. user_prefs.xml および server_prefs.xml ファイルを保存して閉じます。保存したファイルは APPDATA% ディレクトリにコピーされ、shared_prefs.xml フォルダに自動的に読み込まれます。
共有場所のタイプ
2 つのタイプの共有場所の例を次に示します。
ファイルシステム - s:\shared_prefs\shared_prefs.zip
共有ホスト - \\sharedhost\shared_prefs\shared_prefs.zip
レジストリを使用した共有プリファレンスの場所の定義
このセクションでは、レジストリで共有プリファレンスの場所を定義する方法について説明します。
代わりに環境変数を使用して位置を定義するには、次のセクション「環境変数を使用した共有プリファレンスの場所の定義」に進みます。
「スタート」(Start) をクリックし、サーチボックスに Regedit.exe と入力して Enter キーを押します。「レジストリエディタ」(Registry Editor) ページが開きます。この後、次のいずれかの操作を実行します。
ローカルマシンレジストリ内に共有プリファレンスファイルをリストします。
a. 「HKEY_LOCAL_MACHINE」 > 「SOFTWARE」 > 「PTC」 > Creo Illustrateの順にクリックします。
b. 右クリックして「新規」(New) > 「キー」(Key) の順に選択します。Creo Illustrateの下に新しいキーが追加されます。
c. 左側の枠のCreo Viewの下で、新しいキーの名前を shared_preferences に変更して Enter キーを押します。shared_preferences キーが展開します。
d. 右クリックして「新規」(New) > 「文字列値」(String Value) の順に選択します。
e. 新しい値に file という名前を付けます。
f. file をダブルクリックし、「値のデータ」(Value data) の下に共有プリファレンスファイルの名前を入力します (例: \\sharedhost\shared_prefs\shared_prefs.zip)。
g. 「OK」をクリックします。
カレントユーザーレジストリ内に共有プリファレンスファイルをリストします。
a. 「HKEY_CURRENT_USER」 > 「SOFTWARE」 > 「PTC」 > Creo Illustrateの順にクリックします。
b. 右クリックして「新規」(New) > 「キー」(Key) の順に選択します。Creo Illustrateの下に新しいキーが追加されます。
c. 左側の枠のCreo Illustrateの下で、新しいキーの名前を shared_preferences に変更して Enter キーを押します。shared_preferences キーが展開します。
d. 右クリックして「新規」(New) > 「文字列値」(String Value) の順に選択します。
e. 新しい値に file という名前を付けます。
f. file をダブルクリックし、「値のデータ」(Value data) の下に共有プリファレンスファイルの名前を入力します。たとえば、s:\shared_prefs\shared_prefs.zip のようになります。
g. 「OK」をクリックします。
共有プリファレンスファイルを指すレジストリキーの定義が完了しました。次の手順の詳細については、「共有プリファレンスファイルのロード」を参照してください。
環境変数を使用した共有プリファレンスの場所の定義
このセクションでは、共有プリファレンスファイルを指す環境変数を作成する手順について説明します。
1. 「スタート」(Start) をクリックし、サーチボックスに environment と入力して Enter キーを押します。「環境変数」(Environment Variables) ページが開きます。
2. 「<ユーザー名> のユーザー環境変数」(User variables for <your user name>) で、「新規」(New) をクリックします。「新しいユーザー変数」(New User Variable) ダイアログボックスが開きます。
3. 「変数名」(Variable name) に、ILLUSTRATE_SHARED_PREFERENCES と入力します。
4. 「変数値」(Variable value) に共有プリファレンスファイルの名前を入力し (例: \\sharedhost\shared_prefs\shared_prefs.zip)、「OK」をクリックします。
5. 「環境変数」(Environment Variables) ダイアログボックスで、「OK」をクリックしてこのダイアログボックスを閉じます。
共有プリファレンスファイルを指す環境変数の設定が完了しました。次のセクション「共有プリファレンスファイルのロード」に進みます。
共有プリファレンスファイルのロード
共有プリファレンスを設定すると、それらのプリファレンスが Creo Illustrate に自動的にロードされて更新されます。共有ファイルがユーザーの %APPDATA% ディレクトリにコピーされます。これは指定されているフォルダ shared_prefs に配置されます。Creo Illustrate を起動すると、ローカルコピーと共有ファイルが比較され、ローカルファイルが更新されます。たとえば、ユーザーがプリファレンス用の XML ファイルを手動で修正している場合、これらの変更が共有プリファレンスファイルによって上書きされます。
共有ファイルが %APPDATA% ディレクトリに存在せず、共有場所が見つからない場合、Creo Illustrate を起動することはできません。この問題を解決するには、次のいずれかの操作を行います。
共有場所に再接続します
共有場所を指すレジストリ設定または環境変数を除去します
共有プリファレンスの無効化
共有プリファレンスを無効にするには、「レジストリを使用した共有プリファレンスの場所の定義」または「環境変数を使用した共有プリファレンスの場所の定義」で追加した環境変数またはレジストリエントリを削除します。
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