サイズ形体上の向かい合う領域が不十分です
サイズ形体の 1 つの特徴として、サイズ形体には軸、中間平面、中線、中心点があります。ただし、十分な向かい合うジオメトリがない場合、軸、中間平面、中心点を確実に確立することはできません。たとえば、サイズ形体を定義する 2 つの向かい合う平面の場合、これらの平面の重なり合う領域の中にだけ、中間平面を確実に確立できます。重なり合う領域がこれらの平面のいずれかまたは両方と比較して小さい場合、向かい合う平面をサイズ形体と見なすことが適切でないことがあります。
以下の表に、このテストでの要件を示します。FOS_OverlapFraction の値はアプリケーションオプションで定義されています。
サイズ形体のタイプ
要件
スラブまたはスロット
(中間平面への投影が重なり合う領域の面積/最大平面の面積) > FOS_OverlapFraction
テーパスラブ/スロットの向かい合う直線要素
(中間平面へのゲージ線の投影が重なり合う長さ/最長ゲージ線の長さ) > FOS_OverlapFraction
'サイズ寸法' スキームでの平面サーフェス
(参照平面への平面の投影が重なり合う領域の面積/最大平面の面積) < FOS_OverlapFraction
サポートされているサイズ形体の完全なリストと説明については、「モデルベースの定義」 > 「Geometric Dimensioning and Tolerancing Advisor」 > 「GD&T Advisor」で「形体の説明」を参照してください。
以下の図には、ハイライトされている平面サーフェスを参照するスラブ形体の例が示されています。FOS_OverlapFraction が値 0.1 に設定されているものとしましょう。
このため、この例では次のようになります。
重なり合う領域の面積 = 10 x 深さ
最大平面の面積 = 120 x 深さ
したがって、次のようになります。
重なり合う領域の面積/最大平面の面積 = 10 / 120 = 0.0833
この値は FOS_OverlapFraction より小さいので、この例では「不十分な反対側の領域...」メッセージが表示されます。このメッセージは、この例の向かい合う平面を合わせて 1 つのスラブ形体と見なすべきでないことを示しています。
平面サーフェスの場合、向かい合う平面に十分な重なり合う領域がない場合にのみ、'サイズ寸法' スキームを使用してください。それ以外の場合、'オフセット寸法' スキームを検討してください。
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