HMX のカスタマイズオプション - Advanced ライセンスのみ
HMX のカスタマイズが HMX ウィンドウの新しいタブに移動しました。これらのカスタマイズは HMX Advanced ライセンスを使用している場合にのみ使用できます。以下で詳しく説明するように、カスタマイズはいくつかのセクションに分けて表示されます。
シンボル表示
このセクションでは、HMX によって生成される図面内のバルーンラベルと参照指定子ラベルの表示/非表示を制御します。これらのオプションでは「表示」(Show) または「非表示」(Hide) を選択できます。
「バルーン」(Balloons) オプションが「非表示」(Hide) に設定されている場合、生成された図面でバルーンは非表示になります。
「参照指定子」(Reference Designators) オプションが「非表示」(Hide) に設定されている場合、生成された図面で参照指定子ラベルは非表示になります。
これらのオプションのデフォルト値は「表示」(Show) です。
HMX によって作成された、バルーンラベルと参照指定子ラベルが表示されている図面と非表示になっている図面
「寸法タイプ」(Dimension Type) を「インライン」(Inline) または「引出線」(Leader) に設定することもできます。
HMX によって作成された、インライン寸法と引出線寸法がある図面
セグメントのフレア配置
このセクションでは、斜めのセグメントのグループの 1 つ目のセグメントが配置される水平方向または垂直方向からの角度を制御します。
この値は自然数 (小数部なし) です。
75 を超える値を入力すると、図面ファイルの出力でセグメントの重複が生じて読み取り不可能な場合があることを知らせる警告が表示されます。
デフォルト値は 0 であり、1 つ目のセグメントはトランクから水平に配置されます。
最大値は 89 であり、斜角をなすすべてのワイヤがトランクの両側 1 度以内に拘束されます。
「円錐角度」(Cone Angle) が 89 度
出力ファイルの作成
このセクションでは、HMX からのファイルの生成を制御します。
以下のオプションを設定できます。
• 「DXF ファイル」(DXF File) - 「はい」(Yes) に設定した場合、最後に実行された HMX のログを含む HMX_Log.txt ファイルが生成されます。デフォルトは「いいえ」(No) です。
• 「BOM ファイル」(BoM File) - 「はい」(Yes) に設定し、HMX Advanced ライセンスがある場合、図面内の「部品表」(BOM) のコンテンツを含む HMX_BOM.csv ファイルが作成されます。デフォルト値は「はい」(Yes) です。
• 「ワイヤリストファイル」(Wire List file) - 「はい」(Yes) に設定し、HMX Advanced ライセンスまたは HMX Standard ライセンスがある場合、図面内の「ワイヤリスト」(Wire List) テーブルのコンテンツを含む the HMX_Wirelist.csv ファイルが作成されます。デフォルト値は「はい」(Yes) です。
• 「一意のファイル名」(Unique File Names) - 生成されるファイルの名前を制御します。「はい」(Yes) に設定した場合、HMX によって作成された各ファイルに、HMX が実行された日時を含む一意の名前が付きます。このオプションを「いいえ」(No) に設定した場合、HMX を以前に実行したときのファイルが上書きされます (ファイル名を変更していない場合)。デフォルト値は「いいえ」(No) です。
長さの延長
このセクションでは、「ワイヤリスト」(Wire List) と「部品表」(BOM) に出力されるワイヤ長さとケーブル長さの値を制御します。これらの値は、「ワイヤリスト」(Wire List) と「部品表」(BOM) のみに反映され、生成された棒線図面には反映されません。「ワイヤリスト」(Wire List) と「部品表」(BOM) の生成は、HMX Advanced または HMX Standard ライセンスがある場合にのみ行えます。
「追加の長さ (%)」(Extra Length (%)) オプションでは、「ワイヤリスト」(Wire List) 内の各ケーブルの追加の長さの割合と、「部品表」(BOM) 内のオーナースプールの追加の長さの割合を設定します。
このオプションに使用可能な値は 85070586659632214952926045871129231360 から 0 の間の実数です。
テキスト入力パネルに入力する値は小数点以下 3 桁に制限され、たとえば 5.125 と入力した場合、ケーブルの長さは 5.125 % 延長されます。
デフォルト値は 0 であり、ワイヤの延長は適用されません。
「固定長さ」(Fixed Length) オプションでは、「ワイヤリスト」(Wire List) 内の各アイテムに追加するケーブルの量を制御します。このオプションの値のタイプは、ハーネスで使用されている単位によって決まります。ハーネスの単位がミリメートルの場合、値は自然数 (小数部なし) に制限されます。たとえば、入力パネルに 10.5 と入力した場合、値は HMX によって 10 に変更されます。
ハーネスの単位がインチの場合、値は小数点以下最大 1 桁の実数に制限されます。たとえば、入力パネルに値 10.55 を入力した場合、値は HMX によって 10.5 に変更されます。
このオプションの最小値は 0 です。最大値はハーネスの単位によって決まります。実数の場合の最大値は 85070586659632214952926045871129231360.0 です。自然数の場合の最大値は 2147483647 です。
デフォルト値は 0 であり、ワイヤの延長は適用されません。
| 「固定長さ」(Fixed Length) オプションと「追加の長さ (%)」(Extra Length (%)) オプションはどちらか一方のみを指定できます。両方のオプションに値が指定されている場合、割合長さは無視され、固定長さの値のみが考慮されます。 |
「長さを切り上げ」(Round to Length) オプションでは、ワイヤとケーブルの値を制御します。このオプションの値のタイプはハーネスの単位によって決まります。
ハーネスの単位がミリメートルの場合、値は自然数 (小数部なし) に制限されます。たとえば、入力パネルに 10.5 と入力した場合、値は HMX によって 10 に変更されます。
ハーネスの単位がインチの場合、値は小数点以下最大 1 桁の実数に制限されます。たとえば、入力パネルに値 10.55 を入力した場合、値は HMX によって 10.5 に変更されます。
このオプションの最小値は 0 です。最大値はハーネスの単位によって決まります。実数の場合の最大値は 85070586659632214952926045871129231360.0 です。自然数の場合の最大値は 2147483647 です。
デフォルト値は 0 であり、単位がミリメートルのハーネスではデフォルトで最も近い自然数に切り上げられ、単位がインチのハーネスでは丸めは適用されません。
コネクタの配置
このセクションでは、HMX で生成された図面に存在するスケッチでのコネクタの配置を制御します。
「正面までの寸法」(Dimension to Front) オプションでは、HMX で使用される寸法スキームを制御します。このオプションは、HMX Advanced ライセンスがある場合にのみ使用できます。
このオプションは「はい」(Yes) または「いいえ」(No) に設定できます。
「はい」(Yes) に設定した場合、スケッチ上でコネクタと接続しているセグメントに配置されている寸法にはコネクタの長さが含まれ、コネクタの全長にわたって寸法線が表示されます。
「正面までの寸法」(Dimension to Front) が「はい」(Yes) に設定されているコネクタと「いいえ」(No) に設定されているコネクタ
「いいえ」(No) に設定した場合、コネクタと接続しているセグメントに配置されている寸法にはコネクタの長さは含まれず、寸法線はコネクタの端で終了します。
デフォルト値は「いいえ」(No) です。
「コネクタを中央に配置」(Centralize Connectors) では、接続先のセグメントへのコネクタの接続を制御します。
使用可能な値は「はい」(Yes) と「いいえ」(No) です。
「コネクタを中央に配置」(Centralize Connectors) オプションが「はい」(Yes) に設定されている場合、ルーティングされているすべてのピンの中央にあるピンからコネクタがスケッチに接続されます。
「いいえ」(No) に設定されている場合、コネクタはコネクタに最短長さで入るピンによってスケッチに接続されます。
このオプションのデフォルト値は「はい」(Yes) です。
コンフィギュレーションファイル
このセクションでは、HMX で使用されるコンフィギュレーションファイルの場所を制御します。「コンフィギュレーションファイルの場所」(Configuration file location) オプションを使用して、HMX コンフィギュレーションファイルの読み取り元のフォルダを選択できます。このコンフィギュレーションファイルにはユーザーが選択したオプションが保存され、それらのオプションがカレントセッションに適用されます。変更内容を適用するには、新しいコンフィギュレーションファイルの場所を選択した後で、HMX ユーザーインタフェースを閉じて再び開く必要があります。このオプションのデフォルト値は、Creo Parametric ワーキングディレクトリです。