複数目的の設計検討について
複数目的の設計検討は、複数のデザイン基準 (設計目標) を満たす最適な解を見つける上で役立ちます。たとえば、部品質量および重心の位置が、希望する範囲内に保持できるような部品の形を調査できます。
複数目的の設計検討には、以下の利点があります。
この検討は、最適な解のサーチにもっとも適した設計変数の最適範囲を見つけるのに役立ちます。
検討を実行するときのサンプル方法として「自動」(Automatic) または「手動」(Manual) を選択できます。
この検討は、本質的に矛盾する複数の設計目的に対する解を探ります。
最適な解が複数ある場合は、検討によってその結果が表示されるので、希望する解を選択できます。
設計目標のサンプリングの範囲は、実験で獲得したデータの解析にさまざまなメソッドを使用することによって、広げたり狭めたりすることができます。
複数目的の設計検討での作業
複数目的の設計検討では、マスターテーブルと派生テーブルが階層順に並んでいます。この検討では、最初に、設計変数が変化できる範囲全体をユーザーが調べます。複数目的の設計検討には次の2つの実行方法があります。
「自動」(Automatic) - 可能なデザインスペース全体に均等に分散してサンプル点を選択するアルゴリズムを使用します。検討に含まれる最大デザインスペースに対応するように設計変数が組み合わされます。これがデフォルトです。
「手動」(Manual) - 設計変数のサンプル点を手動で指定するか、CSV フォーマットの ASCII テキストファイルからサンプル点をインポートできます。
最初の調査の結果が、すべての実験のレコードをリストしたマスターテーブルになります。それから、派生テーブルを作成して検討の焦点を絞り、設計目標または設計変数の拘束値のサブセットでモデルに対する作用を調べることができます。
テーブルツリーから任意のテーブルにアクセスして結果を分析したり、条件を変更してテーブルを編集したりできます。サーチ結果を調べた後で、検討用に指定された範囲内で実行した追加の実験を指定して、マスターテーブルを拡張することができます。
「保存」(Save) コマンドで検討をディスクに保存し、モデルに戻ってからそれを開くこともできます。検討を保存すると、すべてのテーブルデータが保存されます。
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テーブルツリーがモデル内に保存されます。モデルを保存しないと「テーブルツリー」(Table Tree) は失われ、テキストファイルだけがマスターテーブルとともにハードディスクに保存されます。