再構築の失敗を回避するための推奨事項
ジオメトリの再構築が失敗することを回避するには、以下の推奨事項を考慮してください。
保持ジオメトリを簡略化します。ラウンドと面取りを除去します。これらは再構築が成功した後に保持ジオメトリに追加できます。詳細については、設計スペースを参照してください。
保持ジオメトリ全体を開始ジオメトリボリュームの内側に配置します。保持ジオメトリは、開始ジオメトリの境界と同一平面上に配置できます。詳細については、設計スペースを参照してください。
以下の図について考えます。
この図では、青色の円柱 (保持ジオメトリ) の上面サーフェスが灰色のフィレット (開始ジオメトリ) と一致していません。これが原因で再構築は失敗します。
この図では、青色の円柱 (保持ジオメトリ) の上面サーフェスが灰色のフィレット (開始ジオメトリ) と一致しています。この変更により、再構築の失敗を回避できます。
ドラフト再構築の際にその形状を維持するために、保持ジオメトリをドラフトします。保持ジオメトリのドラフト角度は、パーティングライン設計拘束で定義されているドラフト角度と等しくなければなりません。詳細については、設計基準を参照してください。
例として、保持ジオメトリがドラフトされていない場合について考えてみます。
このイメージでは、保持ジオメトリはドラフトされていません。
このイメージでは、ドラフト再構築の結果が正確ではありません。
例として、保持ジオメトリがドラフトされている場合について考えてみます。
このイメージでは、保持ジオメトリはパーティングライン拘束で定義されているドラフト角度と同じ角度だけドラフトされています。
このイメージでは、ドラフト再構築の結果がより正確になり、保持ジオメトリの形状が維持されています。
モデル内の小さいフィーチャー (鋭いエッジや薄いレイヤーなど) の厚さより小さいメッシュ要素のサイズを指定します。
次の方程式について考えてみます。
<メッシュ要素の最小サイズ> X 1.75 = <最小フィーチャーの最小厚み>
メッシュ要素のサイズは、最適化設定を定義するときに「最小要素サイズ」(Min. element size) ボックスで指定した値になります。詳細については、最適化設定の定義を参照してください。
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メッシュ要素のサイズの値を小さくすると、最適化の時間が長くなります。
以下の図について考えます。
この図では、メッシュ要素のサイズ (2.720 mm) が円柱の最小厚み (1.500 mm) より大きくなっています。これが原因で再構築は失敗します。
再構築の失敗を回避するには、メッシュ要素のサイズを 0.85 mm より小さい値にしてください。
メッシュ要素のサイズの単位を正しく指定します。これはモデルの単位と同じでなければなりません。詳細については、最適化設定の定義を参照してください。
再構築の 基本の「解像度レベル」(Resolution level) から開始します。再構築が成功した後、再構築の結果をより詳細にするには、、または を選択します。より詳細な結果が失敗した場合は、基本的なレベルを使用します。これはまだ使用できます。詳細については、設計の生成を参照してください。
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「解像度レベル」(Resolution level) を上げると、ジオメトリの再構築にかかる時間が長くなります。
以下の図について考えます。
「解像度レベル」(Resolution level) を基本的なレベル に設定した場合の結果。
「解像度レベル」(Resolution level) に設定した場合の結果。
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