評価方法について
ダイナミックメジャーを定義する際には、複数の評価方法の中から選択することができます。メジャーのグラフ、および「メジャー結果」(Measure Results) ダイアログボックスの「値」(Value) に表示される量は、選択する評価方法によって異なります。ロードセル反力、およびカム反力メジャーのスリップ要素を選択した場合は、これらのオプションを使用できません。
評価方法
グラフ
「時間ステップごと」(Each Time Step)
最後のステップでのメジャーの値
解析の各時間間隔で計算されたメジャーの値
「最大」(Maximum)
解析における最大値
解析のその時点での最大値
「最小」(Minimum)
解析における最小値
解析のその時点での最小値
「積分」(Integral)
最後のステップにおけるメジャーの積分値
特定の時点までの関数の積分
「平均」(Average)
最後のステップにおける平均値
解析の各時間ステップまでのメジャーの平均値
「2 乗平均」(Root Mean Square)
最後のステップにおける 2 乗平均値
特定のステップまでのメジャーの 2 乗平均
2 乗平均と平均のグラフの比較については、こちらの例を参照してください。
「時間指定」(At Time)
指定された時間のメジャー値
棒グラフとして表示された、指定された時間におけるメジャーの値
「時間ステップごと」(Each Time Step) では、解析の実行後にメジャーを定義できます。その他の評価方法では、解析を実行する前にメジャーを定義する必要があります。解析を実行した後で、「最大」(Maximum)「最小」(Minimum)「積分」(Integral)「平均」(Average)「2 乗平均」(Root Mean Square)「時間指定」(At Time) 評価方法を使用してメジャーを定義した場合、「メジャー結果」(Measure Results) ダイアログボックスでその解析を選択すると、「ステータス」(Status) 列に「未計算」(Not computed) と表示されます。
計算が実行されるインターバルで値が報告されます。これは、必ずしも同じインターバルとは限りません。メジャー結果のグラフに表示されるインターバルは、結果の計算に使用されるインターバルとは異なります。正確な結果が得られるように、計算が調整されます。この結果、指定したインターバルが動解析で使用されないことがあります。
測定量が短時間で変化する解析では、サンプリングレートが大きくなります。たとえば、インパクトイベントを正確に計算するには、インパクトの発生時間に近い大きいサンプリングレートが使用されます。動解析を定義するときに指定したインターバルが最大時間インターバルピッチとして使用されます。計算の必要に応じて、実際の間隔はもっと小さくなる場合があります。
解析計算に使用されるインターバルの決定には、アセンブリ解析公差の設定が使用されます。この公差が小さいほど、計算が正確になります。
最小値または最大値の精度を確認するには、報告された最小値または最大値が大きく変化しなくなるまで、公差を徐々に小さくして (精度を徐々に高くして) 解析を再実行する操作を繰り返します。