ラックとピニオンの歯車ペアを作成するには
1. 「歯車」(Gears) をクリックします。「歯車ペアの定義」(Gear Pair Definition) ダイアログボックスが開きます。
2. 「タイプ」(Type) で、「ラックとピニオン」(Rack and pinion) を選択します。
3. 「ピニオン」(Pinion) タブで次の情報を入力します。
回転運動軸を選択します。ジョイント軸に、その軸の正方向を示す、マジェンタ色の矢印が表示されます。右手の法則を使って、回転方向を判断します。
タブの「剛体」(Rigid Bodies) エリアに、ジョイント結合された剛体の名前が表示されます。デフォルトでは、結合の最初の剛体を「歯車」(Gear)、2 番目の剛体を「キャリア」(Carrier) と呼びます。剛体の順序を逆にするには、 をクリックします。「結合」(Connections) フォルダで「歯車」(Gears) をクリックしてから歯車名の横の矢印をクリックすることで、指定した歯車と関連付けられている剛体の順序をメカニズムツリーに表示できます。
「ピッチ円」(Pitch Circle) の下の「直径」(Diameter) ボックスに、ピッチ円の直径の値を入力します。
「アイコン位置」(Icon location) の横の をクリックし、ピッチ円アイコンの位置として、点、頂点、または軸に垂直なデータム平面/サーフェスを選択します。デフォルトの位置はピニオンジョイントの根元です。
4. 「ラック」(Rack) タブで次の情報を入力します。
直線移動の運動軸を選択します。正の直線移動の方向を示すを示すシェード矢印が表示されます。この直線移動の運動軸はラックの軸に対して垂直でなければなりません。方向を反転するには、 をクリックします。
タブの「剛体」(Rigid Bodies) エリアに、ジョイント結合された剛体の名前が表示されます。デフォルトでは、結合の最初の剛体は「ラック」(Rack)、2 番目の剛体は「キャリア」(Carrier) です。剛体の順序を逆にするには、 をクリックします。
ラックのピッチ平面が、ラックの軸の方向に、ピニオンのピッチ円に正接して自動的に配置されます。
Enter キーを押すと、ピニオンの直径を表す 2 つの円が、選択した運動軸に中心を置いて表示されます。この 2 つの円は、ラックとピニオンのペアのヘリカル角度を表す短いセグメントによって接続されています。ピニオンの中心から円周への直線は、運動軸のゼロ参照点を示します。ラックのピッチ平面はピッチ円に正接して長方形として表示され、長方形の幅はピッチ円の半径と等しく、長さはラックが移動可能な距離を示します。
5. ピッチ円の直径の値を定義するには、「特性」(Properties) タブの「ラック比」(Rack Ratio) をクリックします。「ピッチ円直径」(Pitch circle diameter) (デフォルト) を選択した場合、ピッチ円の直径が「ピニオン」(Pinion) タブに表示されます。ピニオンが 1 回転したときにラックが移動する距離を設定するには、「ユーザー定義」(User defined) を選択してラック比の実数を入力します。ピニオンのピッチ円の直径が自動的に計算され、ラックの対応するピッチ平面が調整されます。
6. 歯車ペアの「圧力角度」(Pressure angle) (デフォルト = 20°) および「ヘリカル角度」(Helix Angle) の値を入力します。ピニオンのヘリカル角度が設定され、これに基づいてラックの対応する傾斜角度が自動的に定義されます。
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正のヘリカル角度は、らせんが右回りであることを示します。
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