複数の方向を使用した荒削りシーケンスと削り残し荒削りシーケンスの作成
複数の方向での荒削りと削り残し荒削りのパラメータの設定方法を示している
ビデオをご覧ください。このチュートリアルでは、複数の方向で HSM 荒削りシーケンスと削り残し荒削りシーケンスを作成する方法について手順を追って説明します。
ミルウィンドウ 1 を使用した HSM 荒削りシーケンスの作成
1. デフォルト座標系 NC を持つアセンブリ FUEL_TANK_P30.ASM を開きます。オペレーション OP010 のデフォルトのリトラクト面は R です。
2. モデルツリーで、
1ST_ORIENTATION_ROUGH をクリックし、
をクリックしてその定義を編集します。
「HSM 荒削り」(HSM Rough) タブが開きます。
3. をクリックし、工具
SF16_R2_ISO50 を選択します。
4. 「参照」(References) タブで、「ミルウィンドウ」(Mill window) コレクターをクリックし、モデルツリーで Mill Window 1 を選択します。
5. 「パラメータ」(Parameters) タブで、工具直径に基づいて、パラメータの値が自動的に設定されます。ツールパスを最適化するには、以下に示すように各パラメータの値を設定します。
◦ 「送り単位」(FEED_UNITS) = 「MMPM」
◦ 「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 12
◦ 「荒削り残り代」(ROUGH_STOCK_ALLOW) = 1
◦ 「最大ステップ深さ」(MAX_STEP_DEPTH) = 2
◦ 「スキャンタイプ」(SCAN_TYPE) = 「一定荷重」(CONSTANT_LOAD)
◦ 「カットタイプ」(CUT_TYPE) = 「ダウンカット」(CLIMB)
6. の横の矢印をクリックし、次に
をクリックします。
「材料除去」(Material Removal) タブが開きます。
7. をクリックして
「シミュレーションを再現」(Play Simulation) ダイアログボックスを開きます。
8. をクリックしてシミュレーションを再現します。
9. 「材料除去」(Material Removal) タブで、 > の順にクリックして、処理された素材を保存します。「STL として保存」(Save as STL) ダイアログボックスが開きます。
10. 「ファイル名」(File Name) ボックスに「1st_rough.stl」と入力し、「保存」(Save) をクリックします。このファイルは以降の削り残し荒削りシーケンスのツールパス計算で使用します。
11. 「材料除去」(Material Removal) タブで、 > の順にクリックして「現在の素材を保存」(Save current stock) ダイアログボックスを開きます。
12. 「ファイル名」(File Name) ボックスに「1st_rough.bin」と入力し、「保存」(Save) をクリックします。この bin ファイルは以降の削り残し荒削り材料除去シミュレーションで使用します。
13. 「材料除去」(Material Removal) タブで、
をクリックし、
「HSM 荒削り」(HSM Rough) タブで、
「OK」をクリックしてシーケンスを完成させます。
ミルウィンドウ 2 を使用した HSM 削り残し荒削りシーケンスの作成
1. モデルツリーで、
2ND_ORIENTATION_REST_ROUGH をクリックし、
をクリックしてその定義を編集します。
「HSM 削り残し荒削り」(HSM Rest Rough) タブが開きます。
2. をクリックし、工具
SF12_R2_ISO50 を選択します。
3. 「参照」(References) タブの
「荒削り残り代ファイル」(Rough Stock File) コレクターで、
をクリックして荒削り残り代ファイルをインポートします。
「開く」(Open) ダイアログボックスが開きます。
4. 1st_rough.stl を選択して「開く」(Open) をクリックします。
5. の横の座標系コレクターをクリックし、モデルツリーで
ACS1 を選択してデフォルト座標系を変更します。
6. 「クリアランス」(Clearance) タブで、「参照」(References) コレクターをクリックし、モデルツリーで平面 ADTM3 を選択します。
7. 「参照」(References) タブで、「ミルウィンドウ」(Mill window) コレクターをクリックし、モデルツリーで Mill Window 2 を選択します。
8. 「パラメータ」(Parameters) タブで、
をクリックします。
「ステップを選択」(Select Step) ダイアログボックスが開きます。シーケンス
1ST_ORIENTATION_ROUGH が選択されています。
9. 「OK」をクリックして前のシーケンスからパラメータをコピーします。
10. 以下に示すように各パラメータの値を設定します。
◦ 「XY ピッチ」(STEP_OVER) = 8
◦ 「最大ステップ深さ」(MAX_STEP_DEPTH) = 1
11. の横の矢印をクリックし、次に
をクリックします。
「材料除去」(Material Removal) タブが開きます。
12. 「材料除去」(Material Removal) タブで、 > の順にクリックします。「素材をロード」(Load stock) ダイアログボックスが開きます。
13. 1st_rough.bin を選択して「開く」(Open) をクリックします。
14. をクリックして
「シミュレーションを再現」(Play Simulation) ダイアログボックスを開きます。
15. をクリックしてシミュレーションを再現します。
16. 「材料除去」(Material Removal) タブで、
をクリックし、
「HSM 削り残し荒削り」(HSM Rest Rough) タブで、
「OK」をクリックしてシーケンスを完成させます。