変位拘束条件 - Creo Ansys Simulation
変位拘束条件は、選択した参照に、指定した方向への直線移動または回転移動の強制変位を作成します。変位拘束条件を適用することは参照に荷重を適用することと似ています。リモートポイントからの拘束条件を適用することもでき、これは剛体リンクまたはウェイトリンクを作成して拘束を適用する代わりに使用できます。
変位拘束条件を定義するには
1. 構造シミュレーション検討または固有値シミュレーション検討内で、「Ansys Simulation」 > 「変位」Displacement) の順にクリックします。「変位拘束条件」(Displacement Constraint) ダイアログボックスが開きます。
2. 拘束条件の「名前」(Name) を入力するか、デフォルト名をそのまま使用します。オプションで、「名前」(Name) ボックスの横にある色のサンプルをクリックして、拘束条件で表示されるアイコン、分布、およびテキストの色を変更します。
3. 拘束する 1 つまたは複数の構成部品、ボディ、サーフェス、エッジ、カーブ、または頂点を選択します。選択したアイテムが「参照」(References) コレクターに表示されます。
複数の拘束を選択する場合、すべて同じタイプでなければなりません。
4. 「次で拘束」(Constrain by) リストから、次のいずれかのオプションを選択します。
「直線移動および回転移動の成分」(Translation and rotation components)
1. デフォルト座標系をそのまま使用するか、モデルツリーまたはグラフィックウィンドウで代替の座標系を選択します。モデルのデフォルト座標系が参照座標系であり、「座標系」(Coordinate system) コレクターに自動的に表示されます。アセンブリの場合、トップレベルアセンブリの座標系がデフォルトの座標系になります。モデルにデフォルトの座標系がない場合、 ボタンは使用できず、「座標系」(Coordinate system) コレクターは空になります。
モデルのデフォルト座標系を再び使用するには、 をクリックします。
2. X、Y、または Z 方向の「直線移動」(Translation) の値を指定します。値、数式、またはパラメータ名をフィールドに入力できます。直線移動の長さの単位をそのまま使用するか、ほかの単位を選択します。各方向に「フリー」(Free) または「固定」(Fixed) オプションを使用して、3 本の軸のいずれかに沿った無制限の直線移動を許可または禁止することもできます。
3. X、Y、または Z 軸を中心とした「回転移動」(Rotations) を許可するには「フリー」(Free) を選択し、禁止するには「固定」(Fixed) を選択します。
「方向参照」(Direction reference) - 以下のいずれかのオプションを指定して、直線移動または回転の自由度を拘束します。
1. 選択した参照方向への「直線移動」(Translations) の値を指定します。値、数式、またはパラメータ名をフィールドに入力できます。直線移動の長さの単位をそのまま使用するか、ほかの単位を選択します。各方向に「フリー」(Free) または「固定」(Fixed) オプションを使用して、3 つの軸のいずれかに沿った無制限の直線移動を許可または禁止することもできます。各方向に「フリー」(Free) または「固定」(Fixed) オプション。
2. X、Y、または Z 軸を中心とした「回転移動」(Rotations) を許可するには「フリー」(Free) を選択し、禁止するには「固定」(Fixed) を選択します。
5. 必要に応じて、空間内の任意のポイントによって変位拘束条件を定義するには、 の横にある + をクリックし、「リモートポイントから適用」(Apply from remote point) チェックボックスをオンにします。リモートのオリジナルポイントとして頂点またはデータム点を選択します。
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このオプションを使用する場合、参照としてソリッドボディを選択することはできません。
「公式」(Formulation) リストから、次のいずれかのオプションを選択します。
「プログラム制御」(Program Controlled) - これがデフォルト値です。
「変形可能」(Deformable) - 選択した参照ジオメトリが変形することを許可するには、このオプションを選択します。
「固定」(Rigid) - 選択した参照ジオメトリが変形しないようにするには、このオプションを選択します。選択したジオメトリは元の形状を維持します。
「結合」(Coupled) - 選択した参照ジオメトリは、その基礎ノードにおいて、リモートポイントの位置と同じ自由度ソリューションを持ちます。
6. 「OK」をクリックして、拘束条件を作成および保存します。