要約データ
各ページの最後の数行には、オプションで合計のテープ長と加工時間の要約が含まれます。テープ長はポストプロセッサ単位と出力フォーマットに基づいて、フィート、メートル、またはキロバイトで出力されます。該当する所ではリール番号も含まれます。加工時間は hh:mm:ss のフォーマットです。
要約ラインの 2 つ目のタイプでは、工具変更が起きるときにツールの総合加工時間をレポートするように QUEST に要求できます。時間は取り付け、切削、その他、マージ旋盤にはアイドル時間を示すように細分化されます。要約ラインは工具変更を実行するテープブロックに先行します。要約のこのタイプは、パンチプレス加工には利用できません。
プログラム要約
NC プログラム要約は、照合リスティングの最後にあります。複数リールプログラムには、各リールに暫時要約が提供されます。これには、ツーリング、マシン移動、加工時間、診断要約が含まれます。
ツーリング要約
ツーリング要約はオプションです。1つのミリングまたはターニングマシンで5つまでの独立した自動工具変更 (ATC) をサポートします。各 ATC での要約は搭載されたすべてのツールをリストします。各ツールの情報は識別番号、ポケット番号、直径、長さ、つかみ具サイズ、直径と長さ補正スイッチ番号、最小および最大送り、送り、早送り、その他、総合時間を含みます。
パンチプレスは加工時間と共に、各ツールにニブリングとパンチングの要約があります。
ツール要約の 131 列未満のフォーマットは、すべてのツールの情報の半分を表示し、次にツールの同じセットの情報の後半が続きます。132 以上の列フォーマットは、1行に各ツールのすべての情報をリストします。ツーリング要約はポストプロセッサ作成者から要求があった場合にのみ表示されます。
工具トラベル要約
工具トラベル要約も表示されます。これはすべての軸に最小、最大、総合移動をリストします。工具トラベルはプログラム (またはリール) の最後に実行された、マシン座標系に対するものです。マシン座標系は ORIGIN、TRANS、POSTN ポストプロセッサコマンドを使用して制御できます。
たとえば、ミルの移動要約は以下のようになります。
工具トラベル要約 :
最小
最大
全部
X
-2.50000
2.50000
5.00000
Y
-2.50000
2.50000
5.00000
Z
-1.50000
2.00000
3.50000
A'
0.00000
0.00000
0.00000
B'
0.00000
0.00000
0.00000
* 
直線軸移動はマシン単位です。回転軸の値は度数で表されます。
加工時間
加工時間要約はオプションです。これは hh:mm:ss フォーマットで配置、切削、その他の操作、マージ旋盤にはアイドル時間にかかる時間がリストされます。マージ旋盤には両ヘッドの時間が別々にリストされます。
以下の例は、送りに合計 42 秒かかっています。これは全加工時間の 97% 以上を占めるものです。
加工時間要約 :
タイプ
HH:MM:SS
パーセント
早送り
00:00:01
2.135
送り
00:00:42
97.865
Misc
00:00:00
0.000
00:00:43
* 
パンチプレスでは「早送り」と「送り」の行が「配置」と「パンチ」に置換されます。
診断要約
診断要約はオプションです。2つのタイプの診断要約があり、どちらか、または両方を表すように QUEST で答えて制御します。
基本の要約では、各メッセージクラスで起こる診断の数がリストされます。診断が起こらなかった場合、要約はその旨を伝えます。診断には4つのクラスがあります。
メッセージ : 情報目的のみのメッセージ
警告 : 自動的に訂正された問題を示す警告
エラー : NC 制御テープが使用不可能になる、問題が修正不可能なエラー
致命的 : 深刻な問題を示す致命的エラー
以下の例では、3つの警告と2つのエラーが起きています。情報目的のメッセージと致命的エラーはありません。
診断要約 :
タイプ
メッセージ
0
警告
3
エラー
致命的
0
5
詳細要約には、メッセージのカテゴリ別にプログラムで発生したすべての診断の要約がリストされます。各診断タイプで、要約の回数と最初のページ参照が示されます。